HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】人生の逃走劇。自分は何を軸に生きるのか『逃走中オリジナルストーリー〜時空を超えた大決戦!? 花のお江戸を逃げのびろ!〜』

 

本書は2004年から不定期に放送されているテレビ番組「逃走中」をもとに小説化された。逃走中とは、テーマパーク、ショッピングセンター、街中などの限られたエリアが舞台となる壮大な鬼ごっこだ。その鬼となるハンターは、全員真っ黒なスーツを身に纏い、サングラスをかけ表情ひとつ変えずに素早い動きで挑戦者の行く手を阻む。挑戦者には、プロスポーツ選手や現役のオリンピック選手がいても涼しい顔で後も簡単に捕らえてしまう。ターゲットになってしまったらそこから逃げ切ることはほぼ不可能なのだ。

ゲーム中には様々なミッションが出されクリアできないと、何10体ものハンターがエリア内に放出され観ているだけでもハラハラが止まらない。挑戦者は時間内に複数のハンターから逃げきることができれば賞金を獲得できる。評者はなぜだがこの「逃走中」に無性に取り憑かれいつも夢中になって観てしまう。

「逃走中」はゲームバラエティではあるのだが、そこには挑戦者たちの様々な人間模様が見え隠れする。自分の身を盾にしてでも仲間を守る者、仲間を裏切っても自分の利益を得ようとする者、チームプレイで助け合うものなど、平常心では起こり得ないことでも切羽詰まると人は本心からの行動をとる。刻々と時間が迫り追手が近づいてくる中、自分は何を軸に生きていくのか?一秒一秒を必死に生き抜く挑戦者たち。それはまるで一人一人の人生を観ているかのようだ。

すでに映像で観ているものを改めて文字で読むとどのような感情を抱くのかと気になったが、小説化されたストーリーも臨場感がありなかなかいいものだ。

 

 

【書評】どっちかって言われたら、好きなものを語っていたい。『麦本三歩の好きなもの 第一集 』

 

『君の膵臓をたべたい』でおなじみの住野よるの作品。麦本三歩は天然で忘れっぽく、怒られてはへこみ、褒められると調子にのる。彼氏と別れて悲しんだと思えば、独り身の身軽さを楽しんだりもする。特別なことは何もない、平凡で愛おしい三歩の日常に、ついホッコリしてしまう。

三歩自身、自分は天然だと認めていない。だが、その天然を可愛いと思ってくれる人がいて、三歩だから許されてきたってことが多いのは確かだ。天然がゆえに得をする。そんな三歩に先輩が、天然を演じるのとはまた違うけど、自分はそういう性なんだと受け止めて生きなよ、ってアドバイスをする。まさに言い得て妙で、個人的に1番グッと来たポイントだ。

この物語は、三歩本人ではなく、語り手が三歩の行動を説明しながら進んでいく。そのテンポが癖になり、つい自分の私生活でもどこかに語り手がいるような気さえする。やたらと独り言が増えたのも、これを読み始めてからだ。

ネットの感想では、実際に三歩のキャラのような子がいたらイラつくかも、って意見が多かった。あざといと思うんだろうな。まあ先輩の言うとおりで、天然な人はそれも含めて受け止めなければならないのだろう。

僕は三歩が大好きになったので、麦本三歩関連の他のシリーズも読んでみようと思う。

 

 

【書評】狂ったロボット漫画といえばこれ。『ゲッターロボ』

 

最近放送終了したテレビアニメ『ゲッターロボ アーク』で燃え燃えになったので、久々書庫をひっくり返して再読。ほいでこれを書く。
一言で表すとおかしい。狂っている。
岡田斗司夫が、「ゲッターロボの原作はすごいから!!」と言うのも納得の狂気の作だ。
とは言え、「原作」というのも穏当ではない。

当時、マジンガーZで大ヒットをしちゃった永井豪に、玩具メーカーやらテレビ局やら東映やらから、もっとなんか作れ、マジンガー一体であんだけ売れたんだからバンバン何体も出せや。
と、言われたものの、マジンガーで手一杯だった豪ちゃんが、ダイナミックプロにいた石川賢に声を掛けた。
三機のメカがくんずほぐれずナニして三種類のロボットになる。
ちょっと考えれば無茶苦茶な話をまともに抱え込んだ賢ちゃんは、ロボットのデザインに悩みに悩んだ。
ようやくゲッター1のデザインは出来たものの、後が続かない。
「こうすりゃいいんだよ」と、ささっとゲッター2、ゲッター3のデザインを描き上げたのは豪ちゃんだった。
こうして、「合体」という玩具メーカー大喜びの大定番ギミックのロボット作品の元祖が出来上がった。
テレビアニメと並行して、少年サンデーに連載された漫画も賢ちゃんが著わしたものだったが、正確に言うと、いや、正確じゃなくても読めばパツイチに分かる。全然原作じゃない。アニメとはまったく別物だ。

天才的な科学者がせっせと作ったロボットがあってねとか、なんちゃら研究所から発進、とかいう辺りはマジンガーZ的ではあるが、この研究所の早乙女博士がまずおかしい。怖い。怖すぎるw。
主人公のリョウもハヤトもとにかく尋常ではない。
ムサシが出てきてちょっとホンワカするものの、早乙女研究所に巣食う敷島博士のあまりのマッドサイエンティストっぷりが水を差しまくる。

作中では、まぁ死ぬ死ぬ、とにかくよう死ぬ。研究所の職員は勿論(?)、街の大人も子供もやたら構わず悲惨に死にまくる。
そんな訳だから、ゲッターロボはそんな人々の死を土台として、毎回毎度ものすごいテンションで闘いを繰り広げるのだ。
しかし、やはり圧倒的なのは、ゲッターロボと恐竜帝国の最後の闘い、そしてそこから繋がるゲッターロボGの登場のくだりだ。
ムサシの最期、恐竜帝国の帝王ゴールの最期、共になんとも・・・。
必読!


ゲッターロボ
作者:永井豪石川賢
発売日:1974年?月?日
メディア:単行本

 

 

 

【書評】カリスマと天才ITエンジニアが100兆円稼ぐまで『トリリオンゲーム』

 

100兆円あればこの世の全てが金で買える。世界長者番付でTOP10に入った『ハル』と『ガク』本作はその2人の出会いから始まる。

ハルは一言で言うとカリスマ、どんな人ともすぐに仲良くなるし、魅力に溢れる。就活では全ての会社で高評価で内定をもらえる。カリスマ中のカリスマ。

ガクは天才ITエンジニア。小さな頃からずっとPCだ大好きだった天才エンジニア。一方で人とのコミュニケーションが苦手。

本作のこの2人がタッグを組み会社を設立する話だ。始まったばかりだが非常に展開が早く超面白い。

会社を作るためにはまず資本金が必要。カリスマハルは事業計画すらもない会社に1億円をとってくる。しかし、持株比率は51%。なぜ、この比率が問題なのか?、そんな大人たちの考えも学べるのが本作品だ。

まだまだ始まったばかりだが、展開も早く非常に面白い。ビジネスのリアル、戦略、戦術も描かれていて非常に面白い。2巻までで数千万円の軍資金を得たが、これから何をしていくのかが非常に楽しみな作品だ。

 

 

【書評】四面楚歌の語源とは?『項羽と劉邦』

 

あれ? 司馬遼太郎なのに中国の歴史小説? そう思いながら読み始めたらこれが滅法面白い。上・中・下と結構な長さであるが一気に読める。
紀元前の中国。大陸を初めて統一した秦の始皇帝であったが、その非情なる圧政は民を疲弊させていた。不平不満が募る中で始皇帝が没すると、各地で無数の反乱が起こり出す。
項羽は、叔父の下で戦に身を投じる。叔父の戦死で跡を継ぎ、項羽は楚軍の頭目となるが、その軍勢の一隊には劉邦がいた。
劉邦は、田舎町のごろつき上がりで、何の優れた点も持たないのに、どういうわけだか人望だけはあり、動乱の中でなんだかんだと田舎町の長として担がれた男であった。

項羽をリーダーとした連合軍が秦を滅ぼす。
その際にも一番乗りをちゃっかり果たし、秦を獲ったどー!とやらかす劉邦
憤然と後からやってきた項羽を見るや、焦りまくって「すんませーん」と、あっさり項羽に功を譲る。
一騎当千、やたら強い項羽。武も智も無いのに周囲に助けられる劉邦
この二人の、長ーい戦いが始まった。

秦が滅んだ後、今度は項羽の行なった論功行賞を不満に思った諸侯が次々と反乱を起こす。
今だ!と見た劉邦は、項羽を討伐せんと進軍を始める。その進軍に天下の諸侯は群がるように参集。五十六万もの巨軍となった反楚同盟軍は、鎮圧に忙殺している項羽が不在の本拠をいとも簡単に陥落。
と思ったら、怒りに燃えた項羽の逆襲に恐慌をきたして皆逃げ出す。
劉邦も逃げる逃げる。

と言う具合に、項羽に対し、隙あらば戦を仕掛け、その度に負けてしまい、直ぐ詫びを入れて取りなす劉邦、という情けなくもある臥薪嘗胆なお話が繰り広げられていく。
しかし、最終的には劉邦が勝つ。そして漢帝国を興すこととなる。
武に勝るが、気性が激しく残忍で冷酷な項羽
無学で何の取り柄もないが、何故か放っておけない劉邦
リーダーシップの性質と多寡の違いが、この結末を呼んだ。

終盤追い込まれた項羽軍の寝所。
城外から楚の歌が聞こえてくる。それは城を取り囲む漢軍の陣地からの歌だ。唱じているのは漢軍に寝返った楚軍の兵たち。城の四面は楚歌で包まれた。
四面楚歌である。
その時、項羽はついに敗北を悟った。


項羽と劉邦
作者:司馬遼太郎
発売日:1984年9月27日
メディア:文庫本

 

 

【書評】四面楚歌の語源とは?『項羽と劉邦』

 

あれ? 司馬遼太郎なのに中国の歴史小説? そう思いながら読み始めたらこれが滅法面白い。上・中・下と結構な長さであるが一気に読める。
紀元前の中国。大陸を初めて統一した秦の始皇帝であったが、その非情なる圧政は民を疲弊させていた。不平不満が募る中で始皇帝が没すると、各地で無数の反乱が起こり出す。
項羽は、叔父の下で戦に身を投じる。叔父の戦死で跡を継ぎ、項羽は楚軍の頭目となるが、その軍勢の一隊には劉邦がいた。
劉邦は、田舎町のごろつき上がりで、何の優れた点も持たないのに、どういうわけだか人望だけはあり、動乱の中でなんだかんだと田舎町の長として担がれた男であった。

項羽をリーダーとした連合軍が秦を滅ぼす。
その際にも一番乗りをちゃっかり果たし、秦を獲ったどー!とやらかす劉邦
憤然と後からやってきた項羽を見るや、焦りまくって「すんませーん」と、あっさり項羽に功を譲る。
一騎当千、やたら強い項羽。武も智も無いのに周囲に助けられる劉邦
この二人の、長ーい戦いが始まった。

秦が滅んだ後、今度は項羽の行なった論功行賞を不満に思った諸侯が次々と反乱を起こす。
今だ!と見た劉邦は、項羽を討伐せんと進軍を始める。その進軍に天下の諸侯は群がるように参集。五十六万もの巨軍となった反楚同盟軍は、鎮圧に忙殺している項羽が不在の本拠をいとも簡単に陥落。
と思ったら、怒りに燃えた項羽の逆襲に恐慌をきたして皆逃げ出す。
劉邦も逃げる逃げる。

と言う具合に、項羽に対し、隙あらば戦を仕掛け、その度に負けてしまい、直ぐ詫びを入れて取りなす劉邦、という情けなくもある臥薪嘗胆なお話が繰り広げられていく。
しかし、最終的には劉邦が勝つ。そして漢帝国を興すこととなる。
武に勝るが、気性が激しく残忍で冷酷な項羽
無学で何の取り柄もないが、何故か放っておけない劉邦
リーダーシップの性質と多寡の違いが、この結末を呼んだ。

終盤追い込まれた項羽軍の寝所。
城外から楚の歌が聞こえてくる。それは城を取り囲む漢軍の陣地からの歌だ。唱じているのは漢軍に寝返った楚軍の兵たち。城の四面は楚歌で包まれた。
四面楚歌である。
その時、項羽はついに敗北を悟った。


項羽と劉邦
作者:司馬遼太郎
発売日:1984年9月27日
メディア:文庫本

 

 

【書評】HIUで活躍してる人ってどんな人?『SALON DESIGN vol.10』

 

『SALON DESIGN』はHIU公式ガイドである。本誌ではクローズドコミュニティであるHIUの中身を垣間見ることができる。主な内容はHIUで活躍してる人へのインタビューや活動報告である。インタビューは今回4本掲載されている。以下では、そのうち2人を紹介する。

まず1人目は表紙にもなっている「小麦の奴隷」そそう 丸さん。日本全国に出店を続けている「小麦の奴隷」。彼はその創業メンバーである。「そそう 丸」の由来から「小麦の奴隷」で働くことになった経緯などパーソナルな部分から事業拡大までが綺麗にまとめられている。

2人目は『SALON DESIGN』編集長の吉田 陸仁さん。吉田さんはvol.3以降編集長を務めている。元々HIUの運営が始めた『SALON DESIGN』。それが現在HIU会員の有志が作成するものへと変化してきている。『SALON DESIGN』を通して、HIUの歴史を知ることができる。

また、裏表紙のHIU ZEROCKETS.EXEも見逃せない。ZEROCKETSとは堀江さんやHIUメンバーがオーナーを務める3x3プロバスケットチームである。世界大会に日本代表として出場する、いまHIUで最も注目度の高いプロジェクトの一つである。

HIUは月額11,000円。それを800円(紙版) もしくは500円(電子版)で覗き見ることができるのであれば、かなりお値打ちだと思う。

horiemon.thebase.in

【書評】HIUで活躍してる人ってどんな人?『SALON DESIGN vol.10』

 

『SALON DESIGN』はHIU公式ガイドである。本誌ではクローズドコミュニティであるHIUの中身を垣間見ることができる。主な内容はHIUで活躍してる人へのインタビューや活動報告である。インタビューは今回4本掲載されている。以下では、そのうち2人を紹介する。

まず1人目は表紙にもなっている「小麦の奴隷」そそう 丸さん。日本全国に出店を続けている「小麦の奴隷」。彼はその創業メンバーである。「そそう 丸」の由来から「小麦の奴隷」で働くことになった経緯などパーソナルな部分から事業拡大までが綺麗にまとめられている。

2人目は『SALON DESIGN』編集長の吉田 陸仁さん。吉田さんはvol.3以降編集長を務めている。元々HIUの運営が始めた『SALON DESIGN』。それが現在HIU会員の有志が作成するものへと変化してきている。『SALON DESIGN』を通して、HIUの歴史を知ることができる。

また、裏表紙のHIU ZEROCKETS.EXEも見逃せない。ZEROCKETSとは堀江さんやHIUメンバーがオーナーを務める3x3プロバスケットチームである。世界大会に日本代表として出場する、いまHIUで最も注目度の高いプロジェクトの一つである。

HIUは月額11,000円。それを800円(紙版) もしくは500円(電子版)で覗き見ることができるのであれば、かなりお値打ちだと思う。

horiemon.thebase.in

【書評】経営者にはなれない、なりたくないあなたに。『人たらしの教科書』

 

読む前と、読後の印象がこれほどコロッと変わるのも珍しい。すっかり表紙や謳い文句に騙されてしまった。あー、良い意味に決まっている。
なんてったって、その表紙には、「遊びながら年収一千万に!」などと書かれているのだ。なんてナメくさったチャラいことを、と想っても仕方があるまい。
そして、序文に於いて、社長になって資金繰りで頭を一杯にするより、気楽に、自由気ままで、相応に豊かな人生が送れるのが会社員だ、と言われてしまえば、その通り実に年がら年中資金繰りに悩んでいる経営者たる私としては、「何を好き勝手なことを!とほほ・・・」と、せんかたやるせない気持ちにもさせられると言うものだが、考えてみれば、この世の中のビジネスマンの大方は、社長ではなく会社員だ。とすれば、この本が一般的な会社員にフォーカスしていることは、まま正解と言えるし、「起業して成功しよう」という様な本とは真逆であり、ビジネス書として考えれば、希少価値があるのかもしれない。

本文では、Chapter1から7まで、32のセンテンスを以て、他人から「人たらし」と評される著者が実際に体験してきたことを元に、「こうすべきだよ」ということが書かれている。そう、あれこれたっぷりと。
というと、如何にして他人に取り入って、上手いことやっちゃおうか、という様なノウハウが書かれているのだろうかと思うかもしれないが、ちゃうちゃう、そんな薄っぺらいものではなかった。
他人をおもねる方法を模索するのではなく、自分を高めることに努めつつ、楽しく生きることを求めることで、結果として他人から好まれ、会社にも貢献出来、我が身に返ってくることも多くなる。
それは、上辺の既成概念を容易に信じないことであったり、見た目を磨くことであったり、無駄と思えることをキチンと行なうことだったり、スケベ心を忘れないことだったり、その他諸々と、その内容はビジネス書というより、むしろ自己啓発本と言える。

因みに、人たらしと言われる様になっていった著者の歩みの土台として、序文ではまず著者の半生が紹介されているのだが、少年時代のデブ人生、高校卒業後は遊び尽くして色々と経験値を広げていき、自分というものを捉えていった、という経歴は、私も近似している。
しかし、著者が母親の言いつけに従い、勉強だけは没頭する様に行なったという点は決定的に違った。
う〜ん、残念。いや、勿論私がね。


人たらしの教科書
作者:小室和哉
発売日:2021年10月4日
メディア:単行本

 

 

【書評】男性用健康レシピ。『男のヘルスマネジメント大全』


 著書名を見たとき、とても気になった。巷に溢れているのは「働く女性のためのドクター」「おなかやせ」「ぐっすり眠る方法」「健康は腸から」など女性雑誌に特集で組まれているものばかりを見ていることに気が付いたからだ。男性や、パートナーを気遣う方にはぜひ手にとってもらいたい。健康とは日々のきづかいである。
 毎日残業し、付き合いで毎晩外食し、帰宅は夜中過ぎが、かっこいいという時代は終わった。長生きではなく健康寿命をいかにのばし人生を謳歌するかがこれからの時代で必要なのである。仕事を最高のコンディションで行うためには、未病への関心が必要なのである。つまり、病気になってからでは遅い。著書では、デジタルとの付き合い方から、糖尿病・高血圧などの生活習慣病の予防はもちろんのことアンチエイジングまで書かれている。男性もアンチエイジングの時代なのねと思ったら、女性が必死にアンチエイジングをしいかに日々努力をしていることも少しは理解してくれるようになるのかな?と思ってしまった。
 著書内で性感染症について多くを割いていることが印象的であった。性的関係においてどちらが気を付けるべきだと言うつもりはない。ただ、親密な関係だからこそ、自分の身体をしっかり理解し、相手と共有することが、相手を大事にすることなのではないか?とおもった。Actions speak louder than words.である。
新型コロナウィルス感染拡大が続く中で働き方そのものに大きな変化があった方も多いだろう。だからこそ、今自身やパートナーの健康を考えてはどうだろうか?そんなメッセージが込められている気がする。