先進国で生まれた私たちは、今後経済的に苦しくなっていくことが明らかだと著者は言う。本書は、日本でどのようにしたら「無双」状態で働けるかについて書かれたものである。
日本で働く上で自分を有利にさせるために、自分自身の守り方、攻め方、さらに企業側の視点を本書から学び、クビになっても大丈夫な状態にする。そのためには、まず現状を分析し、最悪な状況からシミュレーションしていけば、誰でも幸せは手に入るそうだ。
また、普段から笑顔でいることの重要性についても伝えている。なぜなら著者自身の実体験により、笑顔でいるとなんとかなることが多いそうだ。
著者は、長年海外に住んでいるそうだが、海外だとスーパーのレジやエレベーターに乗った時など、思わぬところでも笑顔で挨拶するのが当たり前であり、そのようにしたほうが絶対にトクだと言う。実際に物事が上手くいかなかったり、言葉があまり通じなかったとしても、笑顔でいたことで、自然と上手く事が運んだそうだ。
確かに海外に行くと、国によるかもしれないが、老若男女問わず笑顔の人が非常に多い。知らない人同士でも自然と挨拶をしたり、話をしたりする。しかし、その感覚で日本に帰ってくるとそのギャップが激しい。
日本だと無言や無表情の場面が多いせいか、不機嫌に見えてしまう。また意識した笑顔は作り笑顔になってしまい、より違和感がある。そのため、なんだかいつもニコニコ笑顔の人がより引き立ち、笑顔の人は損をしないと著者は言う。
本書の最後には、付録として著者のおすすめ観光リストや映画について掲載されているため、参考にしてみるのも面白いだろう。