研究者としてどう生きて、どう人生を攻めるかについて書いた本。これからは理系こそマネジメント力そしてハッタリ力が必要だという。
まず開いて初めに出てくるのは文系と理系の長所。
文系
コミュ力が高い。
バランス感覚が良い。
営業、経営力に長けている。
流行に敏感である。
人やお金を扱うのがうまい。
理系
理系知識がある。
論理的に物事を考える。
数字に強い。
仮説を立てて真理へ。
知的冒険ができる。
この本は大学院卒業後の研究者に向けての本であるが、 これからの理系には理系の知識はもちろんのこと、文系知識が必要であることを強く主張している。
まず、「コミュ力」言うまでもなく必要、研究者は多くの人と関わる仕事だからだ。「バランス感覚が良い」これは時間の使い方等が上手く、バランスが取れると言うことである。そして、「経営の力」研究室をもてば経営をしなければならないため経営力は必要。「流行」は最近の研究の流行がいち早く分れば、人に見てもらいやすい研究ができる。これは人やお金、研究室の生徒を育てたり、研究費用を稼ぐのに必要である。
そして、その後メインとなる人生設計方法については「バリュー」、「ミッション」、「ストラテジー」が必要。
自分が価値を感じることを考え(バリュー)、価値を感じることリストの中に共通するものが自分がこの世に生まれてきた使命(ミッション)である。そして使命をこなすための戦略(ストラテジーが必要だという。
この本で評者が学んだ一番のことは、自分の能力を1.5倍に見せる能力、つまりハッタリ力をつけようということである。
そうすれば気分良く生きることができるだろう。
理系のための人生設計ガイド―経済的自立から教授選、会社設立まで (ブルーバックス)
- 作者: 坪田一男
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/04/22
- メディア: 新書
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