HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】 夢や高い志が持てなくたっていいじゃないか。『我、弱き者ゆえに 弱者による勝利のマネジメント術』

我、弱き者ゆえに 弱者による勝利のマネジメント術

我、弱き者ゆえに 弱者による勝利のマネジメント術

八重樫東、別名は「激闘王」です。八重樫東選手を検索すると井岡選手との試合後の目が腫れて、ボコボコにされた画像が出てくると思います。3階級制覇をしており、現在4階級制覇を目指しているボクサーです。

八重樫選手は非常に温厚で非暴力的であり、不良にカツアゲされそうになると走って逃げていたそうですが、ボクシングの試合になると、「狂気のスイッチ」が入ります。相手のパンチをもらったとき理性が消え、野生、凶暴性に従い殴り合うことが楽しくなってしまいます。試合の途中で「笑顔」になってしまうのです。2011年のポンサワン選手との試合はEPSONが選ぶ年間最優秀試合にも選ばれるほどです。

そんな八重樫選手は自分を弱者であり中途半端な部類のボクサーとして考えており、弱者という視点でプロフェッショナル論、マネジメント論が語られています。

「いつの頃からか、今やれること、今日やれること、せいぜい明日やれることに全力を尽くすべきだと思うことに変わった。」
「逃げない、投げない、あきらめないを守っていればきっと敗者復活戦は来る」

まず足元をしっかり固めていく。そんな「激闘王」の仕事論をぜひ。

【ランキング】今月売れた本【2018年9月】

 1位 

人たらしのブラック心理術 (だいわ文庫)

人たらしのブラック心理術 (だいわ文庫)

 

bookrev.horiemon.com

 

2位  

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 3位

お金と時間の悩みが消えてなくなる 最高の時短

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4位

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 5位 

まんがでわかる LIFE SHIFT

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【書評】K-1に中量級を作った男『青春』

 

青春

青春

 

 

皆さんはK-1を知っていますか?最近では9/24日にさいたまスーパーアリーナでも大会があり非常に盛り上がりました。メディアの露出が多い選手では武尊選手が有名かと思われます。

それでも、日本で一番有名なK-1ファイター魔裟斗選手ではないかと思われます。魔裟斗選手は高校を中退しボクシング、キックボクシングをはじめ全日本キックウェルター級のチャンピオンになりますが、金銭面や待遇は厳しく、ファイトマネーだけでは生活ができない状態でした。それと比較して、大晦日ではK-1ヘビー級が放送され社会現象となっていました。彼らはファイトマネーだけで悠々自適に生活がしていけます。

K-1にも中量級を作り、プロである以上、キックボクシングだけで生活が成り立つような仕組みを作らなければいけない。」そこから全日本キックボクシング連盟を脱退し、フリー宣言をするも業界からは裏切り者扱いされ、練習する場所まで無くなってしまいます。

そんなどん底の状況から、自らが行動し東京ドームで行われた総合格闘技の前座で試合を行い勝利します。その打ち上げパーティーでK-1のプロデューサーに会い、中量級開催までこぎつけます。盛り上げなくては中量級の大会が存続できないないため過激な発言を繰り返していきますが周囲の選手からはバッシングされヒール扱いされます。

この本で魔裟斗選手がそういったいくつもの挫折や困難を乗り越えて2度の世界チャンピオンになる過程を知ることができます。

「ここで諦めたら、俺の人生が終わってしまう。逃げてたまるか。道を切り開くんだ。」
「逃げたいけど、一番辛い道を選ぶのが一番成功の近道」

最近ではリングサイドにて予知していたかのような神懸った解説をしています。YouTubeでも検索してみてください。ぜひ、格闘技が盛り上がっている今、一読を。

【書評】 ハイ・コンセプトと消費時代の終焉『お金が教えてくれること~マイクロ起業で自由に生きる~』

お金が教えてくれること  ~マイクロ起業で自由に生きる~

お金が教えてくれること ~マイクロ起業で自由に生きる~

代の商品は高性能、高品質になりどんどん安価になっている。すべての商品の価格や性能が均一になったとき、私たちは何を基準に選ぶのか?

そこにはコンセプトやストーリーが活きてくる。なぜその商品が生まれたのか?その企業や個人は利益を何に使っているのか?この商品を使うことは企業の応援資金となるが、その企業はどのような活動をしているのか?

既存のものにどんな付加価値をつけていくのか、が重要になる。ストーリーとは文脈を意味し、これは落合陽一氏と同様である。「なぜ、それをあなたがやる必要があったのですか?」
ということになる。

均一の商品の性能以外でどう勝負するのか。その価値は誰の役に立つのか?
そんなことを考えさせてくれる一冊です。

本書のタイトルはマイクロ起業。何もできないのは何でもできるということであり、「予算が無い」という逆境はただの条件で「頭を使う」機会をもたらします。小さく初めて小さく稼ぎましょう。

【書評】レールクイーンのきなこちゃん『鉄子の旅(1)』

鉄子の旅(1) (IKKI COMIX)

鉄子の旅(1) (IKKI COMIX)

他国と比べて日本は、全国に鉄道が整備されているため、多くの人に馴染みのある公共交通機関だ。また、通勤通学などに毎日利用する人も多く、なくてはならない大事な存在でもある。

本書では、鉄道に関する多くのことが学べる。
・130円で一都六県大回りの旅
・JRと私鉄の関係性
・切符の上手い使い方
・駅弁の紹介など
旅行の際の参考にもなるだろう。

日本中のJR駅、すべてを制覇した鉄道好きのトラベルライターと旅するマンガ企画から本書は始まる。著者は、出版社の経費でおいしい食事やお酒にありつけると想像し、その企画を快諾した。

しかし、トラベルライターの鉄道好きは、著者の想像を絶するレベルで、観光は疎か食事もコンビニなどで間に合わせるという。なぜならその旅は、列車を乗り降りし、その路線の駅すべてを見てまわるというものだった。

また、鉄道と言えば「鉄道好き」(テツ)も連想されるが、単なる「好き」だけでは片付けられず奥が深い。「駅」「時刻表」「写真」「車両」「模型」「切符」等多くの種類がある。おそらく評者は「駅」と「車両」好きに分類されるのであろう。何より車両のフォルムや内外装のデザイン、ボディーカラーに興味がある。

子供の頃は新しい列車が登場すると、列車に乗ること目当てで旅行に行き、その発車時刻に合わせて旅程を組んでいった。

本書を読んだ影響もあるのか、最近静岡へ行った際に、大井川鐵道を利用した。大井川鐵道は、2両編成のレトロな雰囲気の普通列車の他にSLや機関車トーマス号が走る。無人駅にも関わらず、列車を見に多くの人々が訪れている。

郊外は、鉄道よりも車を使った方が時間を短縮できる場合が多いが、遠回りをしてでも、そこでしか見れないものや体験できないことに、チャレンジしてみることに意義がある。

本書を読み、改めて鉄道の魅力を味わう旅をするのもいいだろう。

【書評】運ば使いこなせ!!『重版出来!(1)』

・単行本の発行部数の決め方
・本を読まない層に売るには
・本が売れる、売れないの差など、
本好きな人には興味深い、出版社の裏側を知ることができる。またそこには「生き方のコツ」や「運」についての教えもある。

柔道部に所属する主人公の女性は、就職活動で、出版社の最終面接に挑む。しかし、サバサバとした性格が災いしたせいか、社長を不審者と勘違いし、面接中に得意の背負い投げで、投げ飛ばしてしまった。なぜなら社長は、毎年恒例の変装で、掃除係に扮し、新入社員候補を偵察していたからだ。

そのような社長も若かりし頃は、人生の道に迷い、悪さをしていた。そんな時に出会った人から「運ば使いこなせ!!」と教えられた。そしてその時を境に、新たな人生を歩み始めた。

「運は、貯めることができる」良いことをすれば貯まり、悪いことをすれば減る。また「運が味方すれば、幸福は膨れ上がる」実力が人とあまり変わらなければ、最後の決めては「運」だという。このように、人生においての多くの格言も学べる。

また、巻末には「裏重版」という漫画のおまけつきだ。本書のタイトルは、もともとは「火曜日が校了」で、デートができないため『火曜日はダメよ。』が候補の一つだったようだが、この「重版出来!」は、出版界全体をあらわす言葉として、最終的につけられたそうだ。

「人生に無駄なことはひとつもない」という。本書を読み、改めて自分の人生を考えてみるのもいいだろう。

【ランキング】今月読まれた書評【2018年9月】

 1位

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筋トレは必ず人生を成功に導く 運命すらも捻じ曲げるマッチョ社長の筋肉哲学

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 2位

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お盛んすぎる 江戸の男と女 (朝日新書)

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 3位

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誰がアパレルを殺すのか

誰がアパレルを殺すのか

 

 

 

 4位

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ピロリ菌やばい ([テキスト])

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5位

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人たらしのブラック心理術 (だいわ文庫)

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6位

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さくら日和 (集英社文庫)

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7位

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服を着るならこんなふうに(2) (カドカワデジタルコミックス)
 

 

 

8位

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 9位

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29歳の誕生日、あと1年で死のうと決めた。 (オープンブックス)

29歳の誕生日、あと1年で死のうと決めた。 (オープンブックス)

 

 

 10位

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お金と時間の悩みが消えてなくなる 最高の時短

お金と時間の悩みが消えてなくなる 最高の時短

 

 

【書評】「もうやめないか」「何言ってるんだよ、まだ早いよ。」『敗者復活』

敗者復活

敗者復活

「敗者復活」というタイトルはⅯ1グランプリで敗者復活から勝ち上がって初優勝したコンビのことを意味しているだけでなく、芸人人生そのものが負け続けてきたことも関係しています。

全く売れないまま30歳を越え、ツッコミの伊達さんは10年間交際した彼女と別れサンドウィッチマンの夢を追い、ボケの富澤さんは自殺未遂を起こします。富澤さんは伊達さんに「もうやめないか」と切り出すも、伊達さんからは「何言ってるんだよ、まだ早いよ」と即答されます。

今、やめれるほど満足したのか。胸を張れる何かを残したのか?
僕らはまだ、本気の挑戦をしていないじゃないか。

「今のサンドウィッチマンは運命を動かす縁があったから、いい出会いをしたからと言われることがあるが、運命も縁も気持ちが強くなければ引き寄せることはできない。自然の流れとか偶然の積み重ねで成功したという考え方に僕は抵抗したい。」

気持ちのないやつに、人生は変えられない。

再起をかけた売れない芸人の本気が詰まっている渾身の一冊です。本書を読みⅯ1グランプリを見直してみましょう。きっと、芸人の数だけ物語があります。

【ランキング】今月全く読まれなかった書評【2018年9月】

今月読まれなかった書評です。

素晴らしい書評なのに。。。ぜひ読んであげてください!! 

 

1位

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蝉丸Pのつれづれ仏教講座

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 2位

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魚屋の基本―――角上魚類はなぜ「魚離れ」の時代に成功することができたのか?

魚屋の基本―――角上魚類はなぜ「魚離れ」の時代に成功することができたのか?

 

 

 

 3位

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 4位

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 5位

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挫折を経て、猫は丸くなった。: 書き出し小説名作集

挫折を経て、猫は丸くなった。: 書き出し小説名作集

 

 

 6位

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 7位

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ビジョンがあればプランはいらない

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 8位

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左ききのエレン 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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 9位

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雨天の盆栽 1 (マッグガーデンコミックス Beat'sシリーズ)

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 10位

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【書評】よかったら僕と交換日記しないかい?『お道化もの』

お道化もの

お道化もの

トータルテンボスを皆さんは知っているでしょうか?最近ではサッカー日本代表FWの大迫氏がワールドカップで活躍して「半端ないってぇ」が注目されましたが、皆さんもご存知、ボケの藤田氏も「半端ねぇ」の使い手です。(使い手にも関わらず、ワールドカップの際は全く注目されませんでした。)

本書はボケの大村朋宏氏が書いた自伝的エッセイです。感想を述べると腹を抱えて笑いました。注意書きで“電車で読まないでください”とありますが事実です。

現在、トータルテンボスYouTubeで取り巻きの芸人と「SUSHI☆BOYS」を結成し、毎週金曜19時に「今日のいたずら」を配信しています。この動画に関しても非常にクオリティーが高く、笑えること必須なのでぜひ検索して見てみてください。

藤田氏と大村氏の出合いは小学5年生のころ、藤田氏が名古屋から転校してきたことから始まります。何度も転校を繰り返していたデブの藤田氏は、当時学校でヒーロー的な存在だった大村氏と仲良くなれば学校生活を快適に過ごせると思い、「よかったら僕と交換日記しない?」と初めて声をかけます。

この気持ち悪くも愛くるしい藤田氏からの一声で二人の関係は始まりますが、大村氏の藤田氏に対するイタズラの原点がぎっしり詰まっていて笑えること間違いないです。ぜひ一読ください。