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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】食欲の仕組みを解明!『食欲人』

食に関する「正しい知識」を知りたい人必読!!人間の三大欲求の一つである食欲。なぜ人間だけが食べ過ぎるのか。その食欲の謎に迫る知的冒険。

人は誰しも食欲があります。でも、なぜ食欲が出るのかを考えたことはありますか?本能?食べないと死んでしまうから?もちろんその通りなのですが、それでは一体、何をどれだけ食べればよいのか、それは誰しもが抱える非常に悩ましい問題です。数十年に及ぶ研究とそこから得られた科学的なエビデンスに基づいて食欲の謎に迫ります。

バッタと野生のオラウータンと人間。これらの生物種の食に関する共通点などあるのかと思いますが、あるんです。人間以外の動物はみんな、誰に言われるでもなく、一番長生きするためには何をどれだけ食べるべきかちゃんとわかっています。そのルールは非常にシンプル!タンパク質ターゲットと言われる、タンパク質の摂取比率が食欲にインパクトがあるということ。タンパク質欲を満たすためなら、共食いも厭わない。(昆虫だけに留まらず、それは動物も同じ)

こんな人にオススメ
・健康な食に関する正しい知識を得たい人
・ダイエットがうまくいかない人
・不健康な食品(超加工食品)をなるべく取りたくない人
・健康で長生きしたい人
・幸せに暮らしたい人
・研究室に籠ってバッタの食べたものと排泄物をただひたすら採取したい
・野生のオラウータンの排泄物を採取したい人

少しでも興味が沸いた方は、是非読んでみてください。自分も健康で楽しく、長生きしたいと思うので、この本を読んでおいて本当によかったなと思いました。

食に関しての研究論文や書籍は巷に溢れていますが、食品メーカーや小売業者、その他産業界との関わり、政治的な働きかけなどからそれぞれのポジションから偏った視点で語られることも多く、何が本当なのか、何を信じれば良いのかと頭を抱えている人は多いと思います。私はこの本を読んで、著書は純粋に食欲の謎を探求しているんだろうなと感じました。

この本に書かれた内容をどこまで信じるかどうかはあなた次第、どこまで実践するかも、人それぞれだと思いますが、これを知っているのと知らないのとでは、これからの人生が変わるかもと思えた一冊でした。

著者
デイヴィッド・ローベンハイマー
ティーヴン・J・シンプソン

櫻井 祐子[訳]