女性は優しく笑顔で、尽くしたり、言うことを聞いたり、自らを差し出す側である、という固定観念はいい加減にして欲しい、という意味がタイトルには込められています。
著者はアニメ「ドラゴンボール」の主題歌に元気付けられていたようで、エンディング曲の「ロマンティックあげるよ」をもじったタイトル。
日常生活には沢山「変だな」と少しでも違和感を覚える事が沢山あることに気づきます。例えば、飲食店のメニューやお菓子の箱などについてる「写真はイメージです」についてや、実は期限があるコスメたちを使いきれないことなど、こういう日常の小さな「変だな」ということに対してうまく言葉で言えないところを爽快に書いてあり、「ここまで思うか(笑)」「わかるわかる」と笑えるところが沢山ある本です。
私は「心がこもったはタチが悪い」に注目。保育士や手作りの仕事が多くて疑問をもつ人は読んだら、勘違いに気付かされます。(私保育士。)
タイトルに込められた思いが特に出ている部分が、白い服に対する男性たちのイメージの事を書いたところと、ピンクのシャツを着た男性と青いシャツを着た著者ががすれ違った時に男性から言われた言葉について書いてある部分だと私は思う。
しかし、私たち女性側も男性はこうだっていうイメージをうっかり持っている部分もあるので反省しなければいけない。
いかに個人的であるかがこれからは最重要だと著者は語っています。女性もしくは男性はこうあるものだとか、みんながもしくは有名人がやってるから私もとか、そんなことに偏って考えて生きてたらつまらない。自分が見たものに興味を持ったり変だと思ったり。自分が、面白い、好きだと思うことを信じて自信を持って生きてたら絶対楽しい!
そう思わせてくれる。
- 作者: 松田青子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2016/04/22
- メディア: 単行本
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