働き方改革により"生産性"が大事 だと言われるが、生産性の高い仕事とはなんだろうか。効率を良くすることだけが答えじゃない。どの仕事をするかを見極めることで、仕事を確実に成果につなげることで生産性を上げる。そのためのノウハウが詰まった名著が本書だ。
仕事を見極めるにはどうしたら良いか、それはイシューから始めることである。分析調査などの仕事は最終成果物はプレゼンor論文になるだろう。
映画の制作と同じだ、やみくもに撮影しても作品はできない。まずはストーリーを考え、絵コンテを書きどんな作品になるかを決める。それからどうやってやるかを考えることで最短距離で高い成果を得るその全てが詰まっている。
そのためには、イシュードリブン→仮説ドリブン→アウトプットドリブン→まとめの順で仕事を行う。これが生産性が高い仕事の全てだ。
評者は研究開発職であるためイシュードリブンは訓練されているため、納得する点が非常に多く、本書はよく言語化したなと感じた。一方で得られる予定のグラフを手書きしてみることまではやってはおらず、今後やっていくべきだと感じた。
また、本書ではイシューの見極め方について書いているが、プロジェクトの進め方については別途他の本を参照するべきだろう。イシューからはじめ、プロジェクト管理表でまとめあげねば、実行は難しい。どちらにせよ、名著と言われるだけあり、非常に有益な本である。
- 作者: 安宅和人
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2010/11/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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