10代で起業し、チームビルディング・コラボレートを通じて、様々な事業の立ち上げや不動産投資、株式投資、部下の事業の立ち上げのサポートに携わってきたのが著者である。
本書は、チームビルディング・コラボレートについて解説するものだが、読んで欲しい層は以下の通り。
・リーダーになりたい人
・信頼できるチームをつくりたい人
・会社の人間関係で悩んでいる人
・業績を伸ばすことが出来ないことに苦慮している人
・将来に希望が持てない人
うまくいくリーダーが知っていることとは? リーダーとして努めるべきこととは何か?
著者は、優秀なリーダーを育てる為に大事なことは、場をつくることだと言う。
それは、組織に於いてリーダが育つ為の仕組みと文化をつくることだ。
個人で関わってリーダーを育てようとしても、少人数にしか出来ないが、多くのリーダーを輩出しようとするのであれば、自分一人で育てるのではなく、場で育てるのである。
仕組みをつくって、それを流していく。その流れを文化にしていく。
文化をつくっていく上で重要なことは、大事なことを飽きずに、繰り返し伝えていくことだ。
指示や指導を受ける側も、繰り返しを拒むことは自らの成長を阻む行為と気付くべきだ。
「出来るまでやる」
「繰り返すことで成功する」
ごく当たり前のことを分からない人は、成長するどころか脱落していく。
上司が繰り返しを求めるということは、自分が出来る様になるまで付き合ってくれている、出来ると思われていると考えることだ。
繰り返してやることを受け入れるかどうかで、その人の人生は大きく変わる。そして、そのことを、場の力で気付ける様にしていくのも、リーダーとしての大きな仕事なのである。
変化の激しい世の中に於いてでも、なお変わらないものがコミュニティだと著者は考える。
如何にして良質なコミュニティをつくり上げていくのか。
著者が、チームビルディング・コラボレートに携わってきた経験を元にしているどけに、そのチームづくり理論には、実感がこもっている様に思えた。
うまくいくリーダーだけが知っていること
作者: 嶋村 吉洋
発売日:2022年12月20日
メディア:単行本