- 作者: サンドウィッチマン
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/09
- メディア: 単行本
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「敗者復活」というタイトルはⅯ1グランプリで敗者復活から勝ち上がって初優勝したコンビのことを意味しているだけでなく、芸人人生そのものが負け続けてきたことも関係しています。
全く売れないまま30歳を越え、ツッコミの伊達さんは10年間交際した彼女と別れサンドウィッチマンの夢を追い、ボケの富澤さんは自殺未遂を起こします。富澤さんは伊達さんに「もうやめないか」と切り出すも、伊達さんからは「何言ってるんだよ、まだ早いよ」と即答されます。
今、やめれるほど満足したのか。胸を張れる何かを残したのか?
僕らはまだ、本気の挑戦をしていないじゃないか。
「今のサンドウィッチマンは運命を動かす縁があったから、いい出会いをしたからと言われることがあるが、運命も縁も気持ちが強くなければ引き寄せることはできない。自然の流れとか偶然の積み重ねで成功したという考え方に僕は抵抗したい。」
気持ちのないやつに、人生は変えられない。
再起をかけた売れない芸人の本気が詰まっている渾身の一冊です。本書を読みⅯ1グランプリを見直してみましょう。きっと、芸人の数だけ物語があります。