本書は『「自分」を仕事にする生き方』刊行記念セミナー「自分を取材、発信し、好きをお金に換える方法」をもとにまとめられている。
セミナーのタイトルにも「好きをお金に換える」とあるが、意外にも著者自身、お金には疎いという。なぜなら、お金を稼ぐための一番の近道は「自分の好きなことに没頭すること」だからだ。
一般的に、自分で仕事を始める際「儲かる」「世の中の役にたつ」と考える人が多いが、著者がすすめるのは、お金のことを考える前に「面白い」「楽しい」を優先し、そこに自分の個性を併せる。すると、他の人にはない価値が提供できるという。それが結果としてお金へと変化していくのだ。
しかし「好きなこと」「やりたいこと」がわからないという人も多くいるが、著者はSNSでの発信をすすめている。自分では当たり前だと思うことでも、他人から見たら珍しかったり、面白がられたりして、そこから新たな自分の発見もあるものだ。
また、タイトルの「自分を仕事にする」ためのポイントの一つとして「やりたくないことは、すべてやめることだ」という。
長く物事を続けていくことは、とても大事だが、常に進化し続けるには、駄目だと思ったものは思いきってやめる。過去の成功体験に縛られていてはいけないのだ。
「すべての願いが叶うとしたら、どんな仕事をしたいのか?」著者が25歳の時に問われたことだ。そして5年後、当時の願いは、すべて現実になったという。これを改めて自分自身に問いたいと感じた一冊である。
「自分」を仕事にするためにまず始めること (幻冬舎plus+)
- 作者: はあちゅう
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2018/06/29
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