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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】食は命なり、食には未来を切り拓く力がある『三国志メシ(1)』

主人公の「三国志」好きが高じて入った中華料理の道。家族で店を営み早10年。料理の腕前もよく、三国志マニアが集まる中華料理店として続けてきたが、10年という時とともに何か大切なものを忘れてしまっていた。

中華料理の世界に入った当時は、三国志に登場する憧れの人物のために創る料理を、お客様に提供し喜んでもらいたい。そんな夢を見ていた。その情熱を思い出し、1700年以上前の三国志時代の料理を再現することとなった。

三国志好きは多いが、そのストーリーの裏には多くの「食」にかかわるシーンがあることを知っている人はあまりいないそうだ。

・「桃園の誓い」の祝い膳
・「鶏肋」スープ
・「三国志スイーツ」
・「戦場メシ」
・「饅頭」他

これらの料理が三国志の一説と共に紹介されている。「歴史」と「料理」という異色のコラボは、なかなか面白い。

また巻末にはより詳しくわかるように、本書で扱われた料理のレシピと実際に作られた写真が掲載されているため、当時の料理がより想像しやすく『三国志メシ』を再現することもできるだろう。

主人公が伝えるように「食は命であり、明日の糧となり生きる力」となる。また「食を大切にしないものは、命を粗末に扱う者」だという。まさに食は生きていくために重要なものだ。

そのため、お腹が満たされればそれでいいという考えは、理解しがたい。その時に食べたいと感じたものや好奇心がそそられるもの、その土地の名物や美味しいと思えるものを食べたいと思っている。

また、たくさんの量を食べなくても、素材のよいもの、また素材の味がいかされた料理が食べられれば、最高だ。本書を読み、日々の食生活をあらためて意識してみるのもいいだろう。

三国志メシ 1 (第1巻) (希望コミックス)

三国志メシ 1 (第1巻) (希望コミックス)