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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】SFアクションを超えた人生の哲学がここにはある。『ジェダイの哲学 フォースの導きで運命を全うせよ』

2019年は映画『スター・ウォーズ』が全米で公開されてから42年目。日本ではこの数年を経て後に『機動戦士ガンダム』のテレビ放映が始まり、お茶の間では “宇宙” が身近なテーマとして話題となり、子ども達が目を輝かせていた。

本書は、『スター・ウォーズ』の生みの親であるジョージ・ルーカスが最も語りたかった哲学やストーリーの奥深くに流れる精神性について分かりやすく解説しながら、『スター・ウォーズ』シリーズの登場人物が伝えたかったメッセージを、セリフとして各所のエピソードの随所に散りばめて紹介している。

スター・ウォーズ』が登場したあの頃に育った少年少女達は、今、どんな大人になっているだろうか?未来という現実を目の前の手にして、夢は現実となっているだろうか。かくいう評者は、宇宙にワクワクして毛利衛さんや向井千秋さんら日本人宇宙飛行士に憧れつつも、挫折を繰り返し、残念ながら平凡なサラリーマンとして今を生活している。

多くの人たちが『スター・ウォーズ』に抱く印象は、単なるSFアクション映画のひとつ、宇宙戦でレーザーが飛び交い、ジェダイライトセイバーを振り回し、ミレニアム・ファルコンが大活躍する宇宙活劇・SFファンタジー、という認識でしかないのかもしれない。評者もビジュアルのカッコよさに魅かれてはいたが、ストーリーをあまり理解できていなかった。

本書の各章では、「自分の運命を切り開くには」「自分が本当に望むこと」「未来を恐れるな、過去に涙を流すな」「やるか、やらぬかだ。やってみるはない」といったテーマを取り上げている。「スター・ウォーズ」作品が本当に伝えたいテーマを知ることで、読者は過去・現在・未来の中から今に生きる自分の姿に気がつくのではないだろうか。

自己啓発書や啓蒙書はチマタにたくさんあふれている。しかし、成功哲学の多くは成功者がだけが語り得るものであったり、勝者サイドの記録である場合もあったりする。現実に今ここに存在する私との乖離や距離の隔たりに、かえって無力感を感じ、行動を起こせないことも多いのではないだろうか。

この一冊を読み終えたとき、きっとあなたはもう一度『スター・ウォーズ』の映画を観たいと思うに違いない。そして今度こそ自分を信じる力を手に入れられるかもしれない。


スター・ウォーズ ジェダイの哲学 :フォースの導きで運命を全うせよ

スター・ウォーズ ジェダイの哲学 :フォースの導きで運命を全うせよ