本書の主人公は、仕事に追われ忙しい日々を送っている。多くのことを我慢して生きてきた。そして、その我慢にも限界がきたときに、ふと思い立ったのは、以前から興味を持っていた「カフェでの朝食」だった。
朝食という一時でも、主人公の人生には、大きな影響を与えた。「おいしい」この感情が幸せをもたらしたのだ。そして主人公は、決断した。自分の気持ちに逆らわず、自分を大事にしていきたいと。
そしてそれは自分の理想の朝食を求める日々を始めることだった。ご飯を食べて、幸せを感じられる人生を送るということだ。
実際に朝食をとると「頭がよくなる」「効率があがる」「仕事ができる」ともいわれている。科学的な実験データによると「朝食を食べることが、成功につながる」といわれ、朝食の素晴らしさを伝えている。
評者自身、朝食をとらないと調子がでないと感じ、朝食は必ずとるようにしている。そのため本書の内容には、とても共感する。
また、本書で主人公が幸せを感じた各朝食は、実在する店舗の朝食のため、かなりのリアリティーのある描写が楽しめる。
そして、店舗や料理の紹介も掲載されているので、本書を読み、その料理に関心を持った際には、主人公と同じように実際に味わうこともできるのだ。そんな楽しみかたもできるのが、本書の特徴でもある。
いつかティファニーで朝食を 1 (BUNCH COMICS)
- 作者: マキヒロチ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/09/07
- メディア: コミック
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