東京都知事選挙日まで5日を切った。
本書では冒頭にて、小池都政4年間の成果と合わせて、政治家はどうあるべきかについて述べられている。
小池都知事が公約として掲げた「七つの0」はほとんど達成されていない。
はっきりと達成の宣言ができたのは「ペット殺処分ゼロ」のみである。
これに限らず、言いっぱなしの公約が検証されない現状に著者は、自分のような民間企業の経営者ならクビになっているだろうと苦言を呈する。
政治家に求められているのは当選後、如何に改革を推し進めるかである。
聞こえの良い公約を掲げ、当選し、政治家で居続ける事では決してない。
本書は都政を改革するための37項目の提言により構成されているが、序章ではこの他にもう一つの提言が記されている。
今保有している資源に資金を投入し、財政を潤し、都民により良い生活を提供するという考えには非常に共感できた。
都知事選挙日までに是非本書を手に取って一読して頂きたい。
その上で候補者の公約をもう一度見直してほしい。
実行可能なのか,都民の生活はどう変わるのか、各々が思考する事が最も重要だ。