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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】60歳のいまが一番、自分史上最高。『いつまでも動ける。 』

 

著者が・・・なんて書くとなんとなくそぐわない。
SAMさんが、そう、TRFの、そうそう、Yeh, yeh, yeh, yeh, yeh, Wow, wow, wow, wowのSAMさんだ。
そのSAMさんが、初めて加齢による変化を感じたのは47歳を超えた辺り。瞬発力やキレがガクンと落ちたと感じたのだそうだ。

事務所の副社長さんに言われて知った「ジェントロジー」。高校生の頃は試験が大っ嫌いだったSAMさんだったが、ジェントロジーがなんたるや知るや、苦痛に感じるどころか、進んでこれを学んだと言う。
ジェントロジーとは、人間がポジティブに年をとることを何よりも大切にしている学問であり、ロシアの生物学者イリヤ・メチニコフが1903年に提唱した。
欧米では、一般大学の科目としても取り入れられている。人生100年時代では、どの様に人間が年をとるのかを知ることが、あらゆる商品、サービス、行政をつくるうえでの土台となると捉えられているからだ。
ジェントロジーは年をとること、健康であり続けること、自分らしく生き続けることについての学問だ。
いつまでも健康でいたい。踊っていたい。SAMさんにとっては自らが望んでいることなのだから、学んで当然と言う訳だ。
知識をアップデートすること、好奇心を持ち続けることも、健康と密接に関わっている。
つまり、60歳目前だったSAMさんが新たな知識を得ることも、ジェントロジー的に意味があるのだ。

SAMさんは、本書でジェントロジーについて解説する。
まず、実践編。
・運動
20代を理想にしないこと。出来ることから少しずつでも。
・食事
極端に、絶対にではなく、ストレスを感じない範囲で。
・睡眠
睡眠の質の為には、日中に陽の光を浴びる方が良いらしい。
・コミュニティ
人や社会との繋がりを定期的に行なうことが、長生きに関係している。
そして、ダンスが医学やシニアの健康、リハビリと融合した。

実践編の次に、ジェントロジーの哲学、人間が年をとる理由、と言う具合に、知識編が後追いとなるところが面白い。
自分にも出来そうだと思わせておいてからなら、そのロジックもすんなり受け入れられるというものだ。

加齢による衰え、それは誰にも訪れる。
どうしよう。
と、思う前にやってみよう。

いつまでも動ける。 
作者:SAM
発売日:2022年4月1日
メディア:単行本