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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】真実の愛が心を溶かす『アナと雪の女王』

 

本作の開幕は、世の中の状況により延期となった。しかし、結果として、まさにありのままの自分でいられない多くの人々の共感を得るものとなった。それはあたかもストーリーに合わせて時代が変化したかのよう。人と人との距離を置かざるを得なくなったその様子は、登場人物の心の距離を表している。ディズニーストーリーは、いずれもキャラクターを使い比喩的に人生観や生き方を人々へ伝えているところが非常に面白い。

ストーリーは、子供の頃に偶然起こった不運な出来事により、長年心を閉ざすこととなった主人公。一番難しいのは自分自身を理解し、コントロールすること。人々からの避難や周りの目を気にして自分を偽り、本来の自分の持つ力も自分自身も隠し、苦しみながらもひっそりと暮らす。

しかし、その時はやってきた。自分の世界に閉じこもった自己救済の世界から、人々のために生きていく決意をする心情の変化が、本作の見どころだ。その人それぞれの個性や能力はどんなものであっても隠す必要がなく、周りを気にせず、ありのままに自分を出し、自分で自分を受け入れる。すると、本来の自分に戻ることによる開放感や自由で満ち溢れる。

例え、恐れと不安で心を閉ざしていたとしても、恐怖の中でも立ち上がり、扉を開けて出ていけば、真実の愛により心を解き放つことができるのだ。