本書は、プロリーダーとはどのようなリーダーであるかを、日本のアマチュアリーダーと比較しながら説明している。
プロリーダーは、チームのビジョンや目標を決め、そこから実現に必要な機能を細分化する。そして最後に役割分担をする。このため、人は違っても同じ成果をあげることができるし、チームメンバーも目標に向かって自分の裁量で仕事をすることができる。一方、アマチュアリーダーは、チームは個人の集合体であり、「誰が」「どのように」業務を行うかに力を注いでしまっている。
アマチュアリーダーは部下との信頼関係を築くために飲み会などで交流を深めることが大切だと思っている人が多い。一方、プロリーダーは部下と飲み会に行くことを大切だと思っていない。なぜなら本当に信用される上司とは、仕事で部下と共に成果を出している人間であり、共に仕事をして成功体験を持つ方が、飲み会よりもはるかに強烈な信頼関係を築くことができると知っているからだ。
本書は、リーダーの立場の人だけでなく、リーダーについていく立場のチームメンバーにもぜひ読んで欲しい。なぜなら、プロリーダーを見極める力をつけることができるからだ。プロリーダーについていけば、ビジョンを見失うこともない。
また、転職を考えている人にもおすすめしたい。転職先のリーダーはプロリーダーかどうかを見極める力をつけることができるからだ。
本書は、海外のプロリーダーのようになることが重要なのではなく、「日本のよさ+海外のプロリーダーの良さも取り入れたリーダー」になる大切さを教えてくれる。本書を読み、みんなで日本の会社を盛り上げ、日本全体を盛り上げていこう。