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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】才人は誰も射る事のできない的を射る、天才は誰にも見えない的を射る『イェール大学人気講義 天才~その「隠れた習慣」を解き明かす』

この本を読んでも天才にはなれないという注意書きからはじまり、いわゆる天才の習性や行動を研究した本です。

まず初めに、天才の定義はIQや学校の成績、超人的な特殊能力だけで測ることは不可能であり、時代や環境によって定義が変わると説いており、
その中で著者による天才の定義は、「人には見えない目標を一番乗りで達成し、社会へ大きな影響を与える」という事。

その前提でアインシュタインエジソン、レオナルドダヴィンチなど数々の天才の行動や習性を独自に考察していきます。功績を達成した人たちの特徴として、とにかく好奇心が強く、子どものような行動力や心構えで人生を過ごしています。その好奇心を満足するため、いつもメモを片手に考え事をする時間を取っており、
逆転の発想や失敗を恐れず諦めない心が天才を生んでいると理解しました。

特にレオナルドダヴィンチのある日のTodoリストや手記のボリューム・正確さには驚きました。天才になれなくても、彼らの行動はこれからの時代に必要な事であると教えてくれる本でした。

タイトルにも使用した天才を言葉で表現したショーペンハウアーの「才人は誰も射る事のできない的を射る、天才は誰にも見えない的を射る」という表現もまさに天才であると感じました。

著者 :クレイグ・ライト
出版社:すばる舎
出版日:2022年8月3日