人類にとって将来起こる事を正確に知ることは難しい。ライト兄弟が人類で初めて空を飛んだ数週間前のニューヨークタイムズの記事は「実際に空を飛ぶ機械が、数学者と機械工の協力と不断の努力によって発明されるまでには、1万年かかるだろう」であり、iphone・Facebookを見た当時の人は日本では普及しないと言われました。
しかしながら、一部の人は先見の明を発揮し社会へ大きな影響を与えています。この本は著者の体験を通して、「未来を見通せる汎用的な思考体形」を提案しています。
著書には色々と書かれていますが、私の理解した上記思考体形としては
①未来を見るには点ではなく、線で見る事。
②新技術の原理を知り、困りごとを解決するニーズと一致すると時代にマッチする事。
であり、当たり前かもしれませんが、意識するとしないとでは大きな差が生まれると感じました。
かの有名な「業務の20%は好きなことをしても良い」というGoogle社内のルールも
「人間の判断は間違える!」という前提で成り立つ制度というエピソードも興味深い内容でした。佐藤氏はこの視点を踏まえて『世界2.0 メタバースの歩き方と創り方』という本も出しており、こちらも興味深い本となっておりますので、興味ある方は読んでみてください。
著者 :佐藤 航陽
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
出版日:2015年8月27日