全国各地域にあるパワースポットの「一の宮」の第二弾です。「一の宮」とはざっくりいえば、旧国名(律令諸国)内で社格(神社の格式)が最も高い神社のことです。第一弾(※1)は観光視点でしたが、今回の本書は神社のみにスポットを当てています。そのため、御祭神、由緒、祭典、宝物や文化財などが書かれています。古事記・日本書紀に少しでも触れた方にはより一層面白い本になっています。HIUでのオンラインイベント「9/11(月) 第12回:古事記」を受けた後に本書を読んで参拝するともっと楽しくなると思います。HIU定例会in美山ヴィレッジが9/15にあるので、丹波国「日本一の縁結び」の神社について紹介したいと思います。
HIU定例会in美山ヴィレッジが開催される地区は丹波国(たんばのくに)になり、その一の宮である「出雲大神宮(いづもだいじんぐう)」について書きたいと思います。出雲大神宮は京都府亀岡市にあります。神社名は「出雲」とありますが、島根県出雲市にある出雲大社とは違うのでご注意ください。
出雲大神宮の御祭神は「大国主命(おおくにぬしのみこと)」とその御后(おきさき)の神であられる「三穂津姫命(みほつひめのみこと)」の御二柱になり、出雲大神宮は「日本一の縁結び」とも言われております。三穂津姫命は高皇産霊尊(タカミムスビノミコト)の娘であり、国譲りの際に大国主命と結ばれた后神であられます。この辺の話は古事記・日本書紀をよむと一層面白く、楽しくなります。
他にも各地域の一の宮について書かれており、本書は神社参拝をより一層楽しくしてくれる一冊になります。ちなみに何故かAmazonや楽天市場では売っておらず、メルカリでは転売されているようです。私は下鴨神社で購入したので、もしかしたら、大きな神社で購入できるかもしれません。
(※1【書評】ご利益シリーズ1→散歩がてらご利益を授かろう『京都ご利益さんぽ―ポケットに京都ひとつ』
https://bookrev.horiemon.com/entry/2023/08/30/220000 )
発行 2008/12/1
著者 全国一の宮会
発行所 全国一の宮会事務局