「これからの世界」それは“コンピュータと人間が調和し、ともに作る未来”である。
本書には、その世界で人間はどのように生きていくのか?という問いに対するヒントが散りばめられている。
現代から未来にかけて人間とコンピュータは境目なく溶けていき、現代でもくら寿司のように「半機械、半人間化」の仕組みはできつつある。機械化されていくのはホワイトカラーであり、言い換えると「出来の悪いGoogleもどき」のような人間である。
もし、あなたがGoogleの上位4件を調べて、それを発信しているだけなら、それは「Googleの下請け」であり、まだ自分の意志で発信できない「Googleの代わり」の役割をしているだけである。
この事実は「人間に努力の仕方を変えなければならない」ことを意味している。
人がコンピュータの代わりになることを避けるには、ウィキペディアのような簡単にアクセスできる形式知を蓄積していてはいけない。
検索してヒットした知識と他の知識を結び付けて新しい解釈をする、Googleで検索してもヒットしない、代替不可能な暗黙知を蓄積することである。
私たちの足元には広大なインターネットが広がっており、靴底との境目は溶け始めている。
- 作者: 落合陽一
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2016/03/28
- メディア: 単行本
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