本書はドSのエリカ様に5Sを竹刀を振り回しながら教えていただけるなんともステキな物語である。
舞台はとある本屋さん。片付いておらず、どこに本があるかも分かりにくい、挨拶もあまりしてくれないし、電話対応も良くない。そんな本屋に現れたエリカ様がによって素晴らしい本屋へと生まれ変わると言ったわかりやすいストーリーだ。
本書ではストーリーを通じて5Sの本質を学べ、そして社内でどのように5Sを教育すれば良いかが非常に具体的にかかれている。
例えば『整理』。書類は半年見てないものは捨てる。文房具は一ヶ月で使ったかが判断基準、同じものは三つまで。名刺はスキャンしてすぐに捨てる。
例えば『整頓』整頓とは要るものを使いやすい場所に置くこと。①整頓対象を決める。②置き場所を決める。③置き方を決める。④表示方法を決める。
例えば『清掃』。清掃方法、場所、時間を決め、清掃ルールを掲示する。その上で全員で清掃を行う。
以上のように非常に具体的に書いてあり、そのまま応用することができる。
評者の職場は掃除時間は決まっているが、方法が決まっていないのです早速決めて掲示しようと思う。
たがが5Sと思うかもしれないが、5Sは会社や個人の質を推し量るためのバロメーターでもあるという。実際に評者の仕事は研究職であるが、お客様が研究所・製造所を見学に来ることは多々ある。どんな良い製品であっても5S次第で不採用になるのは良くあることだ。
現実ではエリカ様に鍛えられるようなステキなことは起こらないが、本ならいくらでも楽しめる。是非、5Sを持って仕事に取り掛かろう!。
トヨタ流「5S」 最強のルール ~生産性“劇的向上"ノウハウを2時間のストーリーで学ぶ~
- 作者: 原マサヒコ,ざしきわらし
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2018/03/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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