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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】プレゼントとはプレゼントのことだった!『プレゼント』

 

海外に行った際に、とても良い本だと紹介された本書は、2019年時点で全世界2,800万部を超えるベストセラーとなった『チーズはどこへ消えた?』の著者により書かれたもの。当時はまだ日本で発売されておらず現地で購入したのだが、今となっては、英語だったからなのか内容は疎か読んだのかどうかも全く記憶にない。しかし、ここ最近あちらこちらの書店で本書を目にし、何か今の自分に意味があるのではと思い再び読んでみることにした。

主人公は、仕事のためにかなりの労力と時間を注ぎストレスにまみれていた。だがある時、『プレゼント』のストーリーを聞くと人生は大きく変化した。しかしそれは、その人それぞれの状況により学ぶことが異なる。なぜなら、重要なのはストーリーの内容ではなく、そこから何を読み取り、どう活かすかはその人次第だからだ。『プレゼント』それは、幸せと成功をもたらしてくれるものなのだが、一体何なのか?

ストーリーに登場する少年は、老人から『プレゼント』の話を聞いたが、それが何なのかよくわからなかった。少年は成長するにつれ、どんなことも楽しかった毎日から、もっと友達が欲しい。もっとものが欲しい。大人になればもっと楽しいことがあると思っていたのにと、満ち足りなさに不満が募っていった。そして、少年は大人になり、仕事も恋人との関係も上手くいかず、自分が駄目な人間だと思うようになった。

プレゼントが相変わらず何なのかわからず、老人に聞いても自分にしか見つけられない。すでにそれを理解している老人は、常に穏やかで、若々しい活力があり、誠実で強い絆で結ばれた家族がいて、仕事もでき、社会にも貢献していた。また、素晴らしいユーモアセンスと知識でみんなを楽しませ、尊敬もされていた。老人は、今まで出会った中で最も幸福で成功した人。

自分の利益以上に他の人たちが幸せになり、成功するのを手助けすることを生きがいとし、人々は彼と一緒にいると気分が良く元気になる。彼は誰よりもよく人の話を聞き、誰よりも早く問題を予測し解決策を見つけた。誰もが老人のようになりたいと思うが、多くの人は、主人公のように日々のことに翻弄され、常に心は満たされない日々を送っている。本書では『プレゼント』の謎が解き明かされ、老人のように自分を高めていくことができるのだ。