HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】周りにインパクトをあたえよう『ブランド人になれ!』

仕事を通して「自分」というブランドを確立させるために、シンプルにまとめてあるべき姿は「お客様に喜びを与えること」、「他人の役に立つこと」である。

やるからにはどうせなら世界を驚かそう。顧客を喜ばそう。財務諸表という記録に残るのでなく、人間の記憶に残る仕事をしよう。人々の記憶に焼きつくようなインパクトある仕事ができれば、利益はあとからついてくる。

そしてその稼いだお金をどんどん使って自分の知見に換えていこう。そうすることでまたお金が回ってくるようになる。

裏表がなく、バカ正直に君の人間性を丸出しできるからこそ応援が集まる。これでもかと言うほど人に好かれよう。好かれて好かれて好かれ倒そう。尊敬だけでは不十分であり、ブランドは人に愛されて初めてブランドとなる。

【書評】ギャル×オタク×天然による下ネタトーク『おしえて!ギャル子ちゃん』

本作品はギャル子、オタ子、お嬢の三人による。日常系漫画(下ネタ多し)である。ポイントはとにかくギャル子が可愛く、ギャルんギャルんしていること。


何故だか仲良くなった三人が仲良く学生生活を送る日常系である。ギャル子がピッチっぽいので、オタ子が色々と性的な質問を繰り返すのだがビッチ系処女のギャル子は顔をいつも赤らめ、恥ずかしがり、困り、顔を赤らめる!!。そんなギャル子が愛おしい。


そんな二人の会話にいつも入ろうとするのが、天然のお嬢。下ネタということに気づかず別な話を一人でし始め、いつも会話に入り損ねる。そんなお嬢も愛おしい。


本作はもともとweb漫画だったようだが今では漫画が5巻まで出ている。なんとフルカラーだ。個性的な三人の日常を覗き見したい方は是非読んでみてほしい。

【書評】 健康に生きる為にはどうあるべきか。ホリエモンからの提言は目から鱗の数々。『健康の結論』

1章 働き方アップデート
働く人を密かに悩ます「嫁ブロック」こんな言葉あったんだとまさに目から鱗。どうせ反対されるだろうからと家族を持っている男は転職したり起業したりがなかなかできない。僕が趣味でたしなんでいるブラジリアン柔術でも「家庭内予選」という言葉がある。嫁さんに気をつかって練習に行けなかったり、週末に行われる事の多い試合に出られなかったり。家庭内予選を勝ち上がるのは試合で勝ちあがるより難しかったりする。
いやな仕事は逃げろ!逆にそれがその人の強みになったりする。急に何の連絡もなくドタキャンされたら、周りの人間は大変な筈なのになんでそれが強みになるの?と疑問を持たれたあなた。その種明かしはこの本で。
2章では自殺が語られている。僕は若い時に派遣社員の営業をやっていた。その時、こずるい嫌な同僚のおっさん(50歳くらい)がいた。彼は、離婚した先にいた息子さんが高校を卒業した翌日、ビルから飛び降りて亡くなった。嫌な感じのおっさんだったけど、恐らく悩んでいる弱い自分を見せない為の殻をかぶって嫌な奴を演じていたのだろう。感情を表す事がこの人にもできれば、自殺なんてしなかったんじゃないかと今でも思う。
4章がんで死なないために(病気予防の考え方)
大腸がんで死なないためにはどうするべきかが書いてある。数年前、僕は知人を大腸がんで亡くした。大便が鉛筆ぐらいの細さになり何かおかしいと思って検査に行った時にはステージIV、彼はその後、数カ月で亡くなった。まだ50歳だった。大腸がんは簡単に防げる。本当に簡単に防げる。ぜひ、この本を読んで一歩を踏み出し実践して欲しい。亡くなった彼も、この本を読んでいれば死ぬことは無く、今でも僕と楽しく酒を呑み交わせていたと思う。
7章いま知っておくべき「HPV」とは?(産婦人科医に聞いた話)
僕はバイオテクノロジー業界に生きているので、喉に潜む子宮頸がんウイルスの遺伝子検査を研究検体を提供した事がある。うがいした液からHPVというウイルスがいるかどうか、PCRよりさらに感度の高いデジタルPCRという手法で調べてもらった。その時、同時に3人調べてもらい、一人からウイルスが検出された。この本ではそんな身近に潜むガンの原因ウイルスHPVの防ぎ方が簡単に分かる。HPVは女性の子宮頸がんを引き起こすだけではない。男性でも、のどが感染していれば、喉頭がんや咽頭がん、舌がん食道がん等になる。HPVに感染していなければのどにできるガンがかなり防げる。僕も今、検査で喉にHPVはいないとわかっているので、今後感染しない為に、この本に書いてある方法を実践しようと思う。そして、息子が中学になった時には実践してあげたいと思う。

各章の終わりにはホリエモンなりの簡潔な死なない為のチェックリストがある。それを読んで少し自身を顧みてはどうだろうか。それ見てチェックしてみるだけでもこの本を読む価値がある。

健康の結論

健康の結論

【書評】文系の人にこそお勧めしたい理系入門書『儲けたいなら科学なんじゃないの?』

ホリエモンこと堀江貴文さんと元日本マイクロソフトCEOの成毛眞さんの対談形式のこの本では、まず前書きとして堀江さん成毛さんそれぞれの科学を知る事についてのメリットを語ってくれている。堀江さんは、商売においては少ないパイの奪い合いをするより、科学技術でパイを増やした方がいいよね。という事を人類の歴史から語ってくれている。パイが増えるという事を、みんなここ数年で実感しているだろう。スマートフォンだ。今まで無かったものが世界に飛び出て一般化した事で、一気に世界は広がり今まで無かったいろんな商売が産まれた。ほんの数年前までユーチューバーも、アプリ開発者もいなかったのだから。科学知識でパイを増やせ、それは誰にでもチャンスがあるのだ。と堀江さんは僕たちに今すぐやれと語ってくれている。
対して成毛さんの前書きで、逆張りをしろ。と語ってくれている。逆張りとはもともと株式投資用語で、値下がりしている株をあえて買いにでるという意味で長期投資に有利と言われている。そして、人生は長い、まさに長期投資。であれば今、ビジネスマンの多くが文系であふれているこの時代この世界であえて科学知識を持てばチャンスがあるよと語ってくれている。
二人の対談を目次から内容を抜粋してみると
「メディアに理系出身者が少なすぎる」 ←だから理系の報道が少なく理系脳な人間が育たない
ホリエモン宇宙旅行計画1 開発の現場から」 ←日本では数少ない宇宙開発を目指している堀江さんのロケット開発現場からの話はとてつもなくワクワクさせてくれる。しかもこの行動は逆張り。誰もやらないからトップランナーになれると取り組んでいる。
・AVメーカーはブルーレイに投資しない ←パナソニックのVHSビデオがソニーのβビデオに勝ち、世に普及した大きな原因は家でエロを見たいという欲求が大きかったと言われているが、エロビデオメーカーはブルーレイでのエロ動画製造に既に力をいれていないそれはなぜ?を語ってくれています。
「脳と意識」 ←ここから始まる生命の話は、バイオテクノロジー業界で生きている僕にはたまらなく面白い。「がんは寿命を決定している」から始まる寿命とか永遠に生きられるのかとかの話が始まるが、堀江さんのがんは撲滅できるしヒトは永遠に生きられるようになるはずとの主張と、成毛さんの生命は死なないといけないがんは生命のアポトーシスだから無くならないとの主張のぶつかり合いが、すれ違いねじれ進んでいく。ここから始まる「子供はつくらなきゃいけないのか?」とか「食料もエネルギーも金で解決できる」とか、一般的にそうだろう、そうしなきゃいけないだろうという常識を打ち破る主張を常にする堀江さんとそれに抵抗する成毛さんこの本の最高に面白いところかも。
最後に成毛さんのあとがきが、この本を読み終わってさらに理系の本を読みたいと思った上で参考になる書を多数紹介してくれている。このうち半分は読んでいたけど、半分はまだ読んでなかった。思わず楽天に注文に行ってしまいました。(kobo派なので、、、)


【書評】信頼できる「他者」とは?『友だち幻想』

本書は、学生時代や社会に出てからの複雑な人間関係について、必要以上に傷つかず、しなやかに生きていく方法を解説された書籍である。

「他者」と「他人」という言葉があるが、「他者」は「他人」という言葉で置き換えても問題ない場合があるが、それではニュアンスが違う場合もある。親に対して「他人」というのはないでしょう。ならば血縁関係のない夫婦や恋人、親友も他人なのだが何か冷たい感じがする。

しかし、ここで「他者」という場合、なにも人とのつながりを冷たくつきはなすこと自体が目的なのでない。どんな近い存在であろうと、自分以外はすべて「他者」つまり自分とは違う考えや感じ方をする他の人間であるということなのだ。

「人と繋がりたい、でも傷つくのは嫌」という一見矛盾した自分とどう向き合えばいいのか。それはこの人は自分にとって「信頼できる他者」だ、と思える人を見つけるということが必要になってくる。しかしその場合、信頼できる「私と同じ人」を探すというよりは、信頼できる「他者」を見つけるという感覚が大事だ。

「自分のことを丸ごとすべて受け入れてくれる人間関係」というのは幻想なんだという、どこか醒めた意識は必要だ。でもそれは他者に対して不信感を持つということと決してイコールではないということはしかっり理解して人間関係を深めていけることが現実世界で大切なのではないだろうか。

友だち幻想 (ちくまプリマー新書)

友だち幻想 (ちくまプリマー新書)

【書評】ちょっと昔の本当の話夜這いで始まる恋がある『夜這いの民俗学・夜這いの性愛論』

民俗学の父といえば、柳田國男ですが、性とやくざと天皇は扱いませんでした。この本ではその穴の一つ、既に滅んでしまった日本の性、夜這いを著者赤松啓介が行商を通して日本各地を歩き、それぞれの村で夜這い仲間として迎え入れられた自らの体験を通して語ってくれています。
「え、昔の人はお見合いで結婚したんでしょ?」
「日本の女の人は、昔は処女で結婚したんでしょ?」
これ、作られた怪しげな伝統です。お見合い結婚なんて、長い長い日本の歴史の中では実に近代的なシステムです。昭和以後の都会では一部そうだったのかもしれないけど、農村や漁村では夜這いが普通、夫婦の形も非常に緩いものでした。浮気なんて当たり前、嫁が隣の家の息子に抱かれて嫉妬するなんてことはみっともない。集落中みんな穴兄弟、さお姉妹。これが常識でした。
昔の農業は機械化されていない為、とにかく人手が必要でした。では田んぼを大きく持っている地主はどうやって村の若者を集めたのか。農作業が終わった後は地主が酒と飯をふるまい、給仕を自らの妻や娘や女中、後家さんにさせて、自分はとっとと寝てしまいました。酒と飯をふるまわれた若者たちは、今度はその家の女とねんごろになる。あそこの家の娘はかわいいぞ、とかあそこの女中さんと仲良くなりたい、なんて家は多くの若者が集まり、農作業も早く終わったのです。
村の娘は初潮を迎えると、離れの部屋で寝ました。村の若者が夜通って来られるようにする為です。また、村の男の子は、村の年寄の寄り合いで「そろそろあいつら筆おろしだな」なんて話になると、夜、神社や寺に行かされて、そこでは年寄連中が自らの家から出した嫁や女中連中に相手をさせました。5対5ぐらいで向かい合いくじ引きなんかで相手を決めると、あとは手練れのおねえさんに導かれて、初体験を迎えるのが当たり前だったようです。
その際に照れ隠しの為、お互いに掛け合った歌、柿木問答が始まります。
「あんたのとこに柿の木あるの?」
「はい、あります」
「私が上がって、ちぎってよろしいか?」
「はいどうぞ、ちぎって下さい」そっと抱き寄せる
「そんならちぎらしてもらいます」スルッと胸に手を忍ばせる
こんな秘め事が、夜ごと村々では行われていました。
子供が出来てしまったらどうするの?この場合の解決策も実に大らか。娘に子供が生まれた場合は両親の子供。妻が浮気してできた子供は夫婦の子供。古典落語の小話にもあります。「わしが抱いてるこの子、お前そっくりやなぁ」
夜這い、今後これを塗り替える新しいフィールドワーク研究は出てくる事はないでしょう。夜這いはもう滅んでしまった、大らかな日本の古き良き性愛文化なんだから。あなたは昔の日本のフリーセックスで大らかな世界と、堅苦しい自由恋愛、結婚したら倫理という束縛をきつく受ける今の日本、どっちが好きですか?
是非この本を読んで考えてみて下さい。


夜這いの民俗学・夜這いの性愛論

夜這いの民俗学・夜這いの性愛論

【書評】歴史から紐解く理想のロケット像『堀江貴文のマッハ対談~僕が夢見た宇宙編~』

堀江貴文イノベーション大学(HIU)」の定例会でロケットを知り尽くす二人の対談が実現した。その二人とは、2010年4月に日本人2人目の女性宇宙飛行士としてスペースシャトルディスカバリーに搭乗した山崎 直子さんと「宇宙をもっと身近に」をキーワードにインターステラテクノロジズ株式会社と協力しながら民間単独で宇宙ロケットの打ち上げに紛争する堀江貴文氏。宇宙ロケットの歴史を振り返りながら、理想とするロケットの形体について話を掘り下げていく。ロケット専門家ならではの興味深い対談をまとめた一冊。

対談の中では、普段決して弱音をはかない堀江氏が「ロケットの開発は本当に難しいですわ」と珍しく弱音ははくそんな一幕も。ロケット開発がいかに難しいかをうかがい知ることができる。バイクしかり自動車しかり乗り物の開発では音や振動が最後に問題となることが多い。すべての構造物は決まった周波数でしか振動しないのだが、乗り物がもつ振動する周波数(固有振動数)と乗り物の内部で発生する力が一致すると過大な振動が発生し、乗り物で使用されている部品が破損することがある。バイクや自動車の場合には、使用される回転数帯域が限定されているので、問題がおきないように乗り物がもつ固有周波数をずらせば良いのだが、ロケットの場合には対策をしなければいけない回転数帯域が広いために対策をするのが容易ではない。

ロケットの専門家同士の話とあって決して簡単な内容ではないが、彼等の対談の一つ一つを慎重に読み解くことでロケットの開発の難しさや楽しさを垣間見ることができる。ロケット開発に興味がある方、ロケットビジネスの今後の展望について知りたい方にぜひ読んでいただきたい作品である。

 

【書評】当時は15億円で宇宙へのシートが買えた『堀江貴文のマッハ対談~僕が夢見た宇宙編~』

本書は、オンラインサロン「堀江貴文イノベーション大学(HIU)」定例会での堀江貴文氏、宇宙飛行士 山崎直子氏とのスペシャル対談をもとに、以下について主にまとめられている。

・宇宙飛行士の日常
・日本人初の宇宙飛行士
・ロケットの安全性
・ロケット発射の原理
・有人ロケットの展望
・火星に移住
・先人たちの失敗

宇宙は、多くのビジネスチャンスが秘めているものの、まだまだ簡単にクリアできない問題も多い。山崎直子氏も宇宙飛行士として試験に合格し、訓練を続けていく過程には、スペースシャトルの事故により、訓練を共に行ってきた人が、一瞬にして亡くなって行くところを目の当たりにしている。

そのような中で、訓練を継続していくには、精神的につらい部分もあるだろう。実際に船内の安全装置は、簡易的なものにすぎない。やはり、突発的に大きな事故が起こった際には、そもそも脱出どころではなく、一瞬なのだという。そのような自分の命の危険と隣り合わせの状況の中でも、新たな可能性に向けて取り組む勇気ある行動はとても真似できるものではない。

素人考えでは、宇宙飛行士=宇宙へ行けると安易に思いがちだが、実際に宇宙へ行くまでの訓練は、11年にも及んだという。日々「宇宙へいつ行けるのか?」という見えない目標に向かいながら、多くの訓練を継続していった。

ロシアの訓練は、アメリカや日本では、行わないような、精神修行的な訓練も行われている。宇宙で必要なことだけが、訓練ではないようだ。

また、宇宙ビジネスに関わったことがない人にとっての身近な宇宙と言えば、映画での世界だが、その中でも『ガガーリン世界を変えた108分』は、山崎氏からみても、臨場感があり、忠実に再現されているという。宇宙に興味を持っている人には、ぜひ見てほしい作品だという。

ビッグチャンスがあるとはいえ、まだまだ未知の部分も多い「宇宙」、失敗や危険を恐れずに果敢に挑戦するお二人の実体験を元に伝えられた本対談は、大変興味深く、最も印象深い対談の一つであった。

 

 

【書評】早く稼ぐ方法は、お金のことを考えない『「自分」を仕事にするためにまず始めること』

本書は『「自分」を仕事にする生き方』刊行記念セミナー「自分を取材、発信し、好きをお金に換える方法」をもとにまとめられている。

セミナーのタイトルにも「好きをお金に換える」とあるが、意外にも著者自身、お金には疎いという。なぜなら、お金を稼ぐための一番の近道は「自分の好きなことに没頭すること」だからだ。

一般的に、自分で仕事を始める際「儲かる」「世の中の役にたつ」と考える人が多いが、著者がすすめるのは、お金のことを考える前に「面白い」「楽しい」を優先し、そこに自分の個性を併せる。すると、他の人にはない価値が提供できるという。それが結果としてお金へと変化していくのだ。

しかし「好きなこと」「やりたいこと」がわからないという人も多くいるが、著者はSNSでの発信をすすめている。自分では当たり前だと思うことでも、他人から見たら珍しかったり、面白がられたりして、そこから新たな自分の発見もあるものだ。

また、タイトルの「自分を仕事にする」ためのポイントの一つとして「やりたくないことは、すべてやめることだ」という。

長く物事を続けていくことは、とても大事だが、常に進化し続けるには、駄目だと思ったものは思いきってやめる。過去の成功体験に縛られていてはいけないのだ。

「すべての願いが叶うとしたら、どんな仕事をしたいのか?」著者が25歳の時に問われたことだ。そして5年後、当時の願いは、すべて現実になったという。これを改めて自分自身に問いたいと感じた一冊である。

【書評】動くためには5Sで環境を整える٩( 'ω' )و『トヨタ流「5S」最強のルール』

本書は売り上げ低迷に悩む書店が舞台である。5Sを通して「エリカ」が従業員の意識改革を行うことによって新しい「コミュニティ」が生まれ、活気溢れるお店になるまでのストーリーが対話形式で描かれる。また各章にまとめがあることもあり簡潔で分かりやすい内容であった。

「5Sなくしてカイゼンなし」と冒頭にあるように、基本が大事。最後は「剣道の守破離(しゅはり)について触れ、仕事においてはに「5S=守」が大事だという。

※ 「守」教えを守り確実に身につける/「破」それを破り自分に合った型を作る/「離」師匠らから離れ、新しい物を生み出す。

ところで、私自身も整理収納アドバイザーをしており、さらに名前が「エリカ」であり、本書とは共通点が多く読むのが楽しみであった一冊だ。

本書では終始色々なノウハウが紹介されるが、整理収納アドバイザーとして色々な家の片付けをしていると「続けることの難しさ」と「意識改善」が難しいと感る。企業向けの内容の5Sでもこのことにも触れている。

例えば、「習慣化するためには、重みのあるイベントにしない。時間で区切って気軽に続けること。」

「×〜清掃をやらなければいけない→○汚さない等考え方を変えるのがポイント。」

など、個人の活動でも使える内容であり、2時間で読める1冊に具体的なノウハウが凝縮されている。

そして本書のラストシーンでは実際に書店の雰囲気が変わり、活気が生まれ、全く新しい「コミュニティ(離)」が生まれていた。これが仕事の基本である「5S(守)」を大事にした結果と感じた。「まず動く、動かないことは最大のリスク」ということをすごく感じた。

まず私は今まで放置していた割れたiPhoneの画面を修理しに行こうと思います(笑)


トヨタ流「5S」 最強のルール ~生産性“劇的向上

トヨタ流「5S」 最強のルール ~生産性“劇的向上"ノウハウを2時間のストーリーで学ぶ~