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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】何となくそんな気がするを大切にして 行動すれば、必ず人の心は動かせる『あなたの心に聞きなさい』

著者は、当時高校生の娘と会社を立ち上げ、上場した経験から、多くの人々との付き合いがある。そんな著者が立ち上げたのが「おせっかい協会」だ。なぜなら、世の中はおせっかいで成り立っている。損得や計算ではない、心からの愛情や親切がおせっかいの本質だ。愛情は親からたくさん受け取っていることが理想だが、そのままでいいと自分で自分を認めることで、自分に愛情をあげることができる。人に愛情を与え、また、受け取ることで心の安定につながり、その愛の循環が社会をいいものにしていくと著者は考える。

著者の周りには、有名社長で仕事も上手くいっている人や、頭がよくてお金持ち、地位も名誉もある人がたくさんいるそうだが、実際には自分の人生に不安を抱えていたり、些細なことで自分に自信がなくなり傷ついてしまう。また、心が満たされず寂しそうで、人には冷たいことを言ったり、繊細な心を守るために、鎧を着て激しく人を攻撃したり、自分を正当化するために、言い訳をしたり、嘘をつく。そんな行動をとるそうだ。

それは、自分の心の声を聞かないために満たされず、また、自分の心がわからないため、人の心もわからず孤独感が深まるのだという。そもそも人の悩みの90%はどうでもいいことだと著者はいう。なぜなら、人々はいつも周りの声ばかり聞き、自分の心の声を聞いていない。一見自分のことを悩んでいるようでもそこには自分自身はいなく、だからこそ悩むのだそうだ。

そのため、何か心に思うことがあった時は、心を素直な状態にして動くことで、迷いや不安はなくなり必ずいい結果が待っているという。しかし、どうしようという気持ちからは損得勘定が働く。どんなことでも自分の中に感じる何となくこう思うの感覚を否定せず、大事にしてみることが重要なのだそうだ。