フォロワー100万人越えのTestosteroneさんが、精神科医の岡先生とタッグを組み、筋肉ではなく、メンタルヘルスについて書いた本。Testosteroneさんに寄せられる数々の精神的な相談が、本書のきっかけである。
全体的に面白いのは、岡先生の科学的な説明に対して、Testosteroneさんが芸人のように筋肉トークで返すところ。本書内での立ち位置は、筋肉芸人。筋肉ネタありすぎです。
具体的な内容としては、前半は予防のための生活習慣、後半は精神疾患の例と付き合い方を書いている。
前半の予防については、食事・睡眠・運動の3代基礎の重要性を語っている。
最も心に残っているのは、睡眠の章だ。「7時間睡眠を死守」「残りの17時間を1日と考える」という部分。
私は睡眠の質や健康のために、毎日運動をしている。しかし、それをするために睡眠時間が短くなることがある。本書読了後、」睡眠時間7,8時間を死守し、時間があれば運動する」、という実験を始めた。この実験で調子が良くなるか。
後半は、精神疾患の例が漫画とともに描かれている。異質な行動、空気が読めない、拒食などいろいろあるが、私も一つだけ見た光景がある。手洗いを頻繁にする方だ。
ちょっとおかしな行動をする人には、たまに出会うが、偏見なく受け入れたいと思った。そのような行動を、したくてしているわけではないこともあるからだ。精神疾患の原因が過去のトラウマ、というパターンも多い。
Testosteroneさんが、岡さんとの対談を通して伝えたいことは、「地球上の人はみんな幸せになる権利がある」ということだと強く感じた。多様性を受け入れて、人に優しく、そして、自分にも優しくしていきたい。