HIU公式書評Blog

HIU公式書評ブログ

堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

MENU

なるほどそうだったのね!『いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン』

私は興味があることはまずはネットにアクセスし情報を仕入れる。その情報収集の結果得られる知識は3つの段階に分けられる。一つは理解して認識した情報、一つは理解していないけれど認識した情報、そして最後はふわっと存在だけ認識した(もしくは認識したと思っている)情報だ。

ネット上で情報を仕入れる際に気をつけておきたいことは、収集できる情報のレベルは個々人によって異なることだ。知りたい情報は私の知っている言葉からしか検索できない。詳しく知ることもできるし、私にとって不確かな情報の存在をしっかりと認識することもできるが、存在自体認識していない情報を“意図的”に収集することは原則できないと思っている。

その点書籍の利点は紙か電子書籍か問わず、知りたいテーマの情報が体系立てて編集されていることだ。本書のテーマであるビットコインブロックチェーンについても同様で、日頃のネットサーフィンやそのテーマに明るい人物の発信する情報を浴びることで、大枠で理解はしていた。しかしながらそれでもやはり私の知りたいことの範囲を超えた情報、知りたいとは思っていなくても実は知っておくべき重要な情報に触れることは難しい。

実はニューヨーク州では暗号通貨の規制が極端に厳しいということ、高齢者などを狙った投資詐欺が発生したことなど、直接的に被害を受けるとこはないだろうが、私の周りに影響する可能性がある情報も、本書を通して今回新たに知ることができた。

未知か既知かは問わず、書籍は体系立てた文脈の中で知ることができる良いツールだ。キュレーション機能などすでに様々なサービスがあるためネットで収集可能な情報の質も高いのだろうが、それでも埋まらない知識があると感じた際には書籍という選択肢も持っておいてはいかがだろうか。本書も改めて暗号通貨周りの知識を棚卸しし整理するには良いツールだと思う。すでにプレイヤーとして活動している方にもオススメの一冊だ。

いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン

いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン

ずっと右肩上がりはありえない『壁を超える』

本書の著者、川口能活サッカー日本代表ゴールキーパーという特殊なポディション勤めた。長い間に渡り、W杯に導かせた立役者である。今なお、現役を続け、たくさんの喜びや、苦難を記された書籍となっている。

Jリーグで活躍し、日本代表へと抜擢され、その後、海外へ渡ったのち、J2、J3へと自分の戦いの場がランクダウンしてきた。その状況の中で、いろいろなことがあって当たり前なのが人生。試練なのか、課題なのか、壁なのか、そういうものは常に個人の前に現れる。それにどう向かい合って、どう苦しむか。もがき苦しむことによって風向きが変わり、光が見えてくる。光が射してきたとき、逃さないようにすること。それが大切である。

さらには、努力をやめて投げ出してしまえば、状況は何も変わらず、誰かに見て見てもらえることもない。そうなれば転がり落ちていくだけになってしまう。そうならないためには、あがくようにしてでも、やれる限りのことをやっていくしかない。そうしていなければチャンスはやってこないのである。

日本が初めてW杯に出場したフランス大会では、最終メンバーから三浦和良さんが外された。本人は胸が張り裂けるくらい辛い思いをしたはずだ。カズさんはあの挫折をエネルギーにしたからこそ、今も現役を続けているとも考えられる。そういう経験があるから、他の人にはない深みを持つようになれたのかもしれない。

スポーツ選手に限らず、私たちの人生もそうだが、ずっと右肩上がりということは絶対にありえない。厳しい状況になったとき、どうしていくか。這い上がろうとするなら、その姿を見せていく。そういうところから”生きていくとはどういうことなのか”を感じとった。

 

壁を超える (角川新書)

壁を超える (角川新書)

 

 

すべてはいい女を抱くために『紀州のドン・ファン 美女4000人に30億円を貢いだ男』

「人生山あり、谷ありと申しますが、私は日本海溝のようなドン底から這いあがり、なんとか生き延びてきたのです。銀のスプーンを咥えて裕福な家庭に生まれてきたわけではなく、終戦直後の貧しさにも耐え忍んできました。その後、幸運にも高度経済成長の波に乗りことができ、お金を稼ぐコツみたいなものを自分なりに見つけました。

なぜ、お金を稼ぐのか?
それはなんと言っても魅力的な女性とお付き合いしたい、その一点に尽きます。

人には様々な欲望がありますが、私の場合、車や家にはほとんど関心がない代わり、美しい女性とセックスしたいという欲望は、今も尽きることがありません。

仕事も女性とのお付き合いも“死ぬまで現役”と心に誓っております。」

14歳のころに童貞喪失し“世の中にはこんなに楽しいことがある”と気づいてから60年間、世界中の美女とセックスがしたいと考えながら日々を送るようになった著者は人生の目標を“お金持ちになる”ことではなく、“お金持ちになって好みの女性とエッチすること”を目標に生きていきます。職業を鉄屑拾いからコンドームの訪問販売(実演販売も含む)に変更し財をなし、高度経済成長期に投資や金貸業で財を増やしていきます。

「お前の目標はなんだっけ?」
「はい。金を稼いでいい女とエッチすることです。」

新地や銀座のクラブのホステスに騙されるなどの失敗談を山ほど積み、付き合ってくれた女性には金一封を差し上げる。CAと仲良くなるために30万円を差し出す。道端でヤクザから現金入りのバックを強奪されそうになった際に左足の付け根をナイフで刺されるも「エッチを続けていけるように神様が金玉直撃を避けてくださったのだ。」と神様に感謝する。

そんな著者自らが認める“助平ジジイ”の助平をするためのビジネスでの生きた知恵、助平根性で乗り越えた波乱万丈な一生をぜひ、読者の皆様に読んでいただきたいと思います。

「明日はどんな娘とエッチできるのか。そう考えるだけで若さが蘇ってきます。
そのために、今でも毎日仕事をしてお金を稼ぐのです。
私の目標を他人は馬鹿にするかもしれません。でも、私はずっと本気でした。
どんな目標でもいい、目標をもって本気でやれば年齢なんて関係ありませんし、いつかその目標は叶うはずです。

好みの女性とエッチしたい。

その一念でここまで来た私が言うのですから間違いありません。」

あなたの目標はなんだっけ?

 

 

あなたの知っている成功戦略で、本当に成功できるのか?『仕事は 楽しいかね? ~THE MAX STRATEGY~』

本書は、吹雪のために閉鎖された、空港のターミナルビルで起きた、26時間の出来事である。 ストーリーは、突然足止めをされ、イラついていた主人公のもとに現れた不思議な老人との出会いから始まる。

仕事は楽しいかね?

自分が主人公だったらなんと答えるだろう。 疲労と苛立ちから、初対面の人にでも、仕事の愚痴をぶつけてしまうのだろうか 。または、本心を伝えずにごまかすのか。どのぐらいの人が、自信を持って正直に、「自分の仕事は楽しい」と言えるだろうか。

不思議な老人は 、ただの老人ではなかった 。 発明家、起業家として巨万の富を築いたマックスエルモアだということを知り、 主人公は自分の言動を後悔した。

本書の見どころは、マックスから主人公への様々な人生のアドバイスである。

現在では世界的に有名な、いくつかの企業の商品が生まれたきっかけなどを例にとり、わかりやすく説明している。

すでに、多くのビジネス書や自己啓発書を読み、学んでいる人でも、人生を変えるようなアイデアが見つかるだろう。
まさに主人公がそうだったように。

「仕事は楽しい」と素直に答えられなかった人に、是非読んでほしい一冊である。


仕事は楽しいかね? (きこ書房)

仕事は楽しいかね? (きこ書房)


努力を惜しまないということ『深愛』

彼女を初めて知った時は“LOVE & HISTORY”と“POWER GATE”のシングル同時発売の時、私にとってその時すでに彼女は煌びやかな存在だった。声優というカテゴリーだけではなく、芸能に身を置く人たちは順風満帆な人生を歩んでいる者だと、私は当時 高校生ながらに誤解をしていた。

彼女からは勇気をたくさんもらった。大学受験や部活に日々の勉強、目標に向かって走り続けることは時には苦しみが付いて回る。そんな時、彼女の曲や深夜のラジオが自分自身のエネルギーに変換され、前を向くことができた経験は今でも鮮明に覚えている。

本書は彼女が多くのファンにエネルギーを渡せるようになるまでの、一人の人間として等身大の姿が描かれている。幼少期から青春期、デビュー期と、それぞれの環境とその中に身を置く彼女の主観が丁寧に記されているのだ。当時の苦悩や葛藤など、彼女の出演しているアニメ作品や大きなライブ会場のステージからはおよそ知り得ない内容だ。おそらく今後も本書以外のメディアから知れることはないのではないだろうかと思う。

努力を惜しまないということを、一体どれだけの人が実践できているだろうか。世の中にあるその言葉の数と実行された数はおそらく合わないだろう。彼女は文字通り努力を惜しまなかった。“夢を追いかける”ということには傷を重ねることも含まれる。それがどうしたと跳ね除ける強さを持つ人がいる一方で、多感な心を持った人は傷を重ねる度に、強くなるか否かの選択を迫られる。

メディアに取り上げられる人間の歴史からは、薄暗い過去は切り取られがちだ。成功体験やせいぜいちょっとした失敗体験が多いだろう。本書では少々ぼやかされている箇所はあるものの、一個人としての彼女の文脈を知ることができる。今の彼女を知る方にはぜひ読んでほしい一冊だ。


深愛 (しんあい) (幻冬舎文庫)

深愛 (しんあい) (幻冬舎文庫)

HIUメンバーがおすすめするお金に関する本

堀江貴文イノベーション大学校(HIU)メンバーがおすすめするお金に関する本をご紹介いたします。

 

 ・Discover Japan 2017年2月号 Vol.64[雑誌]

 

bookrev.horiemon.com

 

現役東大生が1日を50円で売ってみたら

bookrev.horiemon.com

 

さおだけ屋はなぜ潰れないのか??身近な疑問からはじめる会計学? (光文社新書)

bookrev.horiemon.com

 

 ・働く君に伝えたい「お金」の教養

bookrev.horiemon.com

  

・サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福

bookrev.horiemon.com

 

 ・それをお金で買いますか (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

bookrev.horiemon.com

 

・地域通貨で実現する地方創生

bookrev.horiemon.com

 

 ・いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン

bookrev.horiemon.com

 

 

バカは最強の法則: まんがでわかる「ウシジマくん×ホリエモン」負けない働き方

bookrev.horiemon.com

bookrev.horiemon.com

  

・VALU生存教本 〜無名の個人が生き残るために〜

bookrev.horiemon.com

  

魔法のコンパス 道なき道の歩き方

bookrev.horiemon.com

  

なめらかなお金がめぐる社会。あるいは、なぜあなたは小さな経済圏で生きるべきなのか、ということ。

bookrev.horiemon.com

bookrev.horiemon.com

bookrev.horiemon.com

bookrev.horiemon.com

bookrev.horiemon.com

 

革命のファンファーレ 現代のお金と広告

bookrev.horiemon.com

bookrev.horiemon.com

bookrev.horiemon.com

bookrev.horiemon.com

 

読書家の読書家による読書家のための一冊『本を読む本』

読書には3種類ある。情報のための読書、理解のための読書、娯楽のための読書である。本書は理解のための読書の技法を体系的にまとめた唯一の本である。

情報のための読書とは雑誌、広告なども含む知識をただ得るための読書。本書で扱うのは読み手と書き手との間の理解の深さに大きな差がある読書。つまり、古典、名著、いわゆる骨が折れるような本の読書である。理解のための読書の技法を身につけてこそ真の読書家といえるであろう。

理解のための読書には全部で4段階ある。初級読書、点検読書、分析読書そしてシントピカル読書である。今回は最も高いレベルである。シントピカル読書について端的にポイントを紹介しよう。

シントピカル読書は類似の本をいくつか読む技法だ。読者は本に対して問いを考える。問いに対してそれぞれの本が答える解を比較する。食い違う点を探し、なぜ違うのかを明確にする。ここまでのレベルで読書を行えば、読者は書き手を越えることができたといえるだろう。ただ受け取るだけでなく、書き手をも超えて行くのが真の読書家だ。

本書は読書家のための本としての名著中の名著である。特に今回紹介はしなかったが第三段階の分析読書を知らずして、本を読むことはできないだろう。読書家なら読んでおくべきだろう。

 

 

本を読む本 (講談社学術文庫)

本を読む本 (講談社学術文庫)

 

 

 

アメトーク読書芸人で紹介された本

2017年11月16日アメトーク読書芸人で紹介された本のなかから当ブログで紹介されているものをまとめました。

 

 

蜜蜂と遠雷

bookrev.horiemon.com

 

・サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福
bookrev.horiemon.com

 

 ・走れメロス (新潮文庫)

bookrev.horiemon.com

  

・革命のファンファーレ 現代のお金と広告

bookrev.horiemon.com

bookrev.horiemon.com

bookrev.horiemon.com

bookrev.horiemon.com

 

生涯投資家

bookrev.horiemon.com

 

 

最後に私が思わずカートに加えたものもご紹介。

 

残像に口紅を (中公文庫)

残像に口紅を (中公文庫)

 
妻に捧げた1778話 (新潮新書)

妻に捧げた1778話 (新潮新書)

 
ムー公式 実践・超日常英会話

ムー公式 実践・超日常英会話

 
応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書)

応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書)

 

 

日常で差がつく!『品のある人、品のない人~紙一重だけど決定的に違う些細なこと~』

自分には品があるのだろうか?自分自身はもちろん、品のある人でありたいと思っている。しかし、何をもって品があるといえるのだろうか?それは、なかなか難しい質問のように思えるが、日常での些細なことこそが、品に差がでるようだ。

非日常の晴れの舞台では、誰もが身だしなみや、言動などに気をつける。そのため、そこでは差がでない。

注意すべき時は、日常の気を抜いている時、誰にも見られていない時、その時こそ、自分の本当の姿が、あらわれる。

さらに、普段、品のいい人でも、忙しい時、イライラしている時、平常心を失った状態の時こそ、品のあるなしに分かれるようだ。確かに、そのような状態にもかかわらず、自分自身を客観的にみる余裕がある。それこそが、品があるということなのだろう。

本書には、62種類の「品」についてのポイントが、書かれている。日常での具体例が、書かれているため、わかりやすく、すぐにでも実行できる内容になっている。

著者、中谷彰宏氏は、1000冊以上の本を世に送り出しているが、それぞれの本には、誰のために書いた本なのか、とターゲットが明確に書かれているところが、また、おもしろい。

本書を読み、あらためて自分自身を振り返るいい機会となるだろう。

あなたは、品のある人ですか?品のない人ですか?

 

品のある人、品のない人 / 紙一重だけど決定的に違う些細なこと

品のある人、品のない人 / 紙一重だけど決定的に違う些細なこと

 

 

 

世の中に特別なこととか特別なものは何もない、とつくづく思うわけです。イエローハット創業者の哲学 『凡事徹底』

本書はイエローハット創業者の鍵山秀三郎氏の著書であり、著者が大事にしている「凡事」というものがいかに力を持っているか、ということを一人でも多くの方に知ってもらいたいという目的で書かれています。

「凡事」とは何を指すのでしょうか?
それは、朝起きたら布団をたたむ、雨戸を開ける、ちょっと家の前を掃くなどの身辺の雑用になり、著者が特に強調されているのは「掃除」でした。

掃除を代表とする「凡事」を大切にしようとする著者の考えに対し、周囲からは「掃除のような生産性のないことをやっているより、もっと経済性の高いことをやってみたらどうか」と非難の声が非常に多く挙がっていました。
“これでは競争社会で勝ち抜けない”と。

なぜ、著者は「凡事徹底」ということを何よりも大事にしているのでしょうか。

そのルーツは著者の人生にありました。
著者は自身のことを、学歴も知識も才能もお金も何もない凡人であり、裸一貫で上京後もことごとに屈辱を味わっていたそうです。そして自分にできることは自転車に乗れること、丈夫な身体をもっていることであり、そんな何もない自分に何ができるかを考えたところ、ボロ自転車一台での行商、そして雑巾とほうき、ちりとりを用意し、今あるものをみがき高めていこうとすることでした。零細企業のためどこにも相手にされず、屈辱を味わうことが多かった著者の会社は名前だけでも上品なものをつけようと“気高い”、“王道”といった意味の「ローヤル」という社名にします。「ローヤル」に勤めている社員も社外に出ると屈辱的な扱いをうけて帰ってくることも多く、社員の心がすさまないように、そして怒りが増幅しないように汚れていたトイレなどを掃除したそうです。
“才能のない自分ができることは、やれば誰にでも簡単にできることを徹底して、その中で差をつけていく”という考え方を大事にして生きてきたといいます。

著者が「凡事徹底」とともに大事にしていることは「縁を結ぶ」ということです。
著者は、私のような弱く何もない人間が社会的に幸せになるためには、良い人と縁を結ぶことが大事だと考え、その縁を結びつなぐには、打算のないひたむきな姿で生き、それを見てくれている人々の心をうつことが結果的に良縁に結びつくと考えます。それに加え、常に感謝の気持ちを持ち、素直に表現すること、そして「よく気づく人になること」が大切だと考えます。「よく気づく人」とは、自分が知らないところで誰かを傷つけていないか、などを気づける人です。それは些細なことかもしれませんが、電車の中で開いた新聞が誰かに当たって嫌がられている、つり革につかまった手の肘が背の低い人の髪の毛に触って、嫌がっているということに気付けるかどうかということです。これは「因果一如」という言葉に起因し、原因と結果は一緒であり、原因を作った時には結果も同時に生まれているということを意味します。ただ、原因を作って結果が生まれるのには時間がかかります。ものによっては十年経ってから結果が出てくるものもあるので、この原因と結果が結びつかないことが世の中には多々あります。自分が知らない間に人を傷つけたことが原因で何十年後に悪い結果が訪れることがあるというのです。些細なことでも気づくことが大事であり、「人を喜ばせる」ことをもとにして気づくことは大きな意義をもっていると考えます。

次に、人生に対しては特別なことよりも「小さいことに目を向ける」ことを優先するべきと考えます。人並み以上をのぞみ、特別なことを探しているうちに人生の半分が過ぎ、特別なことがないと気が付いた時にはもう遅いということがあります。創業期の余裕がない時にも、時間を割いて掃除を行い、乱雑な職場環境を変えてきたので今があるといいます。だれでも知っているが、やってはいないことに目を向け、実践していくべきと考えます。小さいことに気付ける人になるには「掃除をすること」「人を喜ばす」ことを念頭に置くことが重要になります。

最後に、重要なこととして「自らが経験すること」で学ばなければならないということを強調しています。人の話を聞いてるだけではなく、自らの手を汚して、寒い、暑いという体験をすべきであると言います。
「躓いたり転んだりしたおかげで
ものごとを深く考えることができるようになりました。
 過ちや失敗を繰り返したおかげで
少しずつ人のことを暖かい目でみれるようになりました。
 何回も追い詰められたおかげで
 人間としての自分の弱さ、愚かさを知ることができました。
 騙されたり裏切られたりしたおかげで
 馬鹿正直で親切な人の暖かさを知りました
……。」 
 と、相田みつを先生の詩を引用して強調しています。
よく気づく性格になるためには、自ら経験する以外に方法がないということを知ってほしいのです。

著者の鍵山秀三郎氏の主張には成果ではなくプロセスを重視することが強調されており、掃除をはじめとする「整理・整頓・清潔」はあまりにも平凡で普通のことであり、すぐには成果がでないが、徹底的に行うべきと伝えています。

「ときには目標を見失ったり、気持ちが萎えそうになることもあるんですが、やることは人が見捨ててしまいそうな小さいことでも紙一枚の厚さでいいから積み上げることが大事だと思います。目には見えないけれども、確実に積みあがっているんですね。私は“小さく生きて大きく遺す”と言っていますが、大事なのはこういうことだと思います。」

これが、イエローハット創業者、鍵山秀三郎氏の持たざる者が故の気付き、生き方だったと思います。

人生は凡事に苦しみ、凡事を楽しまなければならないのかもしれません。

 

 

凡事徹底 (活学叢書)

凡事徹底 (活学叢書)