『海皇紀』。評者が20年近く前にハマりにハマった漫画だ。作者は川原正敏、『修羅の門』や『修羅の刻』の方が有名だろうか。本作をイメージするなら、キングダムの海版である。帆船でちゃんと戦争を行う物語だ。正しフィクションだ。
海皇紀は川原正敏による作品であり既に解決済みである。川原正敏は船に関する学校を卒業していることもあり、帆船に関してのは自分で操作経験もある。そんな川原正敏にしか描けないガチな海戦漫画が本書だ。
主人公のファン・ガンマ・ビゼンは日本刀を持ち、黒船に乗る船長であり、招待はなかなか謎である。時代は科学文明が滅びた世界であり、科学文明を用いるものも出てくる。
本作の特徴は戦いが帆船と帆船の戦いであること、まずはどちらが風上を取れるかの操舵バトルになること、そして、そのあとは乗り込んで海上での戦いになることだ。基本的には戦術がものを言う点はキングダムと非常に似ている。
本作は評者が昔ハマりにハマったものだ、キングダム好きなどは、ぜひ読んでみて欲しい。