本書では、カリスマ編集者であり実業家でもある「幻冬舎」社長の見城 徹氏のこれまでの人生と人間性を、彼の独特の言葉と共に紹介している。本の構成は51のエピソードに分かれ、それぞれで非常に為になる教訓が示されている。
例えば、彼によれば、この世には「圧倒的努力を続ける人」と「途中で努力を放棄する人」がいるが、苦しくても努力し続けていれば必ずチャンスは巡って来ると力説している。
また、「できるかできないか」ではなく、「やるかやらないか」の差で勝負は決するというのだ。
圧倒的努力とは何なのか?それを実践するコツは?そんなものにコツなんかあるわけがない。「圧倒的努力」ができるかどうかは「心の問題」なのだから、ただトコトン頑張るしかないのだ。ただ、本書はその心のスイッチを入れるキッカケにはなると思う。
そんな熱い想いとこだわりを持って生きている彼だからこそ、周りの人々はもちろん、本書の読者も彼のカッコ良さに魅力されることだろう。また反面、自分の心の甘さに気付き、反省する者も多いことだろう。
仕事や人生において新たな刺激を求めている人、または挑戦の前に立ち止まっている人に特にオススメな本である。熱狂を取り戻したいすべての人に読んでもらいたい。