HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】To Doリストはどうせ実行されない。スケジュールを分単位で作成せよ。『1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣』

1440分。それは1日の時間である。お金は稼げるし、恋人はまた作れるかもしれないが、時間は戻ることはない。1日は誰でも1440分。1440分を無駄にしない方法が学べる本である。

本書は、億万長者、起業家、オールAの学生に取材を行い作成した。時間管理術をまとめた本である。起業家、管理職、学生、フリーランス、専業主婦などに役立つだろう。

本書の内容をざっくりいうと、E-3Cを大切にしろ!だ。E-3Cとはエネルギー、記録、スケジュール、集中のことだ。

生産性を上げるには時間を使わずにエネルギーをよく使おう。朝早く起きて、水を飲んで、運動して、タンパク質をとって仕事をしよう。

とにかくノートを取る!。脳に記憶をさせるな!。

To doリストなんかどうせやらない、すぐにスケジュールに書き込め!。

集中。週のスケジュールに集中して仕事をふる日、あるいは人をにあわない日を作れ!。

などなど、どれも成功者がやっていることらしいが書いてある。

細かいことだと、メールテクニックとしてccやbccは人の時間を奪う。メールのタイトルは【参考】【返信不要】【何日までにご対応】と書いて効率良くしたり、そもそもタイトルに要件を書こう。

ノーミーティングデイを作ろう。ミーティングを減らすために、毎朝小会議をしよう。

曜日ごとにテーマを決めておこう。〜の仕事はこの曜日にしか入れない。〜の予定は週に1時間など。予定表の組み方を考えろ!。

メールもなんでも一度しか触るな。

などなど、細かいテクニックも満載だ。そして、この本の良いところは章末ごとに、起業家、管理職、学生、フリーランス、専業主婦目線で生活にどのような効果があるかが書いてあることだ。当たり前のことばっかり書いてる本だが、全ての人に何か役に立つことが書いてある本だと思うので是非読んでみて欲しい。

1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣

1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣

【書評】私はこれで医者になりました『だからお前は落ちるんだ、やれ!』

「やると決めたらやる」

お断りさせて頂くが、この本は受験テクニック本ではない。

元暴走族で逮捕歴あり、1日20時間の勉強、眠い時は手に針をぶっさす、4ヶ月で偏差値を25から86まで上昇・・・

真似できない、むしろ全く役に立たない。

しかし、受験を決めた時に偏差値36程度で後も先もなかった私はこの本を読んでこう思った。受験はやることが決まっている。やるかやらないかだけなんだ。そう考えた私は猛勉強の末に半年後大学に合格した、などといった人生は絶対ないことは断言できる。

私は当然浪人し、1つ大学を卒業、その後は何の因果か医者になった。

ただ、紆余曲折した今医者になった私が言えるは

「やれ!もっともらしい理屈を並べんな」

この本が教えてくれるのは、逆転ホームランは何かに熱中する人間に訪れるとゆうことだ。
 
何もしなければ人生どうなるかわかるが、何かをしていれば人生どうなるかは誰にもわからない。

ちなみに、元板前や大検組は私の周りの医者には結構多い。

この本までくるとフィクションかノンフィクションかは全く関係なく、自分がどう受け取るかだけなのだ。

熱中すること、これで人生が逆転すること請け合いです。

【書評】ZOZO田端信太朗がOLと入れ替わってブランドを再び築くおはなし。『マンガ ブランド人になれ! 会社の奴隷解放宣言』

最近流行のビジネス書漫画。本作は『ブランド人になれ!』のコミカライズ版だ。原作のエッセンスを簡単なストーリーに落とし込んでいるため、非常に理解しやすく勉強になる。

ストーリーは『まんがで身につく 多動力』もそうだが、ほんとむちゃくちゃ。ZOZO田端信太郎が靴を作っている町工場総務のOLとぶつかり入れ替わるところから話が始まる。大人気『君の名は。』的な感じだ。

「入れ替わるとか、これでまたブランド力アップ!!」といったテンションでZOZO田端信太郎は町工場の靴をクラファンで資金を集め自社ブランドかする。トークショーを行いテレビに出て、どんどんブランド人化する。

さてさて、そんなストーリーだが田端流ブランド人のための13のエッセンスがしっかり詰まってる。会社に勤めていて、このままシステムの中で働いていていいのか。どうしたらブランド人になれるのか。そういうことに悩む人にこそ是非読んで欲しい。
“なにも知らない金魚であれ"


マンガ ブランド人になれ!    会社の奴隷解放宣言 (NewsPicks Comic)

マンガ ブランド人になれ! 会社の奴隷解放宣言 (NewsPicks Comic)

【書評】みんなでフィンランド教育を実践しよう!『図解 フィンランド・メソッド入門』 国際学力調査でトップクラスの成績を誇る国「フィンランド」


その秘密とは一体何なのか。
本書では「国語教育」という観点からフィンランド教育を分析し、図解で分かりやすく説明してくれる。

メソッドの1つとして「どうして?攻撃」という方法がある。
子どもたちは小学生の頃から先生から「どうして?」と聞かれ続け、自分で考えて発言する練習を徹底的に行う。
ただの文法の授業でも「どうして?」と聞かれるのだから驚きだ。
日本のように知識を覚えただけでは、学校の授業には対応できないのだ。

また明確なルールの中、議論をとことん行っていくのも特徴的だ。
「人が発言している時に遮らない」
「感情的にならない」
等、建設的な議論になるための「当たり前」をフィンランドの小学生は徹底する。
リーダーもみんなが交代で行う。
日本の大人の皆様には、ぜひ見習ってほしいところだ。

本書は教育関係者に加えて、そうではない大人の皆様にもぜひ読んでいただきたい。
子どもとの正しい付き合い方を学べる1冊だからだ。
フィンランドでは子どもを「1人の人間」として尊重しているからこそ、この教育ができるのだと感じた。
子どもに対しての見方や関わり方が変わるだけで、日本の教育は大きく変わる。

フィンランドで実践している教育は、何も日本でできない内容ではない。
ただ子どもを「子ども」扱いしてやっていないだけなのだ。
また本書記載の方法は、私たちの私生活の中でもアクションできることばかりである。
ぜひ少しずつ、フィンランド教育を実践してみませんか?

 

図解 フィンランド・メソッド入門

図解 フィンランド・メソッド入門

 

 

【書評】テキストマイニングにより売れた本の共通項を見つけ出したおはなし。出版業会の秘密。『ベストセラーコード 「売れる文章」を見きわめる驚異のアルゴリズム』

本書はアメリカで過去30年に売れた主な本をテキストマイニングし、どんな構成が売れるのか、どんな単語が出ると売れるのか、どんなストーリが売れるのか。などを調べた本である。

アメリカで売れた本としては『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』、『ダヴィンチコード』、『ゴーン・ガール』など、どれも映画化されている。そんなに映画を見るほうではないが評者もどれも見ていた。

結論から言うと、展開が三幕になっており、感情があがってさがってと、良いリズムで浮き沈みすること。内容は人間関係や最新テクノロジー、仕事や職場のようだ。セックスや暴力が良いかと思えばそんなことはない。

面白かったのは、needという言葉がベストセラーには重要とことで、needが使われた文をある本で探してみると、以下はざっくりだが『もっと飲む必要があるわ』→『もっと激しくファックする必要がある』→『彼には復讐をする必要があるわ』と話の流れをそれだけで感じれるという話がすごく面白かった。

さてさて、ここまで書いたが本書はアメリカでの話だ。日本だとまた変わるだろう。そして、我々もこのようなテキストマイニングなどをしてベストセラーの書評書く必要があるかもしれない。

ベストセラーコード 「売れる文章」を見きわめる驚異のアルゴリズム

ベストセラーコード 「売れる文章」を見きわめる驚異のアルゴリズム

【書評】グローバル企業とは何か『前代未聞~Aburiの軌跡と描く未来』

 

グローバル社会で外食産業として成功するにはどのような軌跡をたどるのか。日本の正統的な寿司でもなく、欧米のRoll sushiでもない第3の寿司でカナダで成功する軌跡を描いた物語である。

第一章は自らの自伝となる。
宮崎県串間市にある倒産危機にある「寿司虎」。主人公は20代で父から引き継ぎ、回転寿司店として倒産危機を乗り越える。宮崎県内だけでなく、鹿児島、福岡県にも店舗を拡大、次は東京進出ではなく、カナダ。
大きなコネもなく、孤軍奮闘しながら、ビジネスパートナーを獲得。順風満帆に見えたビジネスもバンクーバー五輪の後にビジネスパートナー裏切られ、人間不振に。そんなドン底からも「退路を断つ」という究極の戦法で危機を乗りきり、バンクーバーを象徴するレストランへと成長するサクセスストーリー。

第二章では経営に関する指南書。
これからグローバルな外食産業に携わりたい人だけでなく、起業したい人にもうってつけ。読み進むうちに起業び対する不安が払拭される。

エンターテイメント作品であり、ビジネス書でもある本書を読み進めるうちに起業したいと思える作品である
起業したい人もそうでない人も是非とも手にとって欲しい一冊である。

前代未聞 ~Aburiの軌跡と描く未来~

前代未聞 ~Aburiの軌跡と描く未来~

【書評】お金=汚いという先入観を捨てよ!『マネーという名の犬』

子どもの時にお金について学んだ人がどれだけいるだろうか。
急に大人になってからお金の知識が必要になり、困った人も多いのではないでしょうか。
本書は子どもから大人まで、お金について学ぶことができる「お金の入門書」である。

「お金」というと汚いイメージを持つ方も多いと思うが、それは間違いである。
お金について正しい知識を知り、正しい方法で付き合うことで自分の人生をより良くすることが出来る。
本書ではそのための知識や方法が、1人の少女の物語を通じて描かれている。

特に注目した章は4章「好きなことを仕事にしよう」である。
私もそうであったが「お金を稼ぐ」ということの、本当の意味を理解していない人は多くいると感じた。
お金が汚いイメージになるのも、ここを理解していないことと関連しているのかもしれない。

なぜお金の教育がないのか。
教えてはいけないものだと捉えているのか。
私はお金こそ、学ぶべきものであると考えている。
我々の生活と切り離せない存在だからだ。
本書をもとに、大人と子どもがともにお金について学ぶ日も近いのではないだろうか。

【書評】留学の意義を考える教育マンガ『サトコとナダ』

「おかあさん、私をアメリカに行かせてくれてありがとう」

これはアメリカ留学をした女の子が、イスラム教徒のサウジアラビア人とルームシェアをし、「女の子目線」でイスラム教徒を理解していく教育マンガである。

ニカブの下は本気で化粧、女子会はファッションショー、ヘナタトゥーの使い方、婚約者はSNSでチェックするなどの日常生活に始まり、こちら側が注意したい点もがファッショナブルに描かれている。

ただし、私にとっての魅力はここではない。

「個人を知ると、イスラム教徒は義理人情に厚いことがわかる」点だ。

ナダはサトコの帰りが遅いと泣きながら探し回り、バイト先には心配で潜入、深夜まで試験勉強、相手を気遣いサプライズを企画する。

私のイスラム教徒の友人は、次はいつ来るんだしか言葉を知らないかのように繰り返し、1週間しか一緒にいなくても別れ際は大号泣、10年経とうがSNSで私を探しだす。

彼は数年前にアッラーのもとに帰っていったが、「サトコとナダ」のような関係をもっと持てば良かったと後悔している。

こちらが構える事なく、ぜひ彼らイスラム教徒を知って欲しい。

人生では何が大切で何を学ぶべきか子供達に教えよう。

留学の意義がわかれば、心豊かになること請け合いだ。

サトコとナダ 1 (星海社COMICS)

サトコとナダ 1 (星海社COMICS)

【書評】読書したい!ダイエットしたい!怒りたくない!節約したい!節酒したい!『あなたの脳は変えられる 「やめられない! 」の神経ループから抜け出す方法』

すぐに集中力がきれちゃう。SNSみちゃう。やめたいけどやめれない。全然続かない。そんなことはありませんか?。その原因・解決法を明示・提案してくれるのが本書だ。

どうやって、人間は習慣を得るのか。刺激→行動→報酬これが習慣獲得のメカニズムである。

例えば、ストレスを感じる(刺激)→美味しいものを食べる(行動)→美味しいと感じストレスを忘れる(報酬)。その結果ストレス→暴食という悪い習慣が生まれる。

ストレスを暴食で解決するというのは全く本質ではなく、原因を取り除かなければ解決できない。

我慢せずに止めるためには認識 →受け入れ→
検証→言葉化のプロセスが必要必要だ。
ストレスを感じているなぁと感じ→それを受け入れる→なぜ感じているのかを考える→言葉にしてみる。

これにより渇望とうまく付き合うことができる。

本書ではこのように悪い習慣、欲望と付き合う方法が、さまざまなデータ、書籍、映画をあげながら解説されている。さすが海を越えてきた本といった形だ。

また、アメリカのマインドフルネス事情もよくわかる。さぁ、あなたの脳をハックしよう。

あなたの脳は変えられる 「やめられない! 」の神経ループから抜け出す方法

あなたの脳は変えられる 「やめられない! 」の神経ループから抜け出す方法