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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】自分の気持ちに素直に『紀州のドン・ファン 美女4000人に30億円を貢いだ男』

 

 誰かの書評を見て面白そうだったので読んだ。一般的には「ヤバいクソエロジジイ」と呼びたがるが、読んでみるとめっちゃ良い人感が出ているし、学べることがたくさんあった。

【自分の気持ちにとても素直な人】
 「美女とのエッチだけが目標」という素直な気持ちをストレートに出していて、見ていてとてもスカッとする。経営している社員にもそれを伝えているし、ドン・ファン自身もいつもそれを話している。

 面白いのは、マルサのガサ入れがあったシーン。捜査員が会社を隅々まで家宅捜査しても証拠が無い(そもそも悪いことをしていない)。怪しい金庫があり、そこに証拠となるブツがあるかと思いきや、開けると外国人のポルノ雑誌が出てくる。「僕はただ美女とエッチがしたいだけです」。捜査員みんなが爆笑するという。

 ドン・ファンと言っても本人は小柄、痩せ型、腰が低く、大人しい人間。弱い人間という自覚があり、謙虚にやってきたという。

ドン・ファンの生き方からたくさん学べる】
 戦後誰もがやっていた鉄屑拾いで稼げず、ある日コンドームの訪問販売を思いつく。メンター的な先輩のアドバイスもあり、それが成功の始まりとなる。このシーンはビジネス的にとても学べる部分。誰もがやっていない穴を見つけて実際にやってみる。試行錯誤しながら売り上げを伸ばしていく。

 当時、規制により薬局はとても少なくて、コンドームも店内の奥の奥にあった。とても買いにくい時代。買いにくいからこちらから売りに行こうというアイデア。最初は上手く行かなかったが、工夫しながら売り上げを伸ばしていく。そして、稼げていることを隠し続けた。パクられるから。

 東京進出して、公的機関付近でポケットティッシュ配りをするシーンも学べる部分。貸金業を東京でやる際に、公的機関付近にターゲットを絞る。それが意外に需要があった。ポケットティッシュ営業は基本を教えてくれる。可愛い女子大生に配らせてもらいやすくしつつ、ドン・ファン自身も配る。雨の日も天候が悪い日も地道に配る。むしろ、天候が悪い方がもらってくれるらしい。最初はこういう地道なところから始めてさらに稼いでいく。

【自分の気持ちに正直だと常識を無視できる】
 この人はすごく素直で自分の気持ちに正直に生きている。だから、周りの言うことに流されないし、常識とか気にせず、やりたいことをやってる。目標が強すぎていろんな行動を起こす。自分の気持ちを大事しようととても思った。

【まとめ 素直な気持ち大事】
 周りに流されないで自分のやりたいようにやっていこうと思わせる本だった。また、本人の書籍を読んで改めてわかったが、メディアの記事はほんとに煽りが多いと思った。