HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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旅から学ぶ、"ググれカス"から"ググってもカス"時代の検索術『弱いつながり 検索ワードを探す旅』

『弱いつながり 検索ワードを探す旅』著者:東 浩紀(幻冬舎文庫、2014/7/24)

 

"ググれカス"というネット語があるが、知りたいけれど適切な検索語が見つからなかったり、いくらググっても本質にたどり着けない経験はないだろうか。

ネットは階級を固定する道具である。
というのも、私たちはグーグルが取捨選択した枠組みの中でしかものを考えていない。すなわち、ネットには情報が溢れているが、実際は自分が見たいと思っているものしか見えていないのだ。いかにグーグルが予測できない言葉で検索するかが鍵となる。その特効薬としては旅をすることだ。環境を意図的に変えることで、欲望を変えるのである。

そして旅先で出会うべきは新しい情報ではなく、新しい欲望である。ネット上でも旅先の情報が得られる時代に、あえて旅をする目的は身体を一定時間非日常に拘束することで、新しい欲望が芽生えさせることである。
要するに、旅とはわかってしまった情報に対して、あらためて感情でタグ付けをすることである。

旅、哲学に興味がある方にぜひ読んでもらいたい。

とりあえず文書はシンプルに!『朝5分!読むだけで文書力がグッと上がる本』

『朝5分!読むだけで文書力がグッと上がる本』監修者:校條剛(永岡書店、2012/7/20)

 

この本はたくさんの文書の書き方を記した書籍を1冊の文庫本に要約している。

自分自身、学生時代から文書書くのが苦手であり、こうやって書評書くようになったのも驚きである。

口から発する言葉と、文書で表すのとは相手の捉え方に多少の誤差というものがあるのが一般的であり、使い方に気をつける必要がある。

まず、主語の使い方だ。会話の中では主語を省いてもなんら問題ないパターンが多々あるが、文書の場合は伝えたい内容を明確にさせるために必須条件である。例えば会話で主語が抜けていて誤解を招いてしまった場合でも、すぐに謝って対応すればいいが、文書の場合すぐに聞き返したりできない場合など、間違って解釈されて大きなトラブルになってしまうことがあるので注意が必要である。

文書の内容が変わる場合など積極的に段落を変えるということを心がければ読み手に伝わりやすい。段落分けのタイミングがわからないという場合は、頭の中でテーマや流れがつかめていないというケースがある。全体の文の流れ、1つ1つの文の性格をしっかりとつかんで書くということを心がける。

魅力あるタイトルは読み手にとって最初の取り掛かりであり、最も重要な部分であり、ここをおろそかしてしまうと読んでもらえないことが多い。だからビジネス文書やプレゼン資料、電車の中吊り広告、新聞のラテ欄など半ば強めのタイトルを使うことがよくある。一目見て本文の内容が伝わり、引きつけることが重要だ。

このように文書を書くこととは、読み手に読みやすさを考え構成し、段落分けし、書くというのが大切であり、伝える気持ちが強すぎて表現が難しくなりすぎないように、シンプルな文を心がけるようにすれば上手に文書が書けるでしょう。

国内でも文化は結構違う『ものの言いかた西東』

『ものの言いかた西東』著者:小林 隆、澤村 美幸(岩波新書、2014/8/24)

「おはよう」。日本全国民が朝はこう挨拶していると言うのは常識となっている。しかし、青森、秋田のある地方は「いい天気だ」が、他にも「どこに行くか」など、違った挨拶が「おはよう」の上位に来る地方が数多くある。本書は方言でなく、地方によるものの言い方の違いについてまとめたものである。

もう1つ似た例を出そう。朝知り合いの家への訪問時をイメージして欲しい。大阪の場合「ごめんください」などの訪問の挨拶、そして「おはようございます」、「いい天気ですね」、「今日は起きるの早いね」、「今起きたとこ?」、「ご飯食べた?」。ここまでかかってやっと本題に入る。

東北の場合。分かりやすくするために言葉は変えておいた。まず起床の確認「起きてる?」、「忙しくて寝てないわ」。ここから本題に入る。

このように方言以外にも会話のリズムに大きな違いがあるのが日本の特徴だ。とくに、関西人は決まり決まった会話が大好きである。吉本新喜劇を見れば明らかだ。関西、関東でも大きな違いは感じられる。東北だとさらに違うと言うのも納得だ。

本書はこのように具体例をあげながら特徴を7つに分類し地方毎に違いをまとめている。またそれだけにとどまらず地域差がもたらす影響。その歴史的な原因についても述べられている。

ところで、本書の著者の小林氏は東北大学大学院で博士課程修了後、国立国語研究所をへて東北大学大学院で教授を、澤村氏も同様に博士課程修了後、和歌山大学で准教授をしている方言についての専門家であり、数々の方言に関する本を出している。

日本中で色々な地域出身の人に出会い、話し方が違う、会話のリズムが違うと感じることも多いだろう。大阪出身の評者もよくそう感じる。世界だけでなく日本国内でも文化の違いが多くあることを知るためにも本書はおすすめである。

https://goo.gl/wdMJNK

西野さんへのラブレター

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西野さん

こんにちわ。
私は西野さんのファンではありません。
それに炎上芸は好きではありません。

けれども、原稿がほしい差し迫る理由があります!

私は『HIU公式書評ブログ』というブログを運営しています。

HIUとは、西野さんもゲストで来て頂いた、堀江貴文イノベーション大学校のことです。

そこで書評ブログを運営しており、毎日毎日更新しているのですが、なかなかpvが伸びません。

pvを伸ばしたいです。

pvを伸ばして女の子に自慢したいです。

そしてモテたいです。


なので、原稿を読んで、書評を書きたいです。

原稿を先に読んで、書評を書けば、西野さんも得をしますし、私も得をします。


あ、けど、書評を書くルールとして「面白い本しか書評ふ書かない」ってのがあるので、その時はごめんなさい。

 

 

 

因みに、私は運動神経がよい梶原さんのファンです。

また、堀江さん、HIU運営とは直接的な関係性はないので、変に迷惑を掛けないでくださいね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 と、他のメンバーが言ってました。

私は、西野さんが大好きです♡

 

 

こちらが元になった西野さんのブログ。

https://lineblog.me/nishino/archives/9294563.html

モチベーションを養おう『勉強嫌いほどハマる勉強法』

『勉強嫌いほどハマる勉強法』著者:宝槻 泰伸(PHP研究所、2015/4/20)

多くの人がイメージする勉強は、入試のためのもの、資格を取るためのもの、苦痛を伴い、やらなければならないつまらないことだと思う。しかし、本書での勉強の目的は「自分の好きなことを見つけること」である。京大三兄弟を教育した宝槻家のハマる勉強法が書かれている。

さて、簡単にまとめよう。本書における勉強嫌いを勉強にハメる技は3種類。
・偉人を学ばせる→人生に夢と希望を与える。
・人類のテーマを学ばせる→やりたいことに出会わせる。
・感動させる→感動することをくせにし、人生をアクティブにさせる。
この三種が重要だと書いている。

と、まず要約を行なったがここからは完全に評者によって本書の新しい利用の仕方を提案しようと思う。評者はこの本をブックリストとして使っていて、本書を参考に本を選んでいる。いくつかそれぞれのテーマから本をあげてみれば本書のブックリストとしての価値が分かるはずだ。

・偉人伝→『幕末・維新人物伝 吉田松陰高杉晋作』、『竜馬がゆく』、『スティーブ・ジョブズ』、『ココ・シャネルという生き方』、『ゴッホの手紙』
・人類のテーマ→『プラネテス』、『銀河英雄伝説』、『攻殻機動隊』、『沈黙の艦隊
・感動→『宇宙兄弟』、『スラムダンク

本中心で紹介したが、映画も多く、他にもプラモデルやミニ四駆やプログラミングなどの利用も紹介されている。ここで、紹介されている本、映画はどれも非常に知的好奇心を刺激するものが多く評者は完全にブックリストリストとして利用している。ここに書いてあるものがそろった場所があれば教育に非常に良いと考えられる。

実は本書の著者は塾の経営も行なっている。『探求学舎』https://goo.gl/O0Z1pa。ここでは探求といった授業が行われており、興味について調査→まとめ→発表→質疑応答のサイクルを無限に繰り返して、興味を養っている。日本の大学院のような教育形式だ。

AIという文化の誕生により人間の能力格差はかなり小さくなることが予想される。そうなると、新たな問題としてモチベーション格差が生まれることは容易に想像できる。子供のあらゆることに対するモチベーションを養ってやりたい、『多動力』を養いたいと考えている人。自らの『多動力』を鍛えたい人に非常にお勧めである。

始めるきっかけ『小さな習慣』著者 スティーヴン・ガイズ

『小さな習慣』著者 スティーヴン・ガイズ(ダイヤモンド社、2017/4/26)

本書の目的は、大きな成果につながる小さな習慣の仕組みと、そのすばらしさを発見することである。そして、小さな習慣とは、毎日これだけはやると決めて必ず実行する、本当にちょっとしたポジティブな行動であり、小さすぎて失敗すらできないものと著者は言っている。

本書の構成は7つの章からなり、次のとおりとなっている。

第1章 小さな習慣とは何か?
第2章 脳を味方にする効果的な方法
第3章 モチベーションとわずかな意志の力
第4章 小さな習慣を成功させるための心構え
第5章 小さな習慣はなぜ優れているのか
第6章 大きな変化をもたらす「小さな習慣」8つのステップ
第7章 「小さな習慣」を失敗させない8つのルール

これだけを見ると、脳を味方にする、モチベーション、心構えなど、こういったジャンルの本では外せないフレーズに、本の終わりの方でも8つのステップやルールといった、これまたありがちなフレーズが並んでいる。

ただ、ほかの似たような本と決定的に違うところは、飽きっぽくて面倒くさがり屋の私が本書に登場する「腕立て伏せ1回チャレンジ」を24日間継続しているというところだ。

「毎日1回だなんて意味ないよ!」と思う方もいるだろうが、確かに私もそれはあまり意味がないというか、筋トレとしての効果はないように思う。

かといって、その毎日たった1回を始めることができない人が多いのだが、本書は、そういった何かを始めることが苦手な人に、始めるきっかけを教えてくれる本と言えるだろう。

腕立て伏せ1回。本当に小さな習慣である。たった1回だけ、今日もやってみよう。そして、実際にやり始めると、不思議なことに1回で終わったことはない。10回、20回と増えていくのだ。

今のところまだ腕立て伏せでしか試していないが、他のことでも失敗できないくらいまで小さなものにして実行すると、毎日継続して小さなイチを足していくことができるだろう。

というわけで、何か始めたい、そして継続したいという方におすすめであり、いつでも読める場所に置いて欲しい一冊である。

楊 端和にいじめられたい『キングダム 47巻』

『キングダム 47巻』著者 原 泰久(集英社、2017/7/19)

 

時は紀元前。中華は戦国の時代であった。
その中で、下僕同然の少年であった信が武功をあげ、
後の秦の始皇帝である政と一緒に中華を治めていく物語である『キングダム』。

死王として恐れられ山の王として中華の君臨する楊端和が本巻のメインキャラクターであり、本巻も素晴らしく面白かった。

秦国は、隣国である趙を攻めていく途中であった。
その中、趙の国門である列尾を攻める。

この際の楊端和がものすごくカッコいいのだ。
自らが率いる山の民達を鼓舞するシーンはなんとも迫力があり、
そしてその後、冷静に戦況を見つめて列尾の弱点を探しているところもカッコいい。
この楊端和の姿を見るだけでも本巻は十分なのだが、
『キングダム』の最大の面白さである軍略についても、次巻に繋がる形で伏線が多数張ってある。

秦国の総大将・王翦は一体何を考え、そのような行動をとるのか!?

次巻を楽しみに、また3ヶ月過ごそう。

(因みに、46巻から読めば途中からでも話の内容はわかると思われます)

今なお使われ続ける象形文字『トンパ文字』

トンパ文字』著者 王 超鷹(マール社、1996/4/20)

 

昨今、若者を中心にコミュニケーションの大きな変化が起こっている。現代の若者は電話でもなく、テキストでもなく、スタンプ(絵)でコミュニケーションを取っている。一方で1000年に渡り、絵でのコミュニケーションを行なっている部族がいる。彼らが使っている文字、それが『トンパ文字』だ。

トンパ文字』は中国の雲南省北部に住む「ナシ族」が利用している象形文字である。2003年に世界遺産にも登録されたその文字は全部で1400字にもなる。まずは見ていただこう。
https://goo.gl/G9KNDp

非常にカラフルなものも多く象形文字だけあってなんとなく意味が分かりそうなものもある。1000年に渡り使い続けられてるというだけでも驚きであるが、実はこの色にも意味がある。同じ文字でも、色使いによって意味が変わるのが『トンパ文字』の大きな特徴だ。黒色で書くと、悪い意味、黄色で書くとお金が絡んだ意味など意味が変化する。また、文字を書く方向は決まっていない。上から書くとか、左から書くとか、全くルールがない。

本書はそんな『トンパ文字』の説明、利用、また実際に使われているナシ族の町を取材している。その町もまた、石畳が轢かれ、木造住宅が並びまるで日本のようで非常に興味深い。これは直接本書で確認して欲しい。中国の奥地に日本の風景があることに驚かせられるだろう。

「字は体を表す」とよくいうが、『トンパ文字』からは非常に優しく、穏やかなものを感じる。現代のスタンプからも同様に相手のキャラクターが伝わってくる。いろいろな情報を載せることができるスタンプはもはやただの絵でなく、文字として使われているのでは無いだろうか。

いまここにいるための選択肢『北欧スウェーデン式自分を大切にする生き方 心の病を抜け出した夫婦からのアドバイス27』

『北欧スウェーデン式自分を大切にする生き方 心の病を抜け出した夫婦からのアドバイス27』著者 マッツ ビルマーク、スーサン ビルマーク 翻訳 齋藤 慎子(文響社、2017/8/11)

昨今、良く生きるための指南書が溢れている。それらの多くは一歩を踏み出すため、現状を打破するような力強いものが少なくない。本書は良く生きる・幸せになるための選択肢を提示しているが、その選択肢はいまこの時・この場所を大切にするためのものだ。熱を帯びた応援が苦手な人も安心してほしい。

幸せになるための選択肢は無限にある。だからこそ何から手をつければいいかわからず途方に暮れてしまうことはないだろうか。そんな時にはぜひ本書を手に取ってほしい、27の施策のほとんどはあなたの半径5メートル以内で完結できるものばかりだ。

身近なものを変えることで幸福度は大きく変わる。その一例が本書で取り上げている「傷つきやすい心を隠さない」ことだ。人は傷つく生き物だ。どんな人間でも傷つく、傷つくことそれ自体は実はあなたの幸せには関係ない。本質は「傷ついたことを隠す」ことだ。その行為の後ろめたさから人との信頼関係が弱まり、あなたはあなた自身の幸せから離れてしまうのだ。傷つくことは毎日訪れる空腹と同じくらい当たり前のことだ。急に変えることに抵抗があるようなら、大切と思う相手にいつもより二割り増しで内面をさらけ出してみてはどうだろうか。

幸せになるための選択肢の多くは現在地から手の届く場所にたくさん存在している。そのうちの27個の選択肢が本書に収録されている。28個目にあなた自身の選択肢を見つけるために、本書を手に取ってみてはいかがだろうか。

ガッツはレッドオーシャンだから、そこで勝負しても無駄だよ『これからの世界をつくる仲間たちへ』

『これからの世界をつくる仲間たちへ』著者:落合陽一(小学館、2016/4/2)

 

「本当の21世紀」をとうとう迎えようとしている。20世紀はみんなが同じ世界を歩む「映像の世紀」だった。そして、これから我々は「魔法の世紀」へと突入する。

2017年、世界の4分の1の人類がFBを利用している。また、日本人においても半数以上の人間がSNSを利用し高校生は90%以上がSNSを利用するという。

21世紀に入り科学の発展が著しくなり、日常触れるあらゆるものの理屈が理解の範疇を超えてきた。言わば世界の全てが日々魔術化してきている。

また、皆が同じ映像を見て同じ価値観を持つ時代は終わった。1人1人が全く違うタイムラインを眺めているのが普通になり、多様性であるのがあたりまえの時代がやってきた。本書ではそんな大きく変化したこれからの世界「魔法の世紀」を生き抜くためのコツがが書かれている。

著者の落合氏は「現代の魔法使い」と呼ばれ、メディアアーティストであったり、筑波大学の学長補佐・助教、デジタルネイチャー研究室などなどの活動を行っている。VALUでは職業「コスプレイヤー」となっている通り、色々な職業を着替えながら仕事をしている。

落合氏は子供の頃からニーチェなどの哲学書を読み「いくら思想を深めても、考え方だけでは人間の精神性を高められないんだな」と考え、研究者になった。その背景通り、落合氏の研究からは哲学を感じる。これについて説明をするには紙面が足りないので、ぜひ今、本書で味わって欲しい。近い未来、本書に書かれていることは常識となっているだろう。

これまで人間と言うのは、人と人の間で生きていくため、社会性が必須であるということが常識だった。現在、人と人との間にあるものは明らかにインターネットである。人と人の間を埋めることができるインターネットはもはや人間との区別が出来なくなってきた。これまでの人間社会が変化し、コンピューターと人間の区別がつかなくなった計算機自然(デジタルネイチャー)がやってくるだろう。そこに向かって落合氏は今も人間性を捧げている。

・・・と、非常にまとまりが良かったのだが、どうしても引用したかったことがあるので最後に引用をする。落合氏と同様に評者もつくば市で研究を行っているが、以下の研究テーマを見直すためのテンプレに感動を覚えた。引用で終わりとする。

・それによって誰が幸せになるのか。
・なぜいま、その問題なのか。なぜ先人たちはそれができなかったのか。
・過去の何を受け継いでそのアイデアに到達したのか。
・どこに行けばそれができるのか。
・実現のためのスキルは他の人が到達しにくいのか。

https://goo.gl/NLaVg1