ストーリーは一人の男の25から70歳あたりまでの人生を書いた小説である。舞台は高度な文明を失った未来、人々にはその代わりに超能力が宿り始めた世界。
動物の考えが分かったり、空を飛べたり、壁をすり抜けることができる人間が現れ始めた世界。
そんな世界で主人公は昔の書物が保存されている島が南にあると知り旅に出る。その途中で奴隷にされたり色々なことがありつつその島にたどり着く。
その島では15年にわたって主人公が文明があったころの書物を読み漁るシーンがある。私はこのシーんをこれまで何度か読み返したかは分からない。
主人公はまず歴史を学ぶ。政治や経済も同時に学ぶ。そしてそれに関する書物を横軸方向に読み進める。次に科学を学ぼう、そのためはまず科学史をまなぼう。
つぎは、小説だ。しかし小説は麻薬のように面白いから難解な古典から読もう。文明が滅びた現代に再び必要な知識は医学と経済だと感じ大量のメモを残して島を去る。
15年間の読書のあとは、国に帰りそれを教える側にまわる。寿命が近づきそれをのこすために本を書く。
読書をする事で主人公は自分の興味がわかると知った。人類のこれまでの叡智の蓄積は本にある。だから私はこの本に魅せられる。
[音声で聞く]
http://m.himalaya.fm/jp/episode/205469/6458334/2