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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】英語で話すと相手からの評価が高くなる『東京改造計画(第四章)~都職員の英語公用語化~』

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本書では、著者が考える東京都を改造するための提言がまとめられている。第四章では「都政」をテーマに、評者が興味を持った「都職員の英語公用語化」について取りあげる。

著者は言う東京都を本物のグローバル都市にするために「東京都の職員に英語の使用を義務づけたい」

本提言には評者も100%賛成だ。そもそも日本人の一般的な英語レベルは、非常に高い。中学や高校で習った程度でも、世界では中級レベルとして通用する。また、発音を極度に気にする人もいるが、日本人の発音は通じないということは、あまりない。

他国の人々を見てみると、母語との大幅な発音の違いにより、全くもって何を言っているのかわからない人もいるが、みんな自信を持って英語で話しをする。しかし、日本人は完璧を目指し、なかなか英語で話そうとしない。それ自体が問題なのだ。

著者の英語に対する考えについて、著者自身が行ったカルロス・ゴーン氏との英語による対談を例に伝えている。評者は、著者の英語による対談はその時初めてみたが、とても興味深いものであった。

動画の中ではお互いが母語ではない英語で話をしていた。元々対談前より交流があったのだろうが、とても和やかなよい雰囲気に見受けられ、内容も日本語での対談と同じように、専門的な話しについても、非常にわかりやすく伝えられていた。

外国人と話をするときに、日本人はつい、相手が日本語が話せると、日本語で話してしまいがちだ。しかし、そこであえて母語以外の言語で話すことで、より相手との距離が縮まる。

評者も外国人と話をするときは、日本語を覚えたい相手でない限り、第二言語または第三言語で話しをするようにしている。そうすると相手からの自分への信頼感や関心、共感などが増し、相手の態度や対応も明らかに異なる。

海外へ行ったときなどは、単なる外国人の一人ではなく、ビジネスの相手としてきちんとした対応をしてくれる。またちょっとした雑談をすることで、大きなメリットをひきだすこともできるのだ。

言語のレベルに関係なく、このような工夫をすることで、また新たな違った世界が広がる。都の職員も最低限、いつでも気軽に英語で対応できるぐらいの準備をしておくことは、当然のことだと評者も考える。

 

東京改造計画 (NewsPicks Book)

東京改造計画 (NewsPicks Book)