国や地方自治体の意思決定、裁判所の判決などには、時に不合理なものになってしまうことがあります。なぜ起こるかと考えるとそのシステムとその中での意思決定には人間が関与しているからです。
世の中のシステムを作る人間や強い影響力を与える人間に働きかけ協力を得るためには“コミュニケーション能力”が必要です。この能力は人間が世の中を人間が回している限り、自動化や機械化になっても変わりません。
その“人間を動かす”能力に長けていたのが田中角栄氏です。“政治は実践である”と言い切る著者は尋常小学校を卒業し労働者となり、勤労を通し世の中を理解していきます。
“政治にオール・オア・ナッシングはない。グレーがあり、中間がある。”
このような相手側の心情を察する“義理・人情”に基づく人間の心理を機械は読めるでしょうか?人間の心は最適化・合理化されるのでしょうか?そこを踏まえて、もう一度AIを再考してみませんか?
- 作者: 別冊宝島編集部
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2015/01/24
- メディア: 単行本
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