- 作者: 菊池直恵
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/06/09
- メディア: Kindle版
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他国と比べて日本は、全国に鉄道が整備されているため、多くの人に馴染みのある公共交通機関だ。また、通勤通学などに毎日利用する人も多く、なくてはならない大事な存在でもある。
本書では、鉄道に関する多くのことが学べる。
・130円で一都六県大回りの旅
・JRと私鉄の関係性
・切符の上手い使い方
・駅弁の紹介など
旅行の際の参考にもなるだろう。
日本中のJR駅、すべてを制覇した鉄道好きのトラベルライターと旅するマンガ企画から本書は始まる。著者は、出版社の経費でおいしい食事やお酒にありつけると想像し、その企画を快諾した。
しかし、トラベルライターの鉄道好きは、著者の想像を絶するレベルで、観光は疎か食事もコンビニなどで間に合わせるという。なぜならその旅は、列車を乗り降りし、その路線の駅すべてを見てまわるというものだった。
また、鉄道と言えば「鉄道好き」(テツ)も連想されるが、単なる「好き」だけでは片付けられず奥が深い。「駅」「時刻表」「写真」「車両」「模型」「切符」等多くの種類がある。おそらく評者は「駅」と「車両」好きに分類されるのであろう。何より車両のフォルムや内外装のデザイン、ボディーカラーに興味がある。
子供の頃は新しい列車が登場すると、列車に乗ること目当てで旅行に行き、その発車時刻に合わせて旅程を組んでいった。
本書を読んだ影響もあるのか、最近静岡へ行った際に、大井川鐵道を利用した。大井川鐵道は、2両編成のレトロな雰囲気の普通列車の他にSLや機関車トーマス号が走る。無人駅にも関わらず、列車を見に多くの人々が訪れている。
郊外は、鉄道よりも車を使った方が時間を短縮できる場合が多いが、遠回りをしてでも、そこでしか見れないものや体験できないことに、チャレンジしてみることに意義がある。
本書を読み、改めて鉄道の魅力を味わう旅をするのもいいだろう。