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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】英語を学ぶと日本語のコミュニケーション力も高くなる『ネイティブにほめられる英語』

本書は、外資系企業で役員秘書として18年勤務してきた著者だからこそわかる、ネイティブが注目する学校では習わないような「正しい英語」についてまとめられている。

本書で伝えられているルールを学ぶことにより、英語のみならず日本語の能力も上達すると言う。日本人であっても日本語をきちんと話せない人が多いため、誰にでもとても役立つ内容だ。

多くの日本人は、中学、高校で最低六年間は英語を勉強しているため、英語でコミュニケーションをとるぐらいは、誰でもできるはずだ。そして、わからないことがあっても思考停止せずに、前後の意味からその内容を「推測」することが大事なことだ。そのためには、文法が不可欠だと著者は言う。

著者は、大学卒業後外資系企業の秘書として入社したものの、英単語の意味がわからず受けた仕事の指示が理解できなかったり、同時に複数のことを言われてどうしていいかわからずパニックになり、上司に叱責されたり、英語に対して不安を持っていたそうだ。

そして「恥ずかしくない英語」を話したいと思い、改めて英語を勉強し、文法は英語のレベルアップには、欠かせないことがわかったと言う。

本書では、ビジネスコミュニケーションの中心となる電話、来客対応、Eメールに重点を置き説明している。日本人が苦手としている部分や間違いやすいところを例にあげているため、とてもわかりやすい。

また、日本の学校ではあまり習わないが、非常に重要な「パンクチュエーション(句読法)」についても取り上げている。

日本語では句読点が多すぎる、または少ない、忘れているという文章は度々見かける。英語を話す、聞く場面では直接は影響しないため、安易に考えられている場合が多い。しかし、英語ではこの「パンクチュエーション」の使い方により、まったくもって文章の意味合いが変わってしまう場合もある。

また、ビジネスの場面では「パンクチュエーション」を省略したり、正しく使えないと、子供が書くような文章だと判断され、その人の知性や人格まで疑われてしまい、仕事にも影響を与えるものだという話を度々耳にしたことがある。それほど重要なものなのだ。

本書を読むことにより、自信を持って英語を話せばより自分の世界が広がり、ビジネスでももちろんだが、様々なチャンスが生まれる。英語をどんどん話すことで、人生がより面白くなるきっかけになればいいと思う。

ネイティブにほめられる英語

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