世界的に知られる文豪ゲーテは、政治家、自然科学者、劇場監督などの仕事に情熱を捧げ、旅や女性を愛し、82年の生涯を走り抜けたそうである。雑誌『GHETE』の名称の由来とのことである。そのコンセプトは「常熱体質な男たちへ」。それを最も体現するのは現代の日本において誰であろうか。そう、ホリエモンこと堀江貴文氏の名前が浮かんだ人は結構な割合でいるであろう。
本特集は稀代の事業家・インフルエンサーであるホリエモンこと堀江貴文氏の生きざま、考え方を宇宙から恋愛までにわたって特集する解体新書といえる内容である。表紙のレスリー・キー氏撮影の表紙写真にはじまり、オールビジュアルで40ページにも及ぶまさに圧巻だ。どのパートもエッジが効きまくったオピニオンが満載であり、どこから読み初めても、気になるところだけ拾い読みしても、ただパラパラとページをめくるだけでも、楽しめる構成・内容となっている。
恋愛論について語った「無理めな女を落とす方法」には意表を突かれた。変化球が来るかと思いきや、なんと泥臭くてど直球なのである。恋愛に近道はない。多動、行動あるのみだ。なお、男性向けの内容になっているので、女性向けのアドバイスは、2019年2月ホリエモン万博でのはあちゅう氏との対談記事を是非(※)。
(※)「ホリエモン×はあちゅう恋愛トーク。もったいぶる人がモテるのは昭和で終わり?(女子SPA!)」https://joshi-spa.jp/908790
また、2019年1月のNetflixでの配信でブレークした『人生がときめく片付けの魔法』で有名な近藤麻理恵さんとそのブレーンとの鼎談記事も食指が早いこともさることながら内容自体もとても興味深い。世界的ブレイクの成否のかぎは、翻訳と通訳ではないかとの仮説が導き出される。その説に至る議論、ドはまりした「ときめき」の英訳はいったい何なのか。注目のポイントである。
余談であるが、実はこの特集のうち6ページについては堀江貴文氏主催のオンラインサロンであるHIUの会員が企画、編集、執筆、デザインまで基本的にすべてを担当しているのが驚きだ。プロのサポートはありつつも編集者ではない会員が、である。どこのページかわかるであろうか?
『多動力』を読んで行動する気持ちにはなったものの日常の忙しさを言い訳にして結局一歩踏み出せていないな、という私も含めた(おそらくは)激動の令和時代に生きるすべての人におすすめだ。
GOETHE(ゲーテ) 2019年 06 月号【表紙:堀江貴文】 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2019/04/25
- メディア: 雑誌
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