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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】どうせやるなら賢く起業。『起業メンタル大全』

 

 自分の強みとDX、かけあわせたら答えは起業。そういう時代である。SNSYouTubeなど、誰でもいきなり市場に発信し売り出すことができる。

   そう思い立ったら先に大海原に出た先輩の話を聞きたくなる、誰でも道しるべが欲しい。本書はそんなとき、 起業の良さを十分にガイドしており、具体的な要所要所でどう振る舞うといいのか、ブロガーで、ひとりビジネスコンサルタントでもある著者の等身大目線で描かれた地図だ。
 なお、よく言われるのが起業や成功ストーリーは千差万別で人のケースは再現出来ないのではないか、ということだ。それはある意味確かだが、独立起業5年目の評者にとっても、共感点や新たな発見も多いと言える。

 まずは、起業の覚悟、人脈はどう作るべきか、からyoutubeやブログをどう発信すべきか、時間はどう生み出すのか、失敗した時のメンタルに至るまで一通り起業当初に参考にしたい。

 さらに評者がハッとしたのは、うまくいっているときほど仕事を受けすぎてしまう、すると戦略を考えることができなくなるので注意、いうところだ。起業も数年経つと安定してきて、さらに売上を伸ばそう、となる。しかしそれでは時間がなくなってしまうので、やらないことを明確にせよ、というのだ。
 著者は、そこを、バランスこそ命と言う。起業は時間を自由にできるからこそ、欧米の休日の取り方のように、遊ぶために働けと。具体的にはレバレッジを効かせたコンテンツの売り方や健康管理等でバランス良い起業を目指せと言っているのだ。

 また、読書の仕方、朝時間の使い方など興味深い節も多い。なかでも「一日一新」の実践が起業メンタル形成のため面白い。新しい行動を1日に1つするというものだ。これはなかなかハードルが高い。新しい道を通ってみるとか、新しいレシピを試してみるとか新しいアプリを入れてみるとか、なのだが毎日となると難しい。しかし、これをくり返すことで、大きな挑戦もフットワーク軽く決断出来るようになるとのことだ。

 ただ行動ありきでもなく戦略ある賢い起業、本書はその伴走者になるだろう。

著者︰立花岳志
発行所︰自由国民社
発行日︰2022年12月30日