『金田一少年の事件簿』って人死に過ぎじゃない?そんな軽いツッコミをしてはいけない。犯人たちは皆それぞれお金や時間をかけて、最後はフィジカルに動き回っているのだ!
時には殺すはずじゃない人を殺してしまうこともある。けれども、犯人たちは時間が無い中、必死にトリックを考えるのである。
また犯人たちには、自分でやったことに驚き、戸惑い、恐怖する演技力も欠かせない。芸人がドッキリを予告されてから、ドッキリを仕掛けられるようなものと「オペラ座館殺人事件」の犯人・有森裕二は説明する。
制作舞台裏を描いた、後書きも面白い!というのも原作・原案、作画は既に存在しているので、著者の船津紳平さんは「ほぼ模写」して、犯人視点を付け加えるだけとコミカルに解説する。
犯人たちの一世一代の大勝負を笑ってはいけないが、思わず笑ってしまう。