その秘密とは一体何なのか。
本書では「国語教育」という観点からフィンランド教育を分析し、図解で分かりやすく説明してくれる。
メソッドの1つとして「どうして?攻撃」という方法がある。
子どもたちは小学生の頃から先生から「どうして?」と聞かれ続け、自分で考えて発言する練習を徹底的に行う。
ただの文法の授業でも「どうして?」と聞かれるのだから驚きだ。
日本のように知識を覚えただけでは、学校の授業には対応できないのだ。
また明確なルールの中、議論をとことん行っていくのも特徴的だ。
「人が発言している時に遮らない」
「感情的にならない」
等、建設的な議論になるための「当たり前」をフィンランドの小学生は徹底する。
リーダーもみんなが交代で行う。
日本の大人の皆様には、ぜひ見習ってほしいところだ。
本書は教育関係者に加えて、そうではない大人の皆様にもぜひ読んでいただきたい。
子どもとの正しい付き合い方を学べる1冊だからだ。
フィンランドでは子どもを「1人の人間」として尊重しているからこそ、この教育ができるのだと感じた。
子どもに対しての見方や関わり方が変わるだけで、日本の教育は大きく変わる。
フィンランドで実践している教育は、何も日本でできない内容ではない。
ただ子どもを「子ども」扱いしてやっていないだけなのだ。
また本書記載の方法は、私たちの私生活の中でもアクションできることばかりである。
ぜひ少しずつ、フィンランド教育を実践してみませんか?
- 作者: 北川達夫,フィンランドメソッド普及会
- 出版社/メーカー: 経済界
- 発売日: 2005/10/01
- メディア: 単行本
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