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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】投資に興味を持ったら最初に読むべき!株式投資の入門書『東大生が学んでいる一生役立つ株の教科書』

2月13日は「NISAの日」だそうだが、今年の1月から新NISAがスタートした。
「貯蓄から投資」の流れが徐々に広がっている中で、「投資って難しそう」と思ってる人は多いのではないか。
本著はヘッジファンドに20年間在籍したプロの機関投資家が投資初心者〜中級者向けに“株式投資の本質”を丁寧に解説している。

本著のポイント/流れは大きく3つあると感じる。

①:個人投資家は株式か投資信託
世の中にはFXや暗号資産等の様々な投資対象があるが、個人が投資するなら株式か証券投資信託が良い。理由は「投資対象の価値を見積もることが出来る」から。
→今までFXやバイオプは投機で株式こそ投資と漠然と思っていたが、この説明で漠然とした気持ちが頭の中で整理された。

②:時価総額が低いもの
個人投資家は情報量等で不利なので、プロと同じ土俵では戦わない。プロがいない領域、時価総額200億円未満の銘柄で勝負する
→お金が儲かる場所は当然法人も参入してくる。だが、人件費等のコストを払いながら利益を出す法人とほぼコストがかからない個人とでは戦う場所は異なってくる。情報量や資金力で不利な相手とは戦わないのは株式投資も確かにそうだなと感じた。

③:銘柄とタイミング
良い銘柄を良いタイミングで買う。これらは企業の価値評価(財務分析)を行うことで見極める。短期売買の場合はタイミング、中長期の場合は銘柄選びがより重要。
→ 唯一気になった点として、本著では個別株投資を進めているが、投資初心者が最初から個別株の価値評価を行うのは難しいのではないかと感じた。
自身の経験も踏まえると、新NISA枠を活用し、“手数料の低い”証券投資信託の全世界型で分散投資からスタートし、徐々に個別株投資をしていくのが良いのではないかと感じた。

投資関連本というと、再現性の低い内容や詐欺本が多いイメージがあったが、本著は個人投資家が資産形成するために必要な流れを解説している。
なぜ投資をする必要があるのかも冒頭で丁寧に記載があるので、新NISAの報道でなんとなく投資に興味を持ち始めた人にもおすすめ。