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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】プロリーダーの仕事『日本人が知らないプロリーダー論』

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本書のストーリーは、とある日本の老舗企業が海外企業に買収された。その後現れたのがイギリス人新社長とアメリカ人新経営企画部長(プロリーダー)だ。買収された企業に新卒で入社し、勤続25年の日本人経営企画部長補佐(アマチュアリーダー)と共に、仕事を進めていく。

従来の日本のリーダーは、なぜ通用しなくなったのか。プロリーダーとアマチュアリーダーは何が違うのか。根本的な仕事の考え方やプレゼンの仕方、チームでの業務への取り組み方など、各リーダーの仕事の違いは、広範囲にわたる。

例えば仕事が上手くいかなくなったとき、日本のアマチュアリーダーは、夜遅くまで頑張って働いていることを主張し「ダメだったけど、頑張ったからよかった」と言う。しかしそれは、失敗を振り返らず、問題視していないと指摘する。

プロリーダーは、なぜダメだったのか、何が足りていないのかを徹底的に振り返り、分析する。そして、次回どうすべきかという改善アクションを考える。頑張ることではなく、成果を出すことが重要であり、遅くまで頑張ることよりも、仕事を素早く行い、営業利益を上げ、貢献することが大事だと主張する。

評者が勤める企業も入社当初は、全員数時間は残業することが当たり前であった。しかし実際には、効率よくやれば、時間内に終わるような仕事ばかりだったため、評者はいつも一人で定時に帰っていた。

役員になってからも、引き続き定時で帰えると、上司から「役員になったのに、もう帰るのか?」と言われ「ダラダラ残業するのは、仕事が出来ない人がすることだ」「定時で終わるように効率的に仕事をするべきだ」と言うと、その後上司も含め全員定時で帰るようになった。

結局、意味のないことをして、無駄に時間を過ごしているだけ。そんなことには付き合えない。恐らくこのような状況は、どこの企業でも当たり前に行われている。以前勤めていた企業も同様で、それに加え、有給はおろか休みの日にも出勤し、振り替え消化もままらない人がほとんどであった。有給を100%使いきっていたのは、恐らく評者ぐらいだったと思う。

本書では、各章ごとに仕事に関する問題が書かれ、その選択した解答により、読者がプロリーダー思考なのか、はたまたアマチュアリーダー的なのかがわかる。

また、明日からでもすぐに実践できる仕事の方法が、ステップこどに書かれているため、本書を読むことによりプロリーダー思考が学べ、実践することができるのだ。