HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】 ハイ・コンセプトと消費時代の終焉『お金が教えてくれること~マイクロ起業で自由に生きる~』

お金が教えてくれること  ~マイクロ起業で自由に生きる~

お金が教えてくれること ~マイクロ起業で自由に生きる~

代の商品は高性能、高品質になりどんどん安価になっている。すべての商品の価格や性能が均一になったとき、私たちは何を基準に選ぶのか?

そこにはコンセプトやストーリーが活きてくる。なぜその商品が生まれたのか?その企業や個人は利益を何に使っているのか?この商品を使うことは企業の応援資金となるが、その企業はどのような活動をしているのか?

既存のものにどんな付加価値をつけていくのか、が重要になる。ストーリーとは文脈を意味し、これは落合陽一氏と同様である。「なぜ、それをあなたがやる必要があったのですか?」
ということになる。

均一の商品の性能以外でどう勝負するのか。その価値は誰の役に立つのか?
そんなことを考えさせてくれる一冊です。

本書のタイトルはマイクロ起業。何もできないのは何でもできるということであり、「予算が無い」という逆境はただの条件で「頭を使う」機会をもたらします。小さく初めて小さく稼ぎましょう。

【書評】レールクイーンのきなこちゃん『鉄子の旅(1)』

鉄子の旅(1) (IKKI COMIX)

鉄子の旅(1) (IKKI COMIX)

他国と比べて日本は、全国に鉄道が整備されているため、多くの人に馴染みのある公共交通機関だ。また、通勤通学などに毎日利用する人も多く、なくてはならない大事な存在でもある。

本書では、鉄道に関する多くのことが学べる。
・130円で一都六県大回りの旅
・JRと私鉄の関係性
・切符の上手い使い方
・駅弁の紹介など
旅行の際の参考にもなるだろう。

日本中のJR駅、すべてを制覇した鉄道好きのトラベルライターと旅するマンガ企画から本書は始まる。著者は、出版社の経費でおいしい食事やお酒にありつけると想像し、その企画を快諾した。

しかし、トラベルライターの鉄道好きは、著者の想像を絶するレベルで、観光は疎か食事もコンビニなどで間に合わせるという。なぜならその旅は、列車を乗り降りし、その路線の駅すべてを見てまわるというものだった。

また、鉄道と言えば「鉄道好き」(テツ)も連想されるが、単なる「好き」だけでは片付けられず奥が深い。「駅」「時刻表」「写真」「車両」「模型」「切符」等多くの種類がある。おそらく評者は「駅」と「車両」好きに分類されるのであろう。何より車両のフォルムや内外装のデザイン、ボディーカラーに興味がある。

子供の頃は新しい列車が登場すると、列車に乗ること目当てで旅行に行き、その発車時刻に合わせて旅程を組んでいった。

本書を読んだ影響もあるのか、最近静岡へ行った際に、大井川鐵道を利用した。大井川鐵道は、2両編成のレトロな雰囲気の普通列車の他にSLや機関車トーマス号が走る。無人駅にも関わらず、列車を見に多くの人々が訪れている。

郊外は、鉄道よりも車を使った方が時間を短縮できる場合が多いが、遠回りをしてでも、そこでしか見れないものや体験できないことに、チャレンジしてみることに意義がある。

本書を読み、改めて鉄道の魅力を味わう旅をするのもいいだろう。

【書評】運ば使いこなせ!!『重版出来!(1)』

・単行本の発行部数の決め方
・本を読まない層に売るには
・本が売れる、売れないの差など、
本好きな人には興味深い、出版社の裏側を知ることができる。またそこには「生き方のコツ」や「運」についての教えもある。

柔道部に所属する主人公の女性は、就職活動で、出版社の最終面接に挑む。しかし、サバサバとした性格が災いしたせいか、社長を不審者と勘違いし、面接中に得意の背負い投げで、投げ飛ばしてしまった。なぜなら社長は、毎年恒例の変装で、掃除係に扮し、新入社員候補を偵察していたからだ。

そのような社長も若かりし頃は、人生の道に迷い、悪さをしていた。そんな時に出会った人から「運ば使いこなせ!!」と教えられた。そしてその時を境に、新たな人生を歩み始めた。

「運は、貯めることができる」良いことをすれば貯まり、悪いことをすれば減る。また「運が味方すれば、幸福は膨れ上がる」実力が人とあまり変わらなければ、最後の決めては「運」だという。このように、人生においての多くの格言も学べる。

また、巻末には「裏重版」という漫画のおまけつきだ。本書のタイトルは、もともとは「火曜日が校了」で、デートができないため『火曜日はダメよ。』が候補の一つだったようだが、この「重版出来!」は、出版界全体をあらわす言葉として、最終的につけられたそうだ。

「人生に無駄なことはひとつもない」という。本書を読み、改めて自分の人生を考えてみるのもいいだろう。

【ランキング】今月読まれた書評【2018年9月】

 1位

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筋トレは必ず人生を成功に導く 運命すらも捻じ曲げるマッチョ社長の筋肉哲学

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 2位

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お盛んすぎる 江戸の男と女 (朝日新書)

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 3位

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誰がアパレルを殺すのか

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 4位

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ピロリ菌やばい ([テキスト])

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5位

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人たらしのブラック心理術 (だいわ文庫)

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6位

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さくら日和 (集英社文庫)

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7位

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服を着るならこんなふうに(2) (カドカワデジタルコミックス)
 

 

 

8位

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 9位

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29歳の誕生日、あと1年で死のうと決めた。 (オープンブックス)

29歳の誕生日、あと1年で死のうと決めた。 (オープンブックス)

 

 

 10位

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お金と時間の悩みが消えてなくなる 最高の時短

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【書評】「もうやめないか」「何言ってるんだよ、まだ早いよ。」『敗者復活』

敗者復活

敗者復活

「敗者復活」というタイトルはⅯ1グランプリで敗者復活から勝ち上がって初優勝したコンビのことを意味しているだけでなく、芸人人生そのものが負け続けてきたことも関係しています。

全く売れないまま30歳を越え、ツッコミの伊達さんは10年間交際した彼女と別れサンドウィッチマンの夢を追い、ボケの富澤さんは自殺未遂を起こします。富澤さんは伊達さんに「もうやめないか」と切り出すも、伊達さんからは「何言ってるんだよ、まだ早いよ」と即答されます。

今、やめれるほど満足したのか。胸を張れる何かを残したのか?
僕らはまだ、本気の挑戦をしていないじゃないか。

「今のサンドウィッチマンは運命を動かす縁があったから、いい出会いをしたからと言われることがあるが、運命も縁も気持ちが強くなければ引き寄せることはできない。自然の流れとか偶然の積み重ねで成功したという考え方に僕は抵抗したい。」

気持ちのないやつに、人生は変えられない。

再起をかけた売れない芸人の本気が詰まっている渾身の一冊です。本書を読みⅯ1グランプリを見直してみましょう。きっと、芸人の数だけ物語があります。

【ランキング】今月全く読まれなかった書評【2018年9月】

今月読まれなかった書評です。

素晴らしい書評なのに。。。ぜひ読んであげてください!! 

 

1位

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蝉丸Pのつれづれ仏教講座

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 2位

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魚屋の基本―――角上魚類はなぜ「魚離れ」の時代に成功することができたのか?

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 3位

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 4位

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 5位

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挫折を経て、猫は丸くなった。: 書き出し小説名作集

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 6位

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 7位

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ビジョンがあればプランはいらない

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 8位

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左ききのエレン 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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 9位

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雨天の盆栽 1 (マッグガーデンコミックス Beat'sシリーズ)

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 10位

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【書評】よかったら僕と交換日記しないかい?『お道化もの』

お道化もの

お道化もの

トータルテンボスを皆さんは知っているでしょうか?最近ではサッカー日本代表FWの大迫氏がワールドカップで活躍して「半端ないってぇ」が注目されましたが、皆さんもご存知、ボケの藤田氏も「半端ねぇ」の使い手です。(使い手にも関わらず、ワールドカップの際は全く注目されませんでした。)

本書はボケの大村朋宏氏が書いた自伝的エッセイです。感想を述べると腹を抱えて笑いました。注意書きで“電車で読まないでください”とありますが事実です。

現在、トータルテンボスYouTubeで取り巻きの芸人と「SUSHI☆BOYS」を結成し、毎週金曜19時に「今日のいたずら」を配信しています。この動画に関しても非常にクオリティーが高く、笑えること必須なのでぜひ検索して見てみてください。

藤田氏と大村氏の出合いは小学5年生のころ、藤田氏が名古屋から転校してきたことから始まります。何度も転校を繰り返していたデブの藤田氏は、当時学校でヒーロー的な存在だった大村氏と仲良くなれば学校生活を快適に過ごせると思い、「よかったら僕と交換日記しない?」と初めて声をかけます。

この気持ち悪くも愛くるしい藤田氏からの一声で二人の関係は始まりますが、大村氏の藤田氏に対するイタズラの原点がぎっしり詰まっていて笑えること間違いないです。ぜひ一読ください。


【書評】 臆病なチキン野郎ども、美人を狙え!『すごい! モテ方』

 

手の届きそうな平凡な容姿の子と好みの美人なら迷わず、美人を狙いましょう。

ある大学の研究で女性アシスタントを歩道に立たせて、歩行者がどのくらい距離を開けて通過していくのかを測定したところ、美人に対して男性の歩行者はかなりの距離をとって通過することが判明しました。

そう、美人に対して男は「チキン」であり、自らエントリーもしない不戦勝になっているのです。そして、手の届きそうな平凡な子に行こうとして同様のチキンリトル達と激戦になり負けます。

だから、売れていない芸人の彼女は美人なのです。芸人たちはおしゃべりが上手く、場を盛り上げることができ、先輩芸人との縦社会にて気を遣うこともできます。失敗しても“笑い話”になるのでどんどん美人にアタックしていきます。

さらにある研究にて、美人と平凡な子の男性との会話を分析したところ、平凡女子の方が男に冷たく厳しい態度をとっていたそうです。美人は幼少期から親切にされているが、平凡な容姿の子は誰からもチヤホヤされないので、他の女子に嫉妬し、自分の外見に不満を抱き、性格が歪んでいくようです。(※私の意見ではありません。)このことから、美人は性格も良いので、声をかけても冷たくあしらわれることはなさそうです。

男性の皆さん、ユニクロ、GU、無印でも結構ですが、ハイブランドも狙いましょう。

すごい! モテ方

すごい! モテ方

すごいモテ方---オンナ心をつかんで離さない魔法の法則

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【書評】胴長短足でもオシャレできる 『服を着るならこんなふうに(2)』

 

本書は季節の変わり目や、秋から冬にかけてのファッションにテーマが設定されているため、これからの時期にぴったりの内容である。

前作では、同窓会に向けて「服を買いに行く服もない」と嘆く主人公に、オシャレに詳しい妹が、ファッションアドバイスをするという内容であった。
(本ブログ9月2日投稿)

本作では、ついに待ちに待った同窓会へ。そこには、ロングーヘアからショートに変わったものの、明るく素直な、あの頃と変わらない「樋口」の姿があった。

当時、かわいい樋口と主人公が、みんなからはぐれ二人きりになってしまった。

すると突然、樋口から「みんなの前ではいいづらくて」と愛の告白が始まる!と期待しつつ、次の言葉を待っていると、思いもよらぬ展開に。

主人公はその言葉に衝撃を受け、ストーリーは、そこから始まる。

本作での主人公へのファッションアドバイザーは、その「樋口」だ。流行の流れや、これからの季節に必要になってくるアイテム「ブルゾン」や「コート」などアウターの選び方やストールの使い方、また洋服の手入れの仕方についても学べる。

胴長短足でオシャレをしても、何か違和感がある日本人でも、よりかっこよくみせる方法を教えてくれる。そのため、スタイルに自信のない人にも必見の内容だ。

主人公のように寒さに凍える前に、必要アイテムは早めに準備しておくといいだろう。本書を読み、最もオシャレなこの季節を楽しもう。

【書評】 NoFun ,No Gain 『仕事は5年でやめなさい。』

5年間で仕事を辞める。期限を設けて、今の会社で学べることを精一杯吸収する。
5年間、どんな些細なことにも気を配り、工夫していく。そして次の5年間でバージョンアップしていく。本書のタイトルにはそのような意味が含まれています。

本書には NoFun ,No Gain という言葉が出てきます。仕事がどうしたら楽しくなるのかを考えて実践していく。他人の苦手なところを指導していくのではなくて、褒めて伸ばしていき、喜びや楽しみを感じてもらうことが重要であると伝えます。

人を褒めること、「偉人は小人物の扱い方によってその偉大さを示す」という文言があるように人を褒めることは費用もかからず、褒められれば褒められるほど人間はさらに努力していきます。

また、仕事の楽しさには「ゲーム感覚」を取り入れるというものがあります。凡事をいかに楽しくするかという点ですが、結果に左右されてしまうと楽しみはなくなります。もし、楽しさを勝負事での「勝敗」(結果)に委ねるとするのであれば、勝ち重ねる毎に薄れてしまいます。その楽しさは結果に対する感情的な反応だからです。

「ゲーム感覚」とは過程を楽しむことであり、勝敗などの結果に左右されるものではなく、一定の続いていく感覚のことです。自分のペースで行う作業そのものが楽しくなり、喜びを伴い無理せず継続できることです。

ぜひ、本書で著者の仕事の流儀を学んでください。

仕事は5年でやめなさい。

仕事は5年でやめなさい。