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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】これで人間関係の悩みは減る?!『人生の法則「欲求の4タイプ」で分かるあなたと他人 電子版』

 大阪芸術大学で一番の人気講義だそうだ。著者岡田斗司夫の欲求4分類法はYouTubeにあがっている。分かりやすいので思わず耳がいく。本書はその4分類法の解説書だ。
人間を、何を喜ぶか、すなわちその欲求の方向で4タイプに分ける。妥協を許さない「理想型」勝つことが至上命題の「司令型」などだ。読者は、本書冒頭の判定テストを受けてからその解説として読んでいくことができる。

残りの2つは、注目され、認められたい「注目型」理由を知りたがり、行動パターンの決まっている「法則型」だ。

4タイプはマトリックス図になっており、そこにも意味がある。縦軸で上2つの象限、注目型と司令型は、外向的価値観(他者的)。他の下の2つは内向的価値観(自己的)。そして横軸右の象限、司令型と法則型は、数値化できるなど具体的。他の左の2つは抽象的。

比較して比べるのが面白い。

例えば世の中の仕組みを分かり、人に説明するのに一切自分の意見を挟まない法則型と、自分がどう思うかをひたすら言う注目型。

抽象的な注目型は「情熱」によって人を動かそうとし、具体的な司令型は「計算」によって人を動かそうとする。理想型、法則型は人に動かされまいと反応する。

冒頭に述べた岡田斗司夫YouTubeではこんなことも言っている。謝るときには司令型の人には菓子折りを持ってくとよい、注目型の謝り方は頭を坊主にする。法則型はなぜそのような言動をしたか理由が分かれば納得してそのことについて許してくれる。

ここまで読んで、人は必ずしも4タイプに分けられる訳ではないと思うかもしれない。本書でも、ある個人は調子がいいときは司令型、普段は注目型、とブレることも言っている。
ただ、同じことでも4つの見方があるな、というのを知っていれば、人間関係に悩んだ時、自分と違うものの考え方を理解し、適したコミュニケーション方法も検討できるだろう。

さらに本書では、そもそもなぜ人間は他の動物と違い、性格があるのか、このように欲求の偏りがあるのか、というところにまで考察しており、そこも甚だ興味深い。

発行日  2013年11月18日  
著 者  岡田斗司夫 FREEex  
発行所  株式会社ロケット