結婚、子育て、離婚、再婚、起業、東証一部上場。人生のフルコースを味わった著者が伝える“心のしがらみをほどき”健全な心を保つ方法が学べる一冊。
戦争で父親を亡くした著者。戦後、母親が始めた事業は上手くいかずに一家心中の危機に直面。困窮を避けるため預けられた親戚の家で叱責を受ける毎日。 不遇な幼少期を過ごしたが、たぐいまれな営業センス、コミュニケーション能力を持って起業した会社を上場まで持っていた逸材である。
そんな著者は「人生は、なるようにしかならない」といっている。 「○〇学校に入学できない生徒は落ちこぼれ」「□□で一番にならないと認められない」 現代人は、コントロールできないモノをコントロールしようとして自らイライラを作りだしている。 仕事の失敗、大病を患ったときは、ついていないのではなく、自分の在り方を見直す、大きな決断をするいいキッカケになることもある。
幼少期に叱責された叔母と死に際に再会したときに発せられた言葉は「あのときはすまないことをしたねぇ」だった。叔母が当時のことを気にかけていたことを知った瞬間に、わだかまりが消えていくのを感じたという。人は死ぬ直前に気にかかることは「いくら稼いだ」「仕事の成功の大きさ」ではなく「人との思い出」なのである。 「人生に起きるできごとは全てプラスの意味がある」このように前向きにとらえて、長期的視点を持ちながら行動することが大切である。
あなたの心に聞きなさい
作 者:高橋 恵
発売日:2019年9月14日
メディア:すばる舎