本書は組織開発ファシリテーター、すなわちチームづくりのプロによるチームの作り方、リーダーのあり方に関する本である。
さて、タイトルにも書いたが本書によるとリーダーは4タイプあるらしい。
①ファシリテーター型
②マエストロ型
③ティーチャー型
④コンサルタント型
それぞれ、成果を大切にするのか、プロセスを大切にするのか。それとも、背中を押すタイプなのか、引っ張っていくタイプなのかによって場合分けしている。
もちろんどれが正解かという話でなく、タイプを見極めた上で自分を理解することが大切だ。また状況によってリーダーを変えるのもいいだろう。
とにかく成果が重要な案件ではコンサルタント型が引っ張って、成果を出した方が良いし。急ぎの案件では、背中を押してやり、成果より成長を大事にしても良いかもしれない。
また、チームの発達段階についても書かれている。タックマンモデルが紹介されているが、
①形成期
②試行錯誤期
③規範期
④達成期
でチームは熟成していくという。
本書ではそれぞれの時期に、リーダーのタイプ別に何を行えば良いかが述べられている点が非常にいい。
さて、評者は本書を読んで自分のことを考えたところ、全く正反対なファシリテータータイプと、コンサルタントタイプをもっているような気がした。進める時は計画的に進めて最短で成果を出すことが重要と考える一方で、長期的にはチーム全体の総力と考えているので、成長が最も重要だと考えている。
さてさて、長々と書いたが、他人と働くすべての人間に本書はおすすめできる。是非一読を。