本書はAIって実際に何ができるの?データサイエンティストって仕事をよく聞くけど何しているの?、自分の会社でもよくわかってないけどAIを使いたい!。そんな人が1冊目に読むのにおすすめの本だ。
これまでの日本社会はKKD(勘・経験・度胸)が大事であったが時代は変わった。これからはDNA(データ、数字、AI)の時代だ。そして本書を読んでデータサイエンスがわかることはない。難しく努力が必要だからこそ意味がある。
実際にデータサイエンス、AIを導入したい経営者も多いだろう。本書ではそんな時の問題点がいくつかあげられている。
どんな分野でもよくある話だが、現場の意見と経営者の意見はいつも違うものだ。例えばスーパーの経営者がAIで業務改善だ!といって、データサイエンティストを雇ったとしても、そのデータサイエンティストに専門性がないとすると「夏にはアイスが売れます」と言ったことしか提案できないかもしれない。
経営者にもデータサイエンスの教養が必要である。またデータサイエンティストには高いビジネス力が必要そうだ。あるいはこれからは経営者とデータサイエンティストの橋渡しができる人とチームを組む方が重要かもしれない。
いずれにせよこれまでは勘と経験と度胸で仕事をしてきた人たちは危機感を持った方がいい。これからはデータ・数字・AIの時代だ。常に勉強することができない人はすぐに淘汰されるだろう。今危機感を持った人には本書をまず強くお勧めする。