ビル・ゲイツ、ウォーレン・バフェット、孫正義・・・世界に名だたる名経営者・投資家であり成功者たちには「ものすごい読書家」という共通点がある。
「じゃあ、自分も本を読みまくれば…」と思うかもしれないが、もちろん、そんな単純なものでもない。
本を読んでも身にならない、何を読んでいいのかわからない、読んだのに内容を忘れてしまう、読むのが遅い、読む時間がない・・・など、本が好きで読書家になりたいのに、このような悩みをもっている方、著者の「単なる速読術」とは違う「10倍速く読めて絶対に忘れない超効率的な読書術」の世界を、のぞいてみてはどうだろうか。
本の読み方には人それぞれ、持論や癖があり、どのような提案にも賛否両論があるとは思うが、「本の内容すべてを読む必要はない。」という著者の教えに、私は「最終的、合意」した。
最初は、素直な受け入れ態勢で読んでいたつもりの私にも、「自己流の読み方理論」が根付いていたようで、「いや、それは…」「でも私は…」という反論が幾度となく起こった。
しかし、『自分に必要な部分だけ読んで、それをしっかりものにする方が「覚えてない」より、ずっと良い』という著者の意見に、ズバッと射貫かれた。
全くもってその通り、異議なし!
また、2:8の法則も面白かった。
「全社員のうち2割が全体の8割の売り上げを上げている」などのように、「全体の2割の貢献が、全体の8割を占めている」という法則である。
だから、「本も自分にとって大切な2割が理解できていたら、その本の8割を理解できているといえる」のだと・・・なるほど、説得力ありだ。
本書の著者は、公認会計士で「YouTube図書館」のオーナーとして、動画にて本のアウトプットをしているので、ご存じの方も多いかもしれない。
私は今回、この本を読んだことで、買ったままの山積みの本、読んだけど頭に入ってなくて「また読むかも」と取ってある本など『放置本、一掃大作戦~我が「知識と行動」に変えるなり~』の開始に至った。
非常に有り難い。期待通りだ。
本書全体の「自分の気になった2割」からの一部を述べたが、この本は「思考の軸を鍛える読書」「本の選び方」「効果的なアウトプット方法」「読書を習慣化する方法」など、読書尽くしの一冊だ。
加えて、「予測読み(さらに分け読み、つなげ読み、調べ読み)」「断捨離読み」「記者読み」「要約読み」など、具体的かつマニアック?な手法も書かれてあるので「何なのだ、それは?」と興味をひくものがあったなら…本書を手に取ってみることで、あなたの読書生活にも革命を起こせるかもしれない。