HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】"Seize the fortune by the forelock."『マンガ版 ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』

ホリエ本で部数No.1(50万部)『ゼロ』のマンガ版。著者の小学生〜中高生〜東大〜起業〜「時代の寵児」と呼ばれるまでが15分でわかる。

本書ではヒッチハイクを例に「ノリのよさ」の大切さを説いている。サクッと読めるマンガだけあって、その「ノリのよさ」がより軽やかに描写される。

自己啓発本や本書評を読んでくださる方の中には、「ここではないどこか」へ行きたいと思う方がいるかもしれない。「時代の寵児」と呼ばれた著者にもそのような思いがあったかのような親近感を覚える。

"Seize the fortune by the forelock."(幸運の女神には、前髪しかない)はレオナルド・ダ・ヴィンチの言葉という説があるが、それの現代版のような作品である。

 

 

【書評】学び続けること、共感させること、学際的であること。『知的な雑談力の磨き方』

 

ちょっとしたコミュニケーションのコツで人生を切り開く。それが本書で伝えたいことだと著者は言う。
教養のある人同士の雑談は、相手に歩み寄り、相手から歩み寄られる。
「雑談力」を得るには、テクニックよりも学ぼうと言う姿勢が大切で、教養とは特別な能力があったり、専門性を持たなくても身につけられる。実はそこまで難しいものではないのだと言うのだ。
教養レベルで人生の豊かさは変わる。
本書を読んで、教養、そして雑談力を身につけてほしい。
そう述べる著者は、知識・教育系YouTuberとして、登録者27万人超のYouTubeチャンネル『大人の学び直しTV』を運営している、すあし社長。
「雑談力」のコツとは? 知的に盛り上がるにはどうすれば良いのか?

相手がちょっと聞く耳を持ってくれると、ここぞとばかり自分の話に夢中になってしまった経験ってないだろうか。割と多くの方がそんなことをしてしまっているんじゃなかろうか。
しかし、その結果は?
振り返ってみると、「あー、やっちまったなぁ」という思いが込み上げてきたりするのではないか。
雑談の目的は、相手とのコミュニケーションを図り、良い関係性を築くことであろう。だとすれば、マウントを取りにいったり、自慢話を重ねたり、勢いだけで語っても、先の目的は果たせそうにもないし、「知的な雑談力」の生成には繋がりそうもないと想像もつくというものだ。

じゃあ、どうすれば良いのかということを、5章に分けて著者が掲げていく。
雑談のコツやノウハウ、知的な雑談ネタの集め方など、ダメな例と良い例をそれぞれ挙げつつ著者が解説する50の「雑談力の磨き方」で「会話術」を上げ、コミュ力の達人になれれば、会話が今よりもずっと楽しくなるんじゃないかと思う。

知的な雑談力の磨き方
作者: すあし社長
発売日:2022年9月1日
メディア:単行本

 

 

【書評】学び続けること、共感させること、学際的であること。『知的な雑談力の磨き方』

 

ちょっとしたコミュニケーションのコツで人生を切り開く。それが本書で伝えたいことだと著者は言う。
教養のある人同士の雑談は、相手に歩み寄り、相手から歩み寄られる。
「雑談力」を得るには、テクニックよりも学ぼうと言う姿勢が大切で、教養とは特別な能力があったり、専門性を持たなくても身につけられる。実はそこまで難しいものではないのだと言うのだ。
教養レベルで人生の豊かさは変わる。
本書を読んで、教養、そして雑談力を身につけてほしい。
そう述べる著者は、知識・教育系YouTuberとして、登録者27万人超のYouTubeチャンネル『大人の学び直しTV』を運営している、すあし社長。
「雑談力」のコツとは? 知的に盛り上がるにはどうすれば良いのか?

相手がちょっと聞く耳を持ってくれると、ここぞとばかり自分の話に夢中になってしまった経験ってないだろうか。割と多くの方がそんなことをしてしまっているんじゃなかろうか。
しかし、その結果は?
振り返ってみると、「あー、やっちまったなぁ」という思いが込み上げてきたりするのではないか。
雑談の目的は、相手とのコミュニケーションを図り、良い関係性を築くことであろう。だとすれば、マウントを取りにいったり、自慢話を重ねたり、勢いだけで語っても、先の目的は果たせそうにもないし、「知的な雑談力」の生成には繋がりそうもないと想像もつくというものだ。

じゃあ、どうすれば良いのかということを、5章に分けて著者が掲げていく。
雑談のコツやノウハウ、知的な雑談ネタの集め方など、ダメな例と良い例をそれぞれ挙げつつ著者が解説する50の「雑談力の磨き方」で「会話術」を上げ、コミュ力の達人になれれば、会話が今よりもずっと楽しくなるんじゃないかと思う。

知的な雑談力の磨き方
作者: すあし社長
発売日:2022年9月1日
メディア:単行本

 

 

【書評】キャラ濃い武士たち大集合!『トンチキ鎌倉武士』

 頼朝ファミリーから鎌倉殿13人、北条、平家のメンバー40人以上を紹介している。複数の史料をベースにトンチキな逸話を混じえてやさしい言葉で書いてあるので、歴史書としては読みやすくて軽いノリの雰囲気。読みながら武士たちを勝手に「こんな人だったのね」と想像して楽しめる。
 歴史上の人物をみるときに興味をそそられることの一つが、末裔がどこにつながっているかを知ることだ。例えば鎌倉時代のスーパーブレーン「大江広元」の代表的な末裔は毛利家!毛利輝元広島城を築城する際に誕生したという「広島」という地名は、大江広元の「広」という字に由来しているとも伝えられているとか。時代と時代がリンクしたときの興奮はやみつきである。
 こんな逸話もある。たった6か月間の天下人に終わった木曽義仲だが、コアなファンがいたらしい。江戸時代には俳人松尾芭蕉が義仲の超オタクだったようだ。「木曽義仲の墓の隣に埋葬してほしい!」という芭蕉の遺言どおり、義仲の隣に今も墓が立っている。田舎者の乱暴キャラと描かれている義仲だが、どこか素朴なところ?に芭蕉は惹かれたのだろうか・・・。
 2022年は大河「鎌倉殿の13人」を史実を照らし合わせながら、鎌倉時代にどっぷりはまって最後まで見た。ドラマはあくまでもドラマであって、創作部分があることを承知の上で楽しむのがよい。そもそも現存する史料も正直どこまで本当のことなのかは誰にもわからない。有名な「吾妻鏡」は北条側がまとめているので、北条に都合のいいように編纂されがちなのは当然である。にしても、濃いキャラが多くて面白かった。大河を見た人には特に本書をおすすめしたい。人物がわかるだけによりイメージが簡単にできて読みやすいだろう。ドラマの俳優の顔が浮かんできてしまうのだか。
 味方と敵がコロコロ変わるハチャメチャな鎌倉時代。それぞれの武士の壮絶な人生が本書にギュッと詰まっている。ただこの濃いキャラ武士たちの中には入りたくない(笑)。

著者 長谷川ヨシテル
発行日 2022年9月10日
発行所 柏書房株式会社

 

 

【書評】ギブアップするものか、姉のメッセージを冷静に受け止めて《現世》と《異界》の謎を解くべきだ。『Astral Project 月の光』

 

突然の知らせ。それは姉の死についてのものだった。
「詳しいことはわからないけど、朝・・・・・・ベッドの中で死んでいたらしい」
北海道。故郷。久しぶりに忌むべきその地に還ってきた主人公、小暮柾彦は、何か遺品でも・・・・・・と、実家に立ち寄った。
姉の部屋。
「姉が最後に聴いたCDを”遺品”にしよう」
プレーヤーから抜き取ったCD。それにはラベルが無かった。姉が編集したベスト盤なのか?
葬式には参列することなく、セレモニーホールの外で姉を弔った柾彦は、東京に戻った。そして、自室で独り姉の遺したCDをかけるのだった。
サックスの演奏・・・・・・それは四曲目辺り・・・得体の知れぬ波動がやってきた・・・。
次の瞬間・・・・・・彼は自分の肉体を見下ろしていた!

体外離脱? 幽体離脱
思わぬ体験に恐怖したが、幽体と抜け殻は再ドッキングを果たした。
もしかして・・・・・・姉は、あの《肉体》に戻れなくなったのでは・・・・・・!?
勇気を持ってこの”CD”と”体外離脱”の関係を知るべきだ。
あれほどの恐怖を感じたのにもかかわらず、謎に迫る覚悟を決め、柾彦は実験を開始した。
どこまで飛べるのか? 自分以外にもCDによる体外離脱現象は起きるのか? はたして幽体が《モノ》を掴めるのか?
そして、謎のCDの音源は何?
それは、知る人ぞ知る天才サックス奏者、アルバート・アイラーのサックスの音色。しかも未発表テイクだった。
それを知った夜。体外離脱で漂う夜空で、柾彦は幽体の少女と出会った。
「君もアルバート・アイラーを・・・・・・」
笑みと共に少女は去った。

原作者のmarginalは、狩撫麻礼の別ペンネームである。竹谷州史の画は初めて観たが、主人公もフツーにイケメンで、狩撫麻礼作品としてはなかなか新鮮だ。
体外離脱し、幽体となり翔ぶ清澄な夜空。そこでの更なる幽体たちとの出会いの数々は、奇妙な体験を柾彦にもたらす。
一方で、物語は現代社会の地上の人たちが抱える病理にも迫る。
テクノロジーの発達と人間の幸福=充足は並行しているのだろうか? 
コミュニケーションを育むことに関して退化しているのではないか?
《ガセネタ》で規定された人生の未来に待ち構えているのは、精神のメルトダウン=溶解・・・?
それにしても、これらの不可思議の正体は何? そして、柾彦は姉の死の真相へと辿り着けるのか。
単行本で全四巻。
全体を通してミステリーめいた緊迫感が静かに漂う物語。じっくりと読ませてもらった。

Astral Project 月の光
作者: 作・marginal、画・竹谷州史
発売日:2006年1月5日
メディア:単行本 

 

 

【書評】ギブアップするものか、姉のメッセージを冷静に受け止めて《現世》と《異界》の謎を解くべきだ。『Astral Project 月の光』

 

突然の知らせ。それは姉の死についてのものだった。
「詳しいことはわからないけど、朝・・・・・・ベッドの中で死んでいたらしい」
北海道。故郷。久しぶりに忌むべきその地に還ってきた主人公、小暮柾彦は、何か遺品でも・・・・・・と、実家に立ち寄った。
姉の部屋。
「姉が最後に聴いたCDを”遺品”にしよう」
プレーヤーから抜き取ったCD。それにはラベルが無かった。姉が編集したベスト盤なのか?
葬式には参列することなく、セレモニーホールの外で姉を弔った柾彦は、東京に戻った。そして、自室で独り姉の遺したCDをかけるのだった。
サックスの演奏・・・・・・それは四曲目辺り・・・得体の知れぬ波動がやってきた・・・。
次の瞬間・・・・・・彼は自分の肉体を見下ろしていた!

体外離脱? 幽体離脱
思わぬ体験に恐怖したが、幽体と抜け殻は再ドッキングを果たした。
もしかして・・・・・・姉は、あの《肉体》に戻れなくなったのでは・・・・・・!?
勇気を持ってこの”CD”と”体外離脱”の関係を知るべきだ。
あれほどの恐怖を感じたのにもかかわらず、謎に迫る覚悟を決め、柾彦は実験を開始した。
どこまで飛べるのか? 自分以外にもCDによる体外離脱現象は起きるのか? はたして幽体が《モノ》を掴めるのか?
そして、謎のCDの音源は何?
それは、知る人ぞ知る天才サックス奏者、アルバート・アイラーのサックスの音色。しかも未発表テイクだった。
それを知った夜。体外離脱で漂う夜空で、柾彦は幽体の少女と出会った。
「君もアルバート・アイラーを・・・・・・」
笑みと共に少女は去った。

原作者のmarginalは、狩撫麻礼の別ペンネームである。竹谷州史の画は初めて観たが、主人公もフツーにイケメンで、狩撫麻礼作品としてはなかなか新鮮だ。
体外離脱し、幽体となり翔ぶ清澄な夜空。そこでの更なる幽体たちとの出会いの数々は、奇妙な体験を柾彦にもたらす。
一方で、物語は現代社会の地上の人たちが抱える病理にも迫る。
テクノロジーの発達と人間の幸福=充足は並行しているのだろうか? 
コミュニケーションを育むことに関して退化しているのではないか?
《ガセネタ》で規定された人生の未来に待ち構えているのは、精神のメルトダウン=溶解・・・?
それにしても、これらの不可思議の正体は何? そして、柾彦は姉の死の真相へと辿り着けるのか。
単行本で全四巻。
全体を通してミステリーめいた緊迫感が静かに漂う物語。じっくりと読ませてもらった。

Astral Project 月の光
作者: 作・marginal、画・竹谷州史
発売日:2006年1月5日
メディア:単行本 

 

 

【書評】才人は誰も射る事のできない的を射る、天才は誰にも見えない的を射る『イェール大学人気講義 天才~その「隠れた習慣」を解き明かす』

この本を読んでも天才にはなれないという注意書きからはじまり、いわゆる天才の習性や行動を研究した本です。

まず初めに、天才の定義はIQや学校の成績、超人的な特殊能力だけで測ることは不可能であり、時代や環境によって定義が変わると説いており、
その中で著者による天才の定義は、「人には見えない目標を一番乗りで達成し、社会へ大きな影響を与える」という事。

その前提でアインシュタインエジソン、レオナルドダヴィンチなど数々の天才の行動や習性を独自に考察していきます。功績を達成した人たちの特徴として、とにかく好奇心が強く、子どものような行動力や心構えで人生を過ごしています。その好奇心を満足するため、いつもメモを片手に考え事をする時間を取っており、
逆転の発想や失敗を恐れず諦めない心が天才を生んでいると理解しました。

特にレオナルドダヴィンチのある日のTodoリストや手記のボリューム・正確さには驚きました。天才になれなくても、彼らの行動はこれからの時代に必要な事であると教えてくれる本でした。

タイトルにも使用した天才を言葉で表現したショーペンハウアーの「才人は誰も射る事のできない的を射る、天才は誰にも見えない的を射る」という表現もまさに天才であると感じました。

著者 :クレイグ・ライト
出版社:すばる舎
出版日:2022年8月3日

 

 

【書評】社会人として思春期を拗らしているあなたへ『社会人10年目の壁を乗り越える仕事のコツ』

「同期が成果を出した!出世した!難関資格を取った!」、「自分は何も誇れるものがない!」、「給料があがらない!」、「スペシャリストになりたい!」、「すごい後輩がいる!」。そんな社会人10年目の人のための悩み相談集が本書だ。

上記のような、悩みが社会人10年目くらいで出てくるだろう。普通は、居酒屋で上司にでも相談するのか?よくわからないが。そんな上司が言いそうな解決策が書いてあるのが本書だ。中でも、評者が確かになーと、思ったことを紹介してみよう。

「追いかけるものと、ついてくるものは分けて考えよう」。例えば、評価や給料のために仕事をする人がいるかもしれない。しかし、追い求めている奴は評価がつかない。評価や給料は後からついてくるものだという。応用して考えるとyoutuberも同じだと思う。高評価やチャンネル登録数のために動画を作ると、むしろ引かれてしまうだろう。そうではなく、良い動画を作ると高評価やチャンネル数はついてくる。追いかけるものか、ついてくるものかは分けて考えることが大切だ。

「歳をとると、流行についていかなくなるのは、何度も流行を経験をしているから」。
10代のころは、新しいものが来るという経験が初めてだからすぐに飛びつくだろう。しかし、例えば50代にもなると、何回も新しいものが来ているので、流行自体に興味がなくなる。そして、どうせすぐに流行らなくなるだろうとかんがえる。だから、自分がお気に入りのものだけで流行に興味がなくなるらしい。

そういえば、本書での情報ではないが、人は14歳の時に聴いた音楽を一生聴き続けるらしい。思春期が流行に一番敏感なんだろう。仕事で悩むのも10年目くらい。大丈夫、思春期を終えたら悩みもなくなる。

 

 

【書評】今日がダメでも、明日もダメとは限らない。『なぜか人生がうまくいく「明るい人」の科学』

 

人は明るい気持ちで笑顔になっていると、たくさんの「いいこと」がある。
と言う著者は、精神科医
気持ちが明るくなったり、暗くなったりするのは、全て「主観」の問題であると述べる。同じ出来事に遭っても、平然としている人もいれば、不安に襲われる人もいるが、これは物ごとに対する「考え方」や「見方」の違いによるものだということだ。
本書は、ネガティブな考え方をポジティブに変えようというものではなく、別の視点からの見方で、他の可能性を考えようというのだそうだ。
その具体的な方法は?
著者は、精神医学や心理学といった「科学」の観点から、それについて解説する。

という訳だから、モルヒネの数倍の鎮痛効果があるエンドルフィンとか、リンパ球の一種であるNK(ナチュラルキラー)細胞が活性化されて免疫力が高まるとか、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンが分泌されるとか、自律神経を整えるとか、テストステロンやらエストロゲンやらの医学用語も織り混ぜて、笑顔でいることや、声を上げて笑うことのメリットを謳う。
反面、世の中のことは、どんなことでも「やってみなければ分からない」ことばかりで、答えが分からないからこそ、なんでもやってみることが大切と、科学的な見地に止まらず、精神論的な面からもポジティブさを勧めたりもする。
人生を楽しく生きて、幸福を感じる為の一番のカギは「色々なことを試してみることだ。人生が最終的に上手くいく人というのは、「めげずに試し続ける人」だと。
そうすれば、①色々なことを試す → ②打数が増える → ③ヒットの数が増える → ④人生が上手くいく → ⑤毎日が楽しくなる → ⑥自然と笑顔になる という好循環サイクルが回り始める。
暗い気持ちで何もしないでいても、楽しいことがなんにも起こらないだけだ。だったら少しでも多く打席に立ってみた方が賢明ということだ。
大事なことは、今より良くなりたいと思って、小さな一歩でもいいから、前を向いて歩き出すことだ。

良いことが起きない状態が続くと、気持ちにハリが無くなりがちだ。悪くすれば鬱にもなり兼ねない。
辛い時でも、嘘でも良いから笑っていよう。そうすりゃ段々と楽しくなってくるものだ。
きっと良いこともやってくるさ。

なぜか人生がうまくいく「明るい人」の科学
作者: 和田秀樹
発売日:2022年6月1日
メディア:単行本

 

 

【書評】HIUの定例会って?『SALON DESIGN vol.14』

 

HIU(堀江貴文イノベーション大学校)では、月に一度定例会が開催される。定例会のメインは、堀江さん × ゲストによるトーク。本誌ではシリーズ累計100万部超『伝え方が9割』の著者である佐々木 圭一さんとの対談を一部公開している。

対談内で『伝え方が9割』のルールを用いて「"和包丁"の世界での売り方」が1つお題にあがった。本誌では誌面の都合上カットされているが、"和包丁"の歴史と日本食との繋がりが大変興味深かった。

まず、たたら製鉄により日本刀が造られた。世の中が平和になるにつれて、それらの技術が食文化に流入。明治時代の「肉食解禁」まで魚が主なタンパク源であったが、牛などに比べて可食部の少ない魚を食べるために"和包丁"が進化したという。

その後"和包丁"は丸鶏1羽を30以上の部位に解体し、焼鳥を生み出した。それに対して、シンガポールでは中華包丁でザクザクザクとチキンライス。"和包丁"が日本の食文化を繊細にしたのである。

HIUにはこのような月例対談が200以上残されている。まずは本誌を購入して、定例会の様子を覗きみてはいかがだろうか?

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