全世界での話者は30万人ほどのアイスランド語。この言語を学ぶためのテキストの選択肢は非常に少ない中で、本書は非常に分かりやすく、日常会話をする上では支障のない程度の内容が盛り込まれている。
特に、見開きで左側にアイスランド語で右側が英語になっているので、他言語と同様に意味を理解しながら学習することができ、さらに一行ずつ翻訳する練習ができるのも良い。
各レッスンには文法も出てきますが、どちらかというと会話が中心、語彙リストも充実しており、各章の終わりには練習問題があります。
文法も詳しく記述があれば良いのであるが、アイスランド語の文法は非常に複雑な故に、これも網羅すると大変なボリュームとなり、確実に挫折してしまう。
そのため、まずはアイスランド語の面白さや会話することによる達成感を感じて、この言語習得の面白さを理解した上で、文法に取り組むと学びが速くなるだけでなく、習得も速くなるだろう。
わずか30万人ほどの人々が話すこの言語、この一冊だけでもアイスランド語の美しさを感じることができるだろう。